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【3分で読める世界史】明に影響を与えた者たち

前回の「明の社会と文化」のつづきです。科学技術への関心などはどこから来たのでしょうか。

この記事を読めば、明の社会発展を支えた者たちについて分かります。


①キリスト教宣教師

教会

16世紀半ば頃から、明にはイエズス会のキリスト宣教師が布教に多くやってきました。

そして布教の取っ掛かりとして、西洋の科学技術が伝えられます。

イタリア人のマテオ=リッチは、中国初の世界地図である『坤輿万国全図』(こんよばんこくぜんず)を作成し、地球球体説を紹介しました。

またドイツ人のアダム=シャールは『崇禎歴書』(すうていれきしょ)という暦を編纂しました。


②西洋の影響

地中海

このように宣教師によって西洋の科学技術がもたらされたことの影響は大きく、明の知識人は大いに刺激を受けました。

特にマリオ=リッチと親交が深かった徐光啓は、一緒にエウクレイデスの幾何学を翻訳することに成功します。(『幾何原本』)


③陽明学の誕生

中尊寺金色堂

一方この時期、中国の思想にも変化が起きました。

王守仁王陽明)が、朱子学を知識偏重であると批判。

知ることはすなわち実行することであるとする「知行合一」を説き、陽明学を起こしました。

実践を重視する陽明学は、日本などに輸出され、強く影響を与えました。


終わりに

A終わりに

いかがだったでしょうか。これにて明のお話はおしまいです。

お付き合いありがとうございました。

次回から清の話が始まります。お楽しみに!


参考文献


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