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2019年5月の記事一覧
《後編》アルマーニ/ シーロスにて開催、建築家・安藤忠雄の軌跡をたどる特別展:"Tadao Ando. The Challenge" in Almani/ Silos
後編は、2番目のメインテーマ「都市への挑戦」(Una sfida urbana)から始めることにする。 自身のことを「ゲリラ戦士」(guerilla fighter)とした安藤忠雄。 それは、モダニズムという建築のイデオロギーに反対したいからというよりも、安藤自身が変えたいものは、モダニズムの理論によっては完全には扱えないような矛盾に満ちた都市の実生活であるからなのであった。 数多くの個人の邸宅を設計してきた安藤であったが、それと同時に1990年代には多くの公共のプロジ
「Q:マンガを通じて歴史を勉強するってアリですか?」-「A:少なくとも私自身は大学入試で歴史漫画の圧倒的な効用を感じました!」(※他メディア活動の事前告知アリ)
前回、前々回と、以下のような記事をアップし、議論を深めてきました。 「『ビジネスコミックのつくり方』講習に参加し、「勉強する為のマンガ」という方向に力強い可能性を感じた話」 「韓国で2000万部売れた『科学漫画サバイバル』シリーズの海外展開に希望を見た話」 その続きとして「歴史をマンガで学ぶってアリなの?」という問題を今回は取り上げたいと思います。結論から述べると、私の経験から、少なくとも自分の人生ではおおいにマンガが役立ってきたと自信をもって言えます! ※あと今回は
中近世のペルージャの美術・歴史を学ぶ:両替商組合の間(Collegio del Cambio)/ 商人組合の間(Collegio della Mercanzia)
他のヨーロッパ諸地域に比べて、中世において商業・交易が発展していたイタリア半島。 商業が盛んな町においては、商業・交易を担う市民たちが力を持ち、政治にも参入していた。 その市都市の中でも特に、商業、銀行、両替、羊毛業を担う人々のアルテ(Arte; 組合)やギルド(gilda; 同業組合)が、都市の中でも特に力を持ち、政治の舞台でも活躍していた。 ここペルージャにある両替商組合の間(Collegio del Cambio)と商人組合の間(Collefio della Me