マガジンのカバー画像

"教育系" note まとめ

2,818
"教育系" noteのまとめです。
運営しているクリエイター

2023年5月の記事一覧

【目次】全記事まとめ

今まで投稿したすべての記事の総目次です。自己紹介記事もこちらから。授業ネタは地理・歴史・公民の単元ごとにまとめています。

【パワポ】多くの反響をいただいたツイート10選

はじめに・自己紹介こんにちは!satomiです。 いつもTwitterを見ていただきありがとうございます💡 今回は、これまでに発信してきたパワポのアレンジで特に反応が良かった上位10ツイートをまとめてみました。 以前あったTwitterのモーメント機能がなくなってしまったので、はじめてnoteに投稿してみました。 最近フォローいただいた方も多くいらっしゃると思うので、良かったらまとめてご覧いただけたら嬉しいです☺️ 紹介に入る前にこの機会を借りて簡単に自己紹介させてくださ

試験の答案返却―どうすれば生徒の学習効果を最大化できるか?

 こんにちは、皆さん!  今日は、試験の答案返却についてお話しします。試験は学習過程の重要な節目ですよね。そしてその答案返却の時は、それぞれの学習の成果を再確認し、理解の深化を図るチャンスです。答案返却の時に寝る生徒は滅多にいません。そういう時間を最大限活かすためにどうするか?  今回は、私の体験をもとに、試験の答案返却をいかに生徒にとって有意義な時間にするかについて考えてみたいと思います。 生徒自身が解答を見直す時間を持つ  私が中高一貫校で教師をしていた頃、生徒たちが

『ルポ 誰が国語力を殺すのか』を読みました(続「熱血! 古典教育・国語教育」)

 今日紹介したいのは、石井光夫氏の『ルポ 誰が国語力を殺すのか』(2022年7月、文芸春秋)です。  以前、新聞の書評を読んで興味を持ち、地元の図書館で予約をして読もう(最近、終活を見据えて、本はできる限り図書館を利用して読むようにしています。NO MORE 積読(つんどく)です!)とネットで登録をしたところ、100人以上の予約がありました。去年予約して、思ったよりも早く順番が回ってきました。それだけ、「国語力」に関心を持っている方が内容に引き込まれて一気に読めるような本な

パフォーマンス評価の具体例

前回、コンピテンシーを評価するためには、パフォーマンス課題を設定してパフォーマンス評価を行うのがよいという話をしました。 授業におけるパフォーマンス課題では、ある問いに対して、児童・生徒が一人で、またはグループで話し合いながら、思考し、表現します。表現は、論文やレポート、壁新聞、ポスター発表、プレゼンテーションなどのパターンがあると思います。 そのような取り組みのプロセス(活動)や成果物(作品)を評価基準に照らして測定するのがパフォーマンス評価です。 パフォーマンス評価は

ゴールデンカムイ聖地巡礼のススメ【函館編】

皆さんこんにちは。わたしの名前はnagichabinです。この度、docomoからもGoogle Pixelが発売されたと聞き及び、機種変更を検討している生粋のdocomoユーザーです。(バンザイの絵文字) まず初めに、以前書いた【札幌編】【開拓の村編】のnoteにたくさんのスキをありがとうございました。 Twitterへのいいね、RTにも重ねてお礼申し上げます。 時代がやっと俺に追いついたようd たくさんの方に読んでいただけたようで、とても嬉しく思っています。皆さん

成長速度が早い人は、具体的なことから抽象を抜き出し転用できる人

こんにちは! 最近「成長速度が早い人とは何か」みたいなテーマでちょっと考えてたんですが、結局「1のことから、10を学べて、実践で100使える人」みたいな感じなんじゃないかと思いました。 このことについて書きます! どういうことか?どういうことかというと・・・。 シンプルに、1つの学びがあったときに、1つのことにしか使えない、という場合は1つのことしかできるようになりません。 しかし、1つの学びがあったときに、それを抽象化することで10の学びにし、それをさらに100回

