#6. 28歳、給与交渉中、仮暮らし。
今年もハロウィンの季節がやってきましたね。マンチェスターの街中では、様々な仮装に身を包んだ子どもたちが、家族と一緒に、出店を楽しんでいました。この歳になると、子どもたちより、大学生や若者が仮装をして、クラブに行ったり、パーティしたり… そんな盛り上がりに参加できない自分に悲しくなったり… ただ今回、子どもたちが笑顔で楽しむ姿を見て、「ハロウィンって子どものためだよね。」となんだか思ったのでした。
1歩1歩前進!
さて、前回と今回のタイトルの違いからもわかる通り、状況に小さな変化がありました!まず、イギリスで就活を始めてから初めての面接があり、マンチェスター大学から仕事のオファーを貰うことができました。IT Services Internという肩書きで1年間フルタイムで仕事をする予定です。大学からは、「なる早で仕事を始めて欲しい」と言われつつ、給与交渉をしています。今回応募したポジションは、"Manchester Graduate Talent"と呼ばれるマンチェスター大学卒業生向けです。なので、学部卒業生でも応募できるのですが、学部卒と修士卒で給与帯が同じになっています。そして、最初に示された金額が、その給与帯の最低金額だったのです。納得がいかなかった私は、「5年間の社会人経験があり、関連する修士課程を修了したのに、学部卒の給与と一緒なのはおかしくないですか?」と交渉することに。イギリス就活経験者の方の多くが「交渉すべき!」と仰っているので、物は試しで、強気で行ってみます。
そして、ホステル暮らしも、今朝終わりを迎え、£700/月のフラットへ入居。1ヶ月間だけのシティセンター暮らしの始まりです。このフラットは、今後働くことになるマンチェスター大学からは距離があるのですが、最近始めたボルダリング施設には近いので、タイミング良し!安いスーパが遠いのが少々な難点です… 11月末からの家は引き続き探さなければならず、頑張ります。
これで良かったんだっけ…?
応募した企業数は60社以上、家もなかなか決まらず、バイトすらも応募の返信がない。そんな状況で、精神もかなり追い詰められ(早すぎ?)、「なんでマンチェスターに戻ってきたんだっけ?」「ロンドンとかの方がチャンスは多かったのでは?」と考えたりもしました。
そして、フルタイムの仕事が決まった今は、「民間企業じゃなくて良いの?」「カフェで働きたいんじゃなかったっけ?」「結局、フルタイムで、キャリアを意識しながら仕事をするんじゃん…」なんて思い悩んだり。自由な時間が多いからこそ悩む余裕がたくさんあります。
周囲の話を聞くと、職務経験6年以上+修士を持っているにもかかわらず、仕事がなかなか決まらないこともあるとか。民間企業で働きたいと思いつつも、面接にすら進めず。応募した4件のカフェからは音沙汰もなく。その一方で、初めての面接で面接官だった上司4人の雰囲気はとても和気藹々としていて印象も良く、将来的に目指しているIT×教育の分野でもある。家も仕事もイギリスにきて、とんとん拍子に決まっていくスピード感に逆に不安になって… 選択に迷いが生じたり。ただ、バイトすらも決まらずに無職でいるのと、勢いと流れに身を任せてみることを天秤にかけて考えた時に、後者を取ることに決めました。本当にタイミングなんだな…と思います。学生ではない身分でイギリス生活の実体験を得ることが再渡英の理由の1つでした。経験がないとカフェでバイトすらさせてもらえない。アルバイト経験があってもUNIQLOには落とされる。そんなマンチェスターの厳しさを知った1週間でした。
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