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相手の顔色を伺いまくってきた人生でも良いかなと思えたお話

唐突だけれど、私の父はめちゃくちゃ亭主関白だ。笑

兄とお嫁さんの間に子どもが産まれて孫ができてからは、かなり丸くなったものの、昔はお茶も自分で注がないし、とにかく家事は母親の仕事。

男は稼いでなんぼな感覚の人だったので大黒柱の父親の言うことが絶対だったし、褒められた記憶はほぼなく家の中にいるのに緊張することも多かった。

昔は私が何かやらかすと「お前の教育が悪い。」と母が責められた。

本当に嫌だった。笑

母親は病弱だったこともあり専業主婦だったので、経済的に自立はしているわけではなかったため父親の顔色を伺いながら生活をしているのをずっとみてきた。

そんな家庭内だったこともあり、空気を読むことや相手の機嫌を取ること、顔色を伺うことが自然と身に付いていった。

その一方で自分の力で歩いていきたいと思うようになりそれなりに今まで頑張ってきた。

父は仕事でバリバリ稼いで結果を出す人だったし、大学受験に失敗して一浪した時まで経済的な部分で不自由なく過ごさせてもらえたからとても感謝している。

もちろんマイナスな記憶ばかりではなく上記に綴ったこと以外に楽しい思い出もある。

今回なぜこんなことを綴っているのかというと、自分が親から影響を受けていることについてじっくりと振り返ることで新しい気づきが生まれやすいことを知れたからだ。

ほんの数年前までは、私はずっと人の顔色を伺って生きてきたし、空気を読むことに専念して人に嫌われないようにするにはどうしたら良いかばかり考えてきた。

そんなに簡単に人生は変えられないって思っていたし、何より自分を信じることすらできていなかった。

そんな時にたまたまカウンセリングの勉強をしていた時に親からの影響について学んだことで、少しずつ親への認識や物事の捉え方の歪みに気づくことができるようになった。

私たちの人間の脳はネガティブな言葉が記憶として残りやすい構造になっていて、特に育ててもらった親からの影響は受けやすい。

ああいつも人の顔色ばかり伺ってばかりで他人の人生を生きているな

そんな風に感じていた自分の心に向き合い始めてから少しずつ見える世界が変わっていった。

失敗の連続で自己肯定感なんてものは宇宙の彼方へ飛んでいってしまうほど低かったけれど、自分で人生の選択をし続ける責任を持つと決めた頃から人生を少しずつ肯定できるようになっていった。

過去の体験や自分の親や家庭環境を変えることは難しい。

しかし未来に向けて自分で考えて選択をしていく癖をつけたことで、選んだ道でずっこけたとしても相手のせいにすることは無くなった。

そして、顔色を伺って気を遣いすぎてしまうことにマイナスなイメージを持ってしまっていたけれど、顔色を伺えることは一つの強みなのかなと思えるようになれた。

そう思えたことで全く相手の気持ちを想像できずに土足で入ってくる人もいる中で、自分と相手との距離感や関わり方をポジティブに振り返る練習をたくさんした。

いつの間にか相手の目や表情、態度を見ると大体何を考えているか想像できるようになっていて、相手のちょっとした揺れや本心を見抜けるようになった。

この特技が仕事やコミュニケーションでとても役立つことを体感できるようになった。

前職の時は保健師としてご家庭を訪問して本人やご家族の意思を確認をする時やアセスメントが必要な時、他職種の方との繋がりを作っていく場面でとても役に立った。

もちろん過剰な気遣いは相手に負担をかけてしまうのでほどほどなバランスが大切だ。

けれども悪い方向に行くことばかりじゃないよなと今は思える。

だから、相手の顔色ばっかり伺っているなあって思っている時は新しい自分に気づけるチャンスなのでどうか自分を責めずに、あなたの温かな手が必要な人のサポートに繋がっていると信じて歩き続けてほしいと勝手ながら思う。


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