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ショートストーリー「#熊本旅行 #カップル #おすすめ」

こんにちは!ブームではなくスタンダードな「セルフで撮影する町の写真館」を目指す「熊本市のセルフ写真館on-オン」オーナーのオノです。

セルフ写真館に興味はあるものの、どんなことをするのか良く分からない方も多いと思います。どうすれば雰囲気が伝わるかな?と考えた結果、モノローグ形式のショートストーリーを書いたので読んでいただければ嬉しいです。


熊本県外から来てくださる方もたくさんいらっしゃいます!熊本旅行の思い出にカップルやお友だち、ご家族でお立ち寄りいただいています(^^)

セルフ写真館onは熊本城から車で約7分、熊本駅から約8分のところにあります。駐車場もあるのでぜひ観光のついでにお越しください(^^)/

インスタグラムアカウント@selfphoto_on_kumamoto

セルフ写真館かぁ…

来月の3連休、卓郎くんとの旅行は熊本にした。阿蘇の温泉に泊まりたかったからだ。せっかくだし、熊本市内も見て回ろうと思ってインスタで「#熊本旅行、#カップル、#おすすめ」で探していたらセルフ写真館と言うものがあることを知った。ホテルにも熊本城にも近いし、時間もそんなに取られなさそうだから予約してみた。

1日目の阿蘇も2日目の熊本市も、控えめに言って最高だった。草千里のカフェはおしゃれだし、温泉の浴衣もかわいいし、恋みくじはおもしろいだけでなく確信を付いていた。あの人気アニメが大好きの卓郎くんは各地の銅像と写真を撮って、フィギュアもゲットできて満足そうだった。

2日目の夜、2人でちょっといい居酒屋さんにいるときLINEが来ていることに気付いた。

「ご予約のリマインドでご連絡いたしました。明日11時のご来店をお待ちしております!(変更がなければ、ご返信はお気遣いなくお願いします)」

時間経っちゃってるし変更もないから返信しなくていいか。明日11時、初めてのセルフ写真館だ。

GoogleMapで場所を確認して、予約の時間に間に合うように車でお店に向かった。だんだん住宅地っぽくなってきて、このまま山に行くんじゃないかと思い始めたら、ナビが示した場所に「セルフ写真館レンタルスペースon」と大きく書いてある看板を見つけた。お店は古めの派手なアパートの1階だった。

ガラス張りの店内からお店の人が出てきて「みーこさんですね?よろしくお願いします。」と挨拶された。なんでこんなに親しい呼び方?そうか、LINEのアカウント名しか教えてないんだった。

「このまま奥の方へどうぞ」うながされるまま入ると、カメラがセットされてモニターには私たちが写っていた。ここで撮るのか。

説明を聞いてから、自分たちでリモコンシャッターを使って撮るセルフィーコースを選んだ。

「ポージング集もあるので、参考にしてみてくださいね」

渡された写真アルバムは、韓流アイドルや外国人のモデルがかっこよくポーズを決める写真集だった。「イスとかお花とか使うと雰囲気でますよ。あとサングラスも人気です。」

写真はカラーとモノクロ、そして赤茶っぽいレトロなセピアのどれかが選べるようで、私たちはモノクロにしてみた。

説明が一通り終わり、カーテンが締められた。その隙間からお店の人が顔を出して言った。

「準備できましたか?それでは15分のタイマーをかけますので撮影を始めてください」…ピッ。

「どうする?どうする?」「…とりあえず撮ってみよう。」

カシャ。

1枚撮ると楽しくなってきた。モニターに映る私たちはモノクロで、いつもより大人っぽく見えた。2人で並んだ姿、なんかいいじゃん。

「ベンチ動かして、高いイスに座って撮ろう」「ドライフラワー持って顔隠すの撮ろう」「ジャンプしてみる?」「このポーズしてみようよ」「サングラスもかけよう」「誕生日もうすぐだからこれ使おうよ」

ピピピッ、ピピピッ。

「お疲れさまでしたー」お店の人がカーテンを開けて入ってきた。「楽しめました?」

「はい!楽しかったです!」15分はあっという間で、心地よい達成感があった。

撮った写真はその場でairdropで送られてきた。カメラロールが一瞬で、私たちの写真で埋め尽くされた。「めっちゃ画質良い!」「この写真、良くない?」卓郎くんと話していると、お店の人が聞いてきた。

「お2人のお写真で、お店のインスタにあげてもいい写真ありますか?」顔が分かるのはちょっと恥ずかしいから、ドライフラワーで顔を隠したポーズにした。

数日後、Instagramに熊本旅行の写真をアップした。阿蘇なのか、カフェなのか、おみくじなのか、セルフ写真館なのか、この投稿は友だちからのいいねがたくさんついた。



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