見出し画像

慈愛あふれる人生のレッスン

映画「シーモアさんと大人のための人生入門」

当教室では皆さんシーモアファン。
一番出張(貸出)の多いのもシーモアさんです。

当時89歳のピアノ教師・ピアニスト
シーモア・バーンスタインの慈愛に満ちた言葉と演奏

・・・何度観ても余韻がいつまでも続きます・・・

・・・・・シーモアさんの言葉・・・・・

「夜空の星座が、普遍的秩序を目で確認できる証拠ならば、
音楽は普遍的秩序を耳で確認できる証拠と言える。
音楽を通じて、私たちも星のように永遠の存在になれる。
音楽は心の奥にある普遍的真理、
つまり感情や思考の底にある真理に気づかせてくれる手段なんだ。」

「音楽家としての自分と普段の自分を
深いレベルで一致させることができると
やがて音楽と人生は相互に作用し
果てしない充実感に満たされる」

「自分の心と向き合うこと
シンプルに生きること、成功したい気持ちを手放すこと。
積み重ねることで人生は充実する」


・・・・・

普遍的秩序・・宇宙の真理に繋がることができる音楽・・

言葉はとてもシンプルで、優しく心にスーッと入ってきます。
自己と音楽と技術が融合できている人が放つ言葉はシンプルで
また真理の言葉は、音楽に限らずどの世界にも通じていると
私は思っています。
言葉も音楽も、その中にどれだけの世界が広がっているのかは、
自分自身とどれだけ向き合っているかに
比例するのかもしれないです。
観るたびに、新しい気づきがあり、
シーモアさんの言葉が自分の中に浸透していくようで、
どの言葉も大切にしたいと、毎回思います。

・・・

不協和音・・解決の素晴らしさは、不協和音なくしては存在しないこと。生活や人間関係も、問題も解決作も外ではなく自分の中にあること・・

心が満たされるとは・・
物事の見え方は心の在り方・・
問題は外ではなく自分の内にある・・
ピアノを弾くこと、練習の意味・・
本当に大切なものは何か・・

練習を通して、音楽は私にたくさんの答えを教えてくれました。

「音楽は神と同じように手に触れることはできない。
なのに、直接心に染み入ってくる。究極の美を人々に与える」

シューマンの幻想曲、ブラームス間奏曲Op.118-2、
ベートーヴェンソナタ・・・バッハ・・・
映像と共に流れるシーモアさんが奏でる慈愛に満ちた音楽に
涙が溢れ、映画が終わる頃 心の奥からじんわりと温かく幸福感で満たされます。
音楽と共に生きていること・・生きてこれたことに心から感謝。
そしてこれからも、ずっと音楽と共に生きていこうと思いました。

・・

「心で弾くピアノ―音楽による自己発見」こちらは本ですが、
数々の生徒との心の対話、レッスンとは?・・学びがたくさんあります。ピアノ指導に携わっている方にお勧めしています。


余談・・
子供の頃から今でも一番好きな音はシ♭です。
ラ♯ではなくシ♭。
どうして?なのかは、天からの音・・という感覚があるだけで、
自分にはわかりませんでした。
この映画を観て答えが少しわかったように思います。

「どの音が好きですか?それはどうしてでしょう」

ピアノを弾く人に、音楽が好きな人に、聞いてみると面白いかもしれません。
またその音が持つ意味は心の色に直結しているかもしれません。

この記事が参加している募集

#わたしの本棚

17,531件