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代表・山崎の連載『透明な好奇心』

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結果02-2:「文化百貨店」における山崎晴太郎の話術

結果02-2:「文化百貨店」における山崎晴太郎の話術



本連載は、アートディレクターの山崎晴太郎が、社会学者加藤晃生との出会いにより、自身の理論化されなていない活動をアカデミズムに客観視してみたい。そしてそれを言語化し構造化したもの見てみたいという、純粋な知的欲求に基づき始まった連載である。あわよくば、それが後世のクリエイティブを志す人たちへの一つの武器となることを願いつつ。
山崎晴太郎 序文|『透明な好奇心』参照

考察
考察1:加藤による考察 

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結果02-1:「文化百貨店」における山崎晴太郎の話術

結果02-1:「文化百貨店」における山崎晴太郎の話術



本連載は、アートディレクターの山崎晴太郎が、社会学者加藤晃生との出会いにより、自身の理論化されなていない活動をアカデミズムに客観視してみたい。そしてそれを言語化し構造化したもの見てみたいという、純粋な知的欲求に基づき始まった連載である。あわよくば、それが後世のクリエイティブを志す人たちへの一つの武器となることを願いつつ。
山崎晴太郎 序文|『透明な好奇心』参照

 本節では一旦A社のプロジェク

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結果-01-3|セイタロウデザインのブランディング

結果-01-3|セイタロウデザインのブランディング

本節では、当事者である山崎の視点から、セイタロウデザインのブランディングプロセスについて、解説する。

本連載は、アートディレクターの山崎晴太郎が、社会学者加藤晃生との出会いにより、自身の理論化されなていない活動をアカデミズムに客観視してみたい。そしてそれを言語化し構造化したもの見てみたいという、純粋な知的欲求に基づき始まった連載である。あわよくば、それが後世のクリエイティブを志す人たちへの一つの

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結果-01-2|セイタロウデザインのブランディング

結果-01-2|セイタロウデザインのブランディング

本節では、第三者の加藤の視点から、セイタロウデザイン のブランディングプロセスについて、客観的な視点から考察する。

本連載は、アートディレクターの山崎晴太郎が、社会学者加藤晃生との出会いにより、自身の理論化されなていない活動をアカデミズムに客観視してみたい。そしてそれを言語化し構造化したもの見てみたいという、純粋な知的欲求に基づき始まった連載である。あわよくば、それが後世のクリエイティブを志す人

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結果-01-1|セイタロウデザインのブランディング

結果-01-1|セイタロウデザインのブランディング

この「結果」章では、前章「方法」に記述した手法により、セイタロウデザイン のブランディングについて提示する。

本連載は、アートディレクターの山崎晴太郎が、社会学者加藤晃生との出会いにより、自身の理論化されなていない活動をアカデミズムに客観視してみたい。そしてそれを言語化し構造化したもの見てみたいという、純粋な知的欲求に基づき始まった連載である。あわよくば、それが後世のクリエイティブを志す人たちへ

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方法|『透明な好奇心』

方法|『透明な好奇心』

 それでは次に、この連載において我々が用いる方法について説明する。

 我々は基本的な手法としては、社会学の「質的研究」と呼ばれる方法を用いる。具体的にはドキュメント調査法、参与観察法、自由面接法、そして半構造化面接法である。

 と、このように書いても社会学徒以外には何のことやらさっぱりわからないはずなので、以下、もう少しわかりやすく説明していこう。

 これは、大学に入るに際して積極的に「社会

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はじめに|『透明な好奇心』

はじめに|『透明な好奇心』

それでは、あらためてこの連載の背景と目的を説明する。
まずは連載の背景について。
我々の序文でも触れられているが、山崎晴太郎は既存のものさしを当てはめてみる限りでは、「何をやりたいのか、わかるようでわからないデザイナー」だ。

何故ならば、グラフィックデザインから始まり、建築設計やプロダクトデザイン、最近ではファインアートにまで、ある種の人々から見ると「節操が無い」と映るほど短い期間に、様々な分野

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加藤晃生 序文|『透明な好奇心』

加藤晃生 序文|『透明な好奇心』

「何なんですか、の先へ」

山崎晴太郎は不思議なデザイナーである。

あるいは、彼は同窓の後輩だから少し失礼な言い方をしても見逃してもらえるのではないかと期待して、敢えて言葉を飾らずに書くならば、「何が専門なのか、いまいちよくわからないデザイナー」だ。

私と同じような印象を持っている方は、一定数いるのではないだろうか。

山崎と自分が初めて会ったのは、立教大学の池袋キャンパスである。その12号館

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山崎晴太郎 序文|『透明な好奇心』

山崎晴太郎 序文|『透明な好奇心』

職業人としての僕のキャリアの始まりは、グラフィックデザイナーだ。

立教大学の社会学部現代文化学科というところで写真を学んでいた僕は、とあるPR代理店に入社し、そこのクリエイティブ部門でグラフィックデザインの仕事を始めた。ただし、その会社の中での僕は、少し毛色が変わっていた。一言で言えば、グラフィックデザインという領域に留まらないことをやろうとしていたからだ。
そんな僕を見ていた社長の太田さんが、

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