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7試合連続マルチ安打のレッドソックス・吉田選手。強力打線に不可欠の存在。ア・リーグ打率3位。それなのに球宴に選出されないなんて…

海の向こう、アメリカでは侍バッターが絶好調だ。一人は投打二刀流で大活躍のエンゼルス・大谷翔平選手(29)。そしてもう一人が、メジャー1年目ながらア・リーグ打率3位のレッドソックス・吉田正尚選手(29)だ。7試合連続マルチ安打を継続している吉田選手。いまや強力打線のレッドソックスに不可欠の存在となっている。

前半戦最後の試合となった9日(日本時間10日)。レッドソックスは本拠ボストンでアスレチックス戦に臨んだ。

3-3の同点で迎えた八回裏。この回先頭の吉田選手が打席に立った。カウント1-2から2球ファールで粘った後の6球目。外角高めの153キロの直球をとらえた。打球は球場名物の巨大フェンス「グリーンモンスター」を越えた。勝ち越し本塁打だ。

今季10号となる一発がチームを5連勝へと導いた。吉田選手は六回にも中前打を放っており、7試合連続のマルチ安打となった。

チームは激戦のア・リーグ東地区で戦っている。すべてのチームが勝ち越しているのだ。レッドソックスは48勝43敗と貯金「5」。それでも地区最下位に甘んじている。レッドソックスが弱いのでなく、周りが強すぎるのだ。

吉田選手は前半戦を終えて、打率が3割1分6厘とア・リーグ3位につけている。トップのディアス選手(レイズ)は3割2分3厘。わずかに7厘差だ。吉田選手にとって十分に射程圏内だ。

レッドソックスのチーム打率は2割6分3厘。ア・リーグ東地区でトップ。リーグ全体でも2位の強力打線だ。その中で「安打製造機」の吉田選手はチームに不可欠の存在となっている。

今春、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一に輝いた侍ジャパン。大谷選手は投打で活躍、吉田選手も主軸打者としては3大会ぶりの優勝に貢献した。2選手ともにメジャーリーグの公式戦に入ってからも好調だ。

大谷選手は3年連続3回目のオールスターに選出された。一方、吉田選手はリーグ打率3位なのに球宴に選ばれなかった。チームは東地区最下位だからなのか。個人の成績としては文句なしと思うのだが…。

吉田選手の球宴での姿が見られないのは残念だが、オールスターをはさんでリーグ戦は4日間休みとなる。吉田選手にはしっかり休養を取って、後半戦でも打棒を爆発させてほしい。

メジャー1年目の首位打者、チームのポストシーズン出場。いずれも夢物語ではない。吉田選手のバットで、両方ともつかみ取れ!

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