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DAY 26-27 子どもと一緒にNZ 2024

(2024年の一年間、高校生の娘と小学生の息子、そして母である私の3人で「ニュージーランド暮らし」を決行します。このチャレンジの準備から現地での暮らし、帰国までの事実、そして気持ちをココに記録しておこうと思います。)

ニュージーランドはまだまだ夏、2024年2月のお話です。

ビーチに行かなければならない

先週の土曜日はガスがない、ということでロトルアのスパに行ったのでした。

そのとき、「ビーチに行きたかった!今日がここなら、明日ビーチ連れて行って!」と怒り出した息子に、

毎日長距離運転なんてしていられないよ!と大人気なくイライラをぶつけた私。

あーあ、せっかくのNZ生活。毎回こんなことでイライラの私たち。
息子には、「NZに行ったら毎日楽しいことしようね。絶対怒ったりしないよ」と言っていたのは私。

あーあ・・・


どうして息子がビーチに行きたかったのかというと、

ワイタンギデーという祝日後に学校の教室で先生が
「みんな、昨日は何をしたのー?ビーチに行った人ー!」
という呼びかけに、ほとんどの子が手を挙げていたらしいのです。

そんなスペシャルな日だったのに、自分は生活の準備に追われて(実際は私だけ)何もできなかった!
ビーチに行ってみたい!!!

と、思っていたのです。

ロトルアもスペシャルなスパだったのに贅沢な息子。
まぁ、そんなこと8歳の息子には分かるまい。

来週行けばいいんでしょ! 
とヤケクソに答えてしまったからには行かねばならない。

どうやらこの辺り(HAMILTON)の人々は週末になるとビーチに行くらしい。(もちろん一部の人)

ビーチってどんなとこだろう?

日本の「海の家」とか大混雑・大渋滞の海岸線とかが思い浮かぶけど、駐車場はすぐに見つかるだろうか・・・

みんな泳ぐのか?
散歩だけか?
砂浜でボール遊びとかピクニックするだけか?

息子はどうやらガッツリ泳ぐことを想像しているらしい。

ビーチは素敵だった(Raglan  Beach)

全くビーチに興味のない娘は・・・「勉強していたいから行かない」と。

私も実はビーチに興味がない。私も勉強していたい。私も・・・
まぁ、いいよ。

ということで朝から張り切ってKmartへ海グッズを買いに。
私もようやくビーチサンダルを買いました。

もう夏真っ盛りなので、グッズが安い、安い!
ほんの8ドルくらいで浮き輪が買えました。

HAMILTONから西へ向かって1時間ちょっと。今回目指すのはRaglanビーチ。

またロトルア方面とは異なる景色にうっとり。
NZのドライブは本当に楽しいです。眠気にさえ勝てれば・・・

湘南の海を思い出すなぁ。
ビーチあたりに到着したはいいけれど、お店が並ぶ地域は車がいっぱいで停められないし、ビーチはビーチでも、実際どこに車をとめて、どこに荷物を持って歩き出せばいいのか。

さっぱり分からないので、近くの公園にいた子供達と若いママに声をかけてみることにしました。

シャイな息子は車で待っているとのこと。

のんびりピクニックをしているママたちに聞きました。

「うちの息子がビーチで泳ぎたいと言っているのだけど、どこに行けばいいか教えて!」

「いくつくらいのお子さん?」

と聞かれたので、30mくらい先の車の方を指差しながら「8歳の・・・」と言いかけて、開けっぱなしの車の窓から乗り出し屋根に登ろうとしている息子の姿を発見。

コラーー!やめて!」と叫ぶ私。

「いくつかあるけど、あの子にぴったりなビーチはココかな!」とママたちが笑いながら教えてくれたのは車で6分。

ささっと私のスマホのGoogleマップで行き方を検索、ナビを表示してくれました。
さすが、若いママたち。

ありがとう!Have a nice day!

早速、向かったビーチ。
とっても素敵でした!

大きなヤシの木。楽しそうな遊具がいっぱいのプレイグラウンド。
そして海!


到着が早かったからか、駐車場もまだまだ空いていて助かりました。

のんびり、さわやか。人も少ない。

人で溢れた海の家やびっちり並んだパラソル、暑すぎて裸足で歩けない砂浜、、、のイメージは数秒で崩れ去りました。

この辺りは砂が黒く、モチモチしています。
エネルギーの塊の息子。早速鳥を追いかけ回して散々走り回り、海にバシャーン!

絶対やだ!と言ったのだけど、
やはり私も入ることに。(もちろん水着はすでに着てきました)

冷たすぎる・・・・・
なんの罰ゲームだ・・・・・

今は真夏のはず。

でも、絶対にこの海は夏じゃない。

それでも海から出れば強い日差し。
持ってきたお弁当やお菓子を食べながら、のんびり。

なんとか息子の望む「ビーチに行きたい!」を叶えてあげることができました。

黒いモチモチの砂はほどよく硬くて、お城や山を作るにも最適。2,3時間遊んだかな?
さぁ帰ろう、と思ったら、駐車場は空き待ちの行列ができていました。

ファミリーにはぴったりの場所。
現地の人に聞いて正解でした。
良かった良かった。

動物園(Hamilton Zoo)

さて翌日。今日は市内のHamilton zooへ行ってみることに。
どんなところか予習もせずに、とにかく行ってみました。

お昼前のちょっとお腹が空いた時間。歩き出して気づきました。
アニマルファースト。

人間はとにかく歩かされる設計。
(人間にとってかなり)効率が悪い作り。と思ってしまったのは私だけだろうか。

そして、絶対途中に出店がたくさんあるはずと思い込んでいたのも私だけだった。
お腹が空いた息子をなだめながら歩く、歩く。

でも動物好きな息子。あちこち出会う動物たちに歓声をあげながら、楽しみました。

驚いたのは、きりんが巨大すぎること!

