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【SF小説】黒く塗れ

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仕事でイジメに遭っている101862(主人公の名前)は仕事ができるように努力しますが、それがさらなるイジメに繋がり、仕事を辞める事になります。その後の街での出会いによりやっと自分…
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2022年7月の記事一覧

【小説】黒く塗れ (0/13)

イントロダクション このお話は ローリングストーンズ の楽曲 Paint It Black からヒントを貰…

【小説】黒く塗れ (1/13)

 「今日は遅かったじゃない。何かあったの?」  僕は彼女の「何かあったの?」が好きじゃな…

【小説】黒く塗れ (2/13)

 次の日、僕は仕事中に238120のところに行って聞いてみた。  「それで、どうだった? 何か…

【小説】黒く塗れ(3/13)

 数日後、741005が僕に話しかけてきた。741005は982731の取り巻きではあるけれど、中心メンバ…

【小説】黒く塗れ(4/13)

 僕の成績が徐々に上がってきた事で、グループの中が少し騒がしくなってきたようだった。7410…

【小説】黒く塗れ(5/13)

 そんな指導は結局、それから1週間続いた。せっかく上がってきていた僕の成績はまた落ち始め…

【小説】黒く塗れ(6/13)

 「あれ、どうしたのその傷?」  1週間の休暇を終えて出勤した日、朝一番で213099が僕のところに来て言った。1週間の無断欠勤の罰としてしばらくの間仕事を与えないと言う。その代わりに何もせずに椅子に座っているようにと。僕は無断ではなくて、規定に従って届けを出したと抗議したがとりあってはくれない。213099は僕の言う事を少しも聞かず、ただ座っていろと強く言い、最後に「いいか、わかったな」と念を押して行ってしまった。  僕は事務室に確認しに行ったけれども休暇届けは出ていな

【小説】黒く塗れ(Break)

 連載が半ばまで来ましたので今日は一旦休憩といたします。  前半はいかがでしたでしょうか…

【小説】黒く塗れ(7/13)

 1週間が過ぎて僕は仕事に戻された。けれど、その後も僕に対する仕打ちは続いていた。僕は仕…

【小説】黒く塗れ(8/13)

 ある朝、僕はいつものようにグラスにミルクを注いでいた。ミルクはグラスの縁まで上って来て…

【小説】黒く塗れ(9/13)

 あれからどれだけ経っただろう?よくは覚えていないけれど、どんな事にも始まりがあれば終わ…