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21歳と3ヶ月経って感じること

今、21歳を生きている僕は、1年前に「大人になりたくない!」「20歳になりたくない!」と散々騒ぎながら20歳になった。10代の頃の僕は、20歳になったら、どこか遠くに連れて行かれてしまうような気がして、怖かった。


実際、20代になって振り返ってみると"20歳になる"ということは、
「生きていく中で、絶対に取らなければいけない後悔」だったように思える。
20歳になること自体が後悔。やっぱり、なりたくなかった。
連れてこられたくなかった遠くの場所に、連れてこられてしまった…。
そんな気持ち。

「20歳になることに何執着してんだ」、「何が嫌なんだ」「後悔って?」とか何がそんなマイナスなんだと思われるかもしれないが、そこにはやっぱり
"お酒が飲めるようになった"ということが大きいのかなと思う。

僕は、大人になってしまう気がするからという理由で、
20歳の誕生日を迎えるまでは、一度もお酒を飲まなかった。
だから20歳になる時、「これを飲んで大人になるんだ」という
謎に大きな覚悟を持って、人生初のお酒を飲んだ。

あの頃の僕は、大人になりたくなかったけど、「大人」には憧れを抱いていた。


1年と3ヶ月

初めてお酒を飲んでから1年と3ヶ月が経った。
最近思う。お酒に飲まれたなって。
チェンソーマンみたいな感じ。お酒っていう悪魔に飲み込まれたなって、先週くらいに思った。お酒の味は嫌いだけど、酔いたいなって思うようになっているから。

1年の中で僕はいろんな種類のお酒を飲んだが、お酒の味は嫌いだということが分かった。でも、「酔うのが好きだから」、「酔いたいから」という理由で最近、頻繁に僕の方から友人を誘って、飲みに行っている。

だから、お酒って僕の中だとドラえもんの道具みたいなイメージ。
お酒の味は嫌いだから、僕の中では、酔うための道具でしかない。
※この話を友人にしたら、味わって飲めよと怒られた(ごめん笑)

ここ最近、お店ではアルコール度数の強いお酒を頼むようにしている。
弱いお酒は酔えなくてコスパが悪いから。

ほら、もうこの考えが、お酒を飲み始めて1年経ったくらいの人の考え方っぽい。


  • 二日酔いには味噌汁を飲むのが一番良いこと

  • 飲みながら水を飲んだ方が、二日酔いになりにくいこと

  • 兄貴と飲んで、家族について語り合うこと

  • 飲むことが当たり前になっていること

  • ハイボールが飲めるようになること

自分の中では、今これが21歳になるということなのかもしれない。

20歳になる時には、考えが山ほど浮かんだ。不安とか恐怖とか希望もあったし。
でも21歳になった時、考えが何も浮かばなかった。
20歳から21歳になって変わったこと?

「あんまり無いな」って。

でも21歳と3ヶ月になって、

「あの人とお酒を飲みたい」、「今日はお酒が飲みたい」

と思うようになっている自分を目の前に、
今やっと20歳と21歳の違いを感じている。

普通の人は、ここまで考えて生きていない。お酒を飲むたびに、「お酒を飲むことは...」と深く考えたりしないはずだ。こうやって一歩進んでは下がって、座席から自分の様子を見ていると、生きている時間が少しだけ長くなるような気がする。生きる時間を少しでも長くするには"巻き戻し"が必要なのかもしれない。
後悔しない人生を歩むための

"巻き戻し"振り返り"立ち止まり"

なのかな?



終)

写真提供→Kanzaki Zero

渋谷の街を歩く人々

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