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kanam
オレンジ
夕日を見ているのが寂しい
暖かく感じる日差しののはずなのに
イチニチが暮れていく
いつも後悔で終わる毎日
山の稜線に隠れていく
あのオレンジは
あんなに果汁で満たされているのに
眼頭からどんどん悲しみの鉄分が抜けていく
心が貧血状態
何かを欲しているのだけど
何かがわからない
悲しいことが多すぎて
見放されてしまいそうだ
強がる気は無いのだけれど
あのオレンジは今日もも沈む
望まれないで咲く花などが在るだろうか
僕を認めてよ
人知れず くたばるかも知れない
声を上げれば伝わるだろうか
伝わるものならば 僕は後悔しない
数字ばかりに追われて
上手いこと橋を渡れても
誰かと似た道を 未だ走り続けている
そんな僕を許して欲しい
小さな手の中の全てを
陽が沈むよりも先に 僕が空に投げよう
頬を染めるオレンジは明日も沈んでいく
僕もオレンジも沈んでいく
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