ここでみるから巨大に見えるのだろうか。日本で何度も見たことのあるきりん。
でも、NZのきりんは絶対に大きい!
と娘も私も同感。

待ってました!
ようやく途中で見つけたアイスクリーム屋さん。
日本なら絶対にもっと出店が・・・と思いながら、
NZに来て初めてのアイスクリームだということに気づきました。

良かった。NZに1年もいたのにアイスクリーム食べなかった!なんて後から言われなくて済みました。

もちろん、有名なホーキーポーキーを注文。
・・・大きすぎて食べきれなかった。
でも美味しかったです。

無事に動物園を周り終え、必ず通らなければならない、お土産コーナー。

そこで一悶着。
ぬいぐるみ大好きな息子は、どの子でもいいからとにかく「欲しい!」とねばりました。
だけど、先週、かわいいキウイをロトルアで買ったばかり。
毎週は買ってられない。と私もねばりました。

泣いて悔しがる息子。

実は普段、あまりあれこれ欲しいと言わない息子なのです。

こんなときくらい・・・と買ってあげたくなってしまうのだけど、それを止めてくれたのは娘の目。

最近めっきり厳しくなった娘。
「お父さんが乗り移ってる」と自分でも言っているくらい。

ここは私がしっかりしなくては。
やはり毎週は買えない。またもっと大きな動物園とか博物館とか観光地に遊びに行くときにとっておこう、とその場を脱しました。

娘が厳しいおかげで、散財しないで済んでいるし、平常心を取り戻すことができます。ありがとう。

そして、帰りに向かったのはいつものKmart。
来週から学校で自転車に乗るので、ヘルメットが必要なのです。

後ろも尖っているのがいい
これは小さすぎる大きすぎる
色はこっちよりあっちがいい

こだわる息子。

ぬいぐるみ買ってあげられなかったけれど、娘(乗りうつった夫?)に怒られることなく、こっちなら公式に買ってあげられるよ、という安心感と、結局何かを買ってやる、という満足感で

「ゆっくり選んでいいよ」という余裕ぶった大人を演じる私なのでした。

NZの高校とは

すでに前にどこかで買いたかもしれないけれど、娘から聞いた話をちょっとまとめてみます。

昔娘が中学生の時、学校に飴を持って行ったら、呼び出され、怒られ、始末書を書かされました。

それが、ここでは・・・授業中でも先生が飴をくれる。
そしてその場で食べる。
もうニヤけるしかない。

普段は9時から15時までですが、木曜日は10時から授業が始まります。

また、授業中は出入り自由で、娘はある授業の後半に抜け出して、ギターのレッスンを受けに行っています。

授業は選択制、と言っても一部なのだと思っていたら、ほとんど全てでした。

例えば音楽の中でも、ヒストリー、テクノロジー、コンピューターなど、分野がたくさんあります。選びたい放題だけど、数を絞らなくてはいけないのが辛いところ。

こうして中学生年代から自分の興味や好みについて学んでいける、試せる機会がある、というのは本当に恵まれていると思いました。

もうすぐある授業の中で、スクールトリップがあります。その案内を読んでいて、「持ち物」の中に知らない単語を発見。

「Covered shoes」

どういうシューズだろう?ブーツではないよね。えーっと。と娘と考えていたのだけど、これ、実は普通に
「指が見えているようなサンダルや裸足ではなく、きちんと足が覆われたシューズを履いてくるように」
ということでした。

当たり前すぎて理解できなかった!

息子の小学校ではもう見慣れていた「外も中も裸足」ですが、どうやら高校生でもたくさんいるらしいです。

体育館は靴を脱ぐから、という案内がされると、今いる教室から脱いで行く人が多く、
構内(外)をみんな裸足で歩いていく。

お店の中や、学校内が裸足、という光景にはかなり免疫がついてきたけど、
制服姿の高校生が外の横断歩道を裸足で歩いている姿にはまだ慣れません。

日本の家は靴を脱ぎます。
外国の家は靴のままです。

みたいな知識が、ここでは

日本の家は靴を脱ぎます。
ニュージーランドの家は、外から裸足で帰ってきます。(中も外も裸足)

みたいな知識に更新されたのでした。
(もちろん全ての人ではないです)

人々が、大人でさえも、裸足で外を歩く。
息子の幼稚園の先生(ニュージーランド出身)が言っていたことは、本当に本当なのでした。

サポート頂けたら嬉しいです!自分の世界をどんどん広げ、シェアしていきたいです。コツコツ階段を登り続け、人生を楽しみ尽くします。