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資格っている?

私の母校では、みんな口を揃えて資格を取らないと就活はできないと言っていた。

逆に、資格があれば何でもできると思っている人が多かった。まるで資格教。私もその教徒の1人だった。

だが、周りが言ってるから取る資格なんて、当たり前にやる気など出てこない。ひたすらに無意味感。

私は参考書だけ買ってやった気になる典型的なやるやる詐欺人間になっていた。

結局、取ったのは簿記3級のみ。もちろん内容などすっからかんに抜けている。


ある時、3年生のサークルの先輩に『資格は取らないんですか?』と聞いてみた。すると、『僕は資格なしで就活やるよ』と普通に答えたのだ。その時は、この人大丈夫なのだろうか?内定なんて一つも取れないのではないか?と本気で失礼なことを考えていた。

そして時はたち、私も就活生になった頃。
就活に資格が絶対に必要ではない事実にやっと気づいた。
私のようにみんなそうしてるから取った資格よりも、経験の方が何十倍も価値がある。

もしかしたら、サークルの先輩はその事に気づいていたのかもしれない。


今思うと、なぜ私は資格が必要だと信じて疑わなかったのだろう。本当にあれは洗脳だった。就活というものの輪郭がはっきりと分からず、その分からないものにみんなが口を揃えて同じことを言うのであれば、信じてしまうだろう。

ただ、少しだけ就活をかじれば分かること。特別目指したい職業があるのであれば別だけど、そうでない限りは資格よりも先に大切なことがゴロゴロとある。そこの本質を見抜けないと、せっかくやる事をやっても中身がすっからかんになってしまう。

これは資格に限った話ではないだろう。今やっていることはどうなのか?本当の目的は見失っていないだろうか?一度立ち止まって考えてみるのもいいのかもしれない。

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