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表現プログラムは、新たなステージへ

こんにちは。今回は表現プログラムのこれからについてです。

表現プログラムは、①自分を知る、②自信をつける、③自分を表現する、の3つの要素に同時並行的に取り組む授業です。

R3年度現在、言語表現系のトーク・ボイス・エッセイ、身体表現系のダンス・コーラス・アクト、視覚表現系のフォトの7種のクラスがありますが、上記の3要素はどのクラスにも共通する骨組みです。



自己表現ができるようになったら

さて、自己表現が大切だと言うことは、以前の記事にも書かせて頂きましたが、自己表現ができるようになったとき、自己表現ばかりが先行する人になってしまったらどうなるでしょうか?

「私は、私は」とばかり言って、周りのことを考えることができなければ、せっかくの自己表現の価値は半減し、社会で求められない人材となってしまうと、私たちは考えました。

ですので「自分を表現する」という自己表現とともに、「誰かの役に立つ」という社会性の意識も織り交ぜていくことが、私たちは非常に大切だと考えたわけです。

つまり、この二つを育むことができれば、将来社会で活躍するためのマインドセットにつながるはずです。


「自己表現+社会性」を育むために

自分を表現すること(自己表現)と、誰かの役に立つこと(社会性)に、同時に取り組むには何がベストなのか。この問いにピッタリ来たのが、チアリーディングでした。

チアリーディングと言うと、競技としてのチアダンスが思い浮かぶでしょう。チアダンスは、スタンツ(組体操のような技)の完成度、難易度や連続性、正確性、シンクロ性などの基準に従って採点され、スコアが出されます。スタンツの技術もどんどん進化しているうえ、団体競技はチームワークも重要ですから、練習もみっちりと行われます。

表現プログラムでは、こうした競技系のチアリーディングではなく、「誰かの役に立つ」という社会性の観点から、どちらかと言うと、応援することを最優先に取り組むチアリーディングを探すことにしました。もちろん、チアリーディングは二つに区別されるものではありませんが、どちらにウエイトが置かれているかという意味です。

競技系ではなく応援系。思い浮かぶのは、スポーツ界の応援席で華麗に踊って選手たちを鼓舞するチアリーダーたちでした。パフォーマンスで観客を魅了し、観客と選手をつなぎ、選手を勝利に導く。誰かの役に立ちたいという想いを、まさに実行している姿だと思ったからです。

そして、こうした想いを「チアスピリット」と呼んで理念として掲げている方々と、今回ご縁を持つことができたのです。それはプロフェッショナルチアリーディング協会です。


チアスピリット

同協会の代表とお話をさせて頂くと、私たちはすぐに意気投合しました。本校が考えている自己表現と社会性の両立は、そのままチアスピリットに当てはまりました。

チアスピリットに溢れる人の特徴を聞くと、「あなたがそこにいるだけで周囲が元気になる」と言われるんだそうです。また、大人になってからで言うと、会社や子どもの保護者会などで「やっぱりチアをやってた人だと思った」とも言われるとか。自分でも意識しないうちに、周りに元気を届けているようです。

また、普段から人を励まし、自分も励まされる喜びを日常的に経験しているので、凹んでも立ち直り方をよく知っているんだそう。こんな話を聞くと、なんだか素敵な人生が待っているような気がしてきませんか?

チアスピリットを活かせる仕事についてお聞きすると、あえて言うなら、辛いときに前向きな気持ちが求められる仕事、例えば医療スタッフや介護職などが挙げられました。人と接することが多いので、幼稚園の先生や学校の先生も向いているそうです。

ですが、どんな仕事でも、どんな職場でも、人をチアアップできる存在は重宝されるので、オールマイティだというのが結論かもしれません!


チアスピリットの実践に向けて

こうして、本校とプロフェッショナルチアリーディング協会は、表現プログラムの「チアリーディングクラス」として、R4年度からタッグを組む予定です。

ダンスはもちろんですが、チアスピリットを育むことも欠かせないので、マナーや立ち振る舞いの講義も授業に組み込んでいくことになるでしょう。

チアスピリットの実践という意味では、地域の学校や介護施設などへの出張応援などは、1年目から実現できそうです。

また、同協会は B リーグ(国内男子プロバスケットボールリーグ)をメインに、複数のプロスポーツチームのチアリーダーをプロデュースしています!!

先日、チアリーダーたちが現場で活躍している様子を生で体感するために、B リーグの横浜ビー・コルセアーズの公式戦を観戦させて頂きました。
するともう、テレビで観るのとは桁違いの大迫力で、圧倒されてしまいました。試合の攻防に合わせて場内に鳴り響く大音量の音楽。試合を盛り上げるМC。そしてインターバルに颯爽と登場してパワフルなダンスを披露するチアリーダーたち。全てが一体となって場が盛り上げられており、とても元気をもらえるエンターテインメントになっていました。
オープニングではちびっ子チアリーダーたちのコーナーもあったので、気が早いですが、もしかしたら本校のチアリーダーたちにもBリーグで前座を務めるチャンスがあるかも?なんて思ってしまいました!

ということで、令和4年度の表現プログラムにも、ぜひご期待ください!

(H Sakamoto)


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