子どもと美術館に行くときに考えていること

ぼくは今、2歳と4歳の子育てをしながら美術館に足を運ぶことを楽しみとしています。 美術館はぼくにとって、現代の様々な問題について感じ、考える場所です。生と死、政治と信仰、技術と社会の在り方などについて、美術作品を通じて奇妙な高揚が得られます。そうして、仕事や生活を見る目を澄まし、ぼく自身も様々な問題に気づき働きかけることができるようになっていると感じます。 森美術館で開催中の「ワールドクラスルーム展」でも出品されているアーティストの藤井光さんは、震災やコロナなどの事象をも

【学び直し】30代現役作家、東京藝術大学で社会人院生になりました:入学後の生活編

前回の記事でもお伝えした通り、東京藝術大学 先端芸術表現専攻の修士課程に入学し、現役作家+社会人院生としての日々にこの春から切り替わりました。 「お前もう森美術館でも展示してるし現役で活動してる作家だろ、今さら美大入ってどうするねん」というツッコミを美術業界の内外から頂いていたのですが、実際に入学してみると学び自体はとても多いです。 というのも自己分析して、かなり限られた得意分野と飛び道具に頼ってなんとか作家活動が成り立っているようなおぼつかない感覚があったからです。実際

【歴史総合】知識構成型ジグソー法の授業づくり② / エキスパート資料を作るときに気を付けていること①「史資料の読み解きを重視する」 / 科学的探求学習との違いと共通点

ここでは「知識構成型ジグソー法とはなんぞや?」という点は、他の方の解説に譲るとして、私が知識構成型ジグソー法(以下、KCJ)の授業を作るうえで、気を付けていることをまとめます。 1 エキスパート資料を作るときに気を付けていること①「史資料の読み解きを重視する」私は教員が講義をしているのを文字起こししたみたいな、出典のないオリジナルな文章をKCJのエキスパート資料の題材にするのは、しないようにしています。史資料の読み解きがミソだと思うからです。 実際のKCJの授業 以下は

【歴史総合】知識構成型ジグソー法の授業づくり① / 私の授業の作り方

「知識構成型ジグソー法とはなんぞや?」については、既に様々なところで話されていますから、ここでは、私自身の授業づくりの手順をお話しします。 具体的な知識構成型ジグソー法の授業例1つ実践例を挙げておきます。 以下は歴史総合の単元「フランス革命の影響と国民意識の芽生え」の授業「「国民意識(ナショナリズム)」の芽生えと広がりは、どのような成果と課題を生んだだろうか?」です。有料サービスの山川二宮ICTライブラリ、高大連携歴史教育研究会の教材共有サイトに掲載されている教材を一部引用

99 「田んぼ」モデルとしての学校

石川晋さんのツイートが朝から突き刺さりました。 晋さんの主意から逸れているかもしれませんが、学校が田んぼみたいな場所であるというメタファは的確です。 どこにでもある水を養分とし、空気と太陽の光で育つ。あまりにありふれすぎて誰も見向きもしないけど、そこには必死に育とうとする稲があり、それを懸命に育てる人がいるのです。 世論や風潮という激しい水流が流れこんできても、田んぼの主は一定量以上は制限したり、せき止めたりします。必要な量や質であるか。そこの見極めが先生だということで

「なぜ、何を、どのように」 質問の角度を変えてみよう

組織における対話とか多様性が重要っていたるところで言われていますよね。でも、なぜそれが大事なのでしょうか。 今回も「学習」という視点から対話・多様性の重要性について探っていきます! グループ・シンクという罠!私のnoteでも以前取り上げましたが、同質の集団でいると考え方が似てきます。 なぜ似てくるのかというのは、脳科学的に言えば脳波が同調して云々となるし、文化人類学的に言えば同一の思考様体を持ち云々というでしょう。 運動会とか文化祭を思い出して下さい。 何かイベント

詩の授業ってどうするの:谷川俊太郎「朝のリレー」を例に

国語の教科書にちょくちょく載っていて、1年に1回くらいは扱うことになる「詩」の教材。受験ではめったに出ない分野ですが、全くやらないという選択肢もとりにくい。 国語の先生とはいえ、多くの人が小説を読む訓練は受けていても詩を読む練習はあまりしたことがないのではないでしょうか。詩の授業、なにを教えたらいいか困りませんか?「詩はわからなくていい。言葉を味わうだけでいいのだ!」なんて割り切れませんよね。 私は中高の国語の先生ではありませんが、近代詩を専門として研究しており、人より多