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【3分で読める世界史】コーヒーがイスラームで流行ったわけ

無事に月始めの原稿を納品できました。

ということで、お待たせいたしました!【3分で読める世界史】の再開です。


早速ですが、今日もコーヒーから見た世界史を。

今回の記事も、中公新書の『コーヒーが廻り世界史が廻る』を参考にしてお送りします。

前回コーヒーの起源には、イスラーム神秘主義の姿が見えてくる話をしました。

今回はそのコーヒーがイスラームの世界でどうして広がったのか、お話したいと思います。

まずイスラームはお酒が禁止されていることを覚えておきましょう。

イスラム教において飲酒は、クルアーンに飲酒を禁じる記述がある等、一般に禁止(ハラーム)とされている。現在のイスラム教国では、多くの国で飲酒が禁止されており、それらの国々では酒の醸造や販売も当然禁止されている。

Wikipediaより引用

よって、キリスト教徒が礼拝のあと、連れ立って居酒屋でワインを飲みながら語らっているようなことが、イスラームではできませんでした。

しかしイベントを終えたあと、みんなでワイワイ盛り上がりたいのは、今も昔も変わらない人間の性。

そのイスラームの社会システムの欠如を埋めたのが、イスラームのワインとされる「コーヒー」だったというわけです。

お酒ではないけど、覚醒効果があり、不思議な魅力にあふれていたコーヒーは、キリスト教徒におけるワインのように、社交の場で飲まれることになりました。

イスラームのワインという言葉は『コーヒーが廻り世界史が廻る』で初めて知りました。

こうしてコーヒーは、イスラームの社交道具として広がっていったんですね。

今日もコーヒーを飲みながら、イスラームの地に思いを馳せたいと思います。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

「知らなかった!」と思っていただけたら、スキしてもらえると喜びます!

ではまた次回。

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