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抒情詩

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身近なことをショートで 比喩的表現 自分のことであり あなたのこと
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#叙情詩

エール

エール

自分が嫌いな時も

理不尽な足かせが
私の動きを止めるんだ
何もかも投げ出したくなる時も
あるだろ

でもさ
私は私として生きていくしかないんだな

その事実を受け入れて

日々を重ねていくしかない

山も谷も
今までの自分の歴史が
感じることの全てが

アップデートしていく

目の前にある問題は
必要なことしか起こらない

どう感じるかは私次第

結果だけが大切じゃなく

“よく頑張っているね“

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僕が一番欲しかったもの

僕が一番欲しかったもの

必死で守ろうとしたものはなんだったのか
窒息しそうで
それでも  居座り続けてた理由

きっと意味はない
そこに居なければ
僕は僕でなくなる気がしたんだ

誰かに必要とされる 
そんなちっぽけなことで
僕は僕であり続けた

僕の手のひらには何もない
だから
 君の手を握り返すことしかできない

居場所を見失えば
意外とあっけなかった

それでも

君にしてあげられること
僕にはまだあるんだ

空が青いのは

空が青いのは

優しい人ばかりだと
とても
傷ついてしまう

あなたの下手なウソが
優しくて
とても
痛いんだ

私に「泣くのはあなたじゃないでしょ?」
と、先に泣き出す私を抱きしめる

無理して笑顔になる必要はないと

そんなあなたも泣いている

でも、そうやってつくろって無いと
いまにも耐えらなくなりそう

空が青いだけで
あなたに知らせたくなるのは

「進め」っていう合図だろ?
泣いたときに涙が溢れないよ

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軌跡

軌跡

大切なものを探すけど
いつの日か
足元ににある事を
忘れてしまう

前に進もうと
勇気を出して  踏み出せば
その一歩は未来
後ろの足は過去
その過去に支えられて
大きな一歩が踏み出せることを
忘れてしまう

前だけ見てると
つまずいて…
擦りむいた膝の痛みに
気づくんだ

皆んな当たり前に進んでゆく
その速さに戸惑うよ

努力も涙も
報われないことがある
でもね
それでも
今日まで歩いてきた軌跡

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美しいもの

美しいもの

あなたの唇が輝いて見えるのは
優しい言葉を使うから

あなたの瞳が綺麗なのは
誰かの良いところを探すから

あなたの心が広いのは
いつも感謝をしているから

あなたの髪が美しいのは
自分をいつも大切にしているから

私もそうやって
自分を磨いていきたい
誰かのために
自分のために

ふたたび

ふたたび

僕が足元を見るのは
空を見上げるためだ

僕が転んで膝をケガをするのは
立ち上がるためだ

僕の手が冷たいのは
誰かの温もりを感じるためだ

僕の心が寂しいのは
優しさを感じるためだ

僕が負けて悔しいのは
またチャレンジするためだ

僕の歩くこの道が暗いのは
明日ふたたび明かりを照らすためだ

信じている
間違いじゃない

轍

皆と同じことに安心して
誰かと違うことに
何を恐れているの‥

誰かの通った道を
歩いていけば安心だけど

僕が普通だと思ってた普通は
普通じゃなかった
基準は周りが決める

真夜中でも
轍を進めば
皆と同じゴールに辿り着くの?

「あなたらしく生きればいいよ」
偉い人は言うけど
あなたの僕は僕じゃない

本当の僕はこうなんだと
叫んだところで
きっと僕は周りの景色に溶け込んで
誰も気にはしないだ

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青藍

青藍

願っても願っても
きっとたどり着くことはないんだろう
人を羨んでは自分を憂いている

眠れない夜には
スマホの電源切るように
生きることを時々やめたくなる

消えそうな青い炎
手のひらに包んで
生きることを諦めきれずにいる

優しい人は傷つきやすい
優れた人は頑張っている
笑顔の人は泣いている
それに気づかない罪に
嘆いてる

生きて生きて生きて生きて生きて生きている
青い炎が絶えないように

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オレンジ

オレンジ

夕日を見ているのが寂しい
暖かく感じる日差しののはずなのに

イチニチが暮れていく
いつも後悔で終わる毎日

山の稜線に隠れていく
あのオレンジは
あんなに果汁で満たされているのに

眼頭からどんどん悲しみの鉄分が抜けていく
心が貧血状態

何かを欲しているのだけど
何かがわからない

悲しいことが多すぎて
見放されてしまいそうだ
強がる気は無いのだけれど

あのオレンジは今日もも沈む

望まれな

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Time flies

Time flies

淡いピンクの自動巻きのRolex
身につけてないと止まってしまう
先輩の形見

秒針はあの頃と変わらず刻を刻むけど
あなたの刻はずっと止まったまま

ひと月に10分も勝手に進んでいくのよ
戻してあげないと
正確な時間がわからない

気まぐれね
世話がかかるわ

追われ 追いかけ 迷い

限られた時間の中

あの日の約束は「笑顔」
いつしか目の前に並んだ作業をこなす日々
それでも10分先を刻む時間が

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アッシュ

アッシュ

あなたの生まれたてのような
その髪を
ドライヤーで乾かす
何気ない日常

朝がきて
夜がきて
また朝が
あくびか出る毎日だ
それが幸せ

壊れてしまえば
呆気なく

過ぎ去ってしまった過去は二度と戻らない
あの日の記憶も鮮明なのに

なぜこぼれる
私の瞳の悲しみのカケラ
こんなに日は差し込んでいるのに
なぜ疑う
瞳を閉じればあなたがいるのに

生きれば生きるほど
捨てられなくなる
何もかも‥
手に

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いつか…きっと

いつか…きっと

僕の手が冷たいのは
誰かの手の温もりを感じるためだ

僕の瞳が黒いのは
光を感じるためだ

僕の心がこんなに痛いのは
誰かの痛みを感じるためだ

僕がいつもうつむくのは
いつか空を見上げるためだ

僕のつま先が前にあるのは
前に一歩進むためだ

僕がいつも泣いてるのは
いつか誰かに微笑むためだ

こんなに息苦しいのは
深く呼吸をするためだ

この手をずっと握るのは
いつか未来を掴むためだ

いつか

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靴と青い月

靴と青い月

あなたは今も
その瞳をキラキラさせているのだろうか

なんだか
大切な靴を片方なくしたみたいだ
その片割れを
意味もなく探している
欠けてしまったものなど
戻ることなどないのだけれど

陽が沈み
欠けた月を
あなたもどこかで見上げているのだろうか
何故か訳もなく
胸が痛む
コバルトブルーの月

欠けたところを嘆いていても
遅すぎたかな
今更見つけたところで元には戻らない

あの頃から
背丈は伸びた

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NAMIDA

NAMIDA

あなたを大切に想う‥
傷つける覚悟をしなくちゃいけない
人を想うということは
そういうこと

私に関われば
あなたも私も傷ついていく

寄せては返す

寄せては返す
波だ

この波が引いても
凪は来ない
悲しみのカタチは変わらず
押し寄せる

大切に想えば想うほど
傷ついていく

背徳の十字忘れない
刻は痛みを和らげるのか
また悲しみの波は押し寄せる

寄せては返す
NAMIDA