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音楽は自由かもしれない話

 そのトイピアノをプレゼントしてくれたのは妹でした。息子の1歳の誕生日に贈られたそれを、息子は楽しそうに弾いてから1年程放置していましたが、最近になって急に興味を持ち始めました。

 何やら前奏を弾いている様子の後に
「Mama〜♪」
とBohemian Rhapsodyを歌い始める息子はQueenとB’zを愛するロックンロール精神の持ち主です。

 今日も今日とて齢2歳の小さな手を一生懸命に動かしながら、試行錯誤のピアノ演奏が始まります。

「どう?」

息子が演奏する手を止めて、得意そうに此方を向いて問いかけます。

「情熱的で素敵な演奏だね。」

 私がそう応えると、満足そうに頷きながら、彼は再びピアノを弾き始め、語ります。

「これは、ライオンの声を表現しているんだ。」「これは、ライオンとトラの歌。」

言葉が達者である


 ライオンの、声…!!

 どうやら息子はピアノを用いてライオンとトラを表現していたようです。パパ気付かなかったよ…感性磨いて出直して来るわ…。

 
 
 既存の歌も、存在しない歌も、息子は楽しそうに歌っています。
 もしかしたら、音楽は日常に溢れているものなのかもしれない。

 そう思うと気分が楽しい雰囲気に転調して、視界が開けてくるようでした。


 拙文に最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました。願わくは、貴方の日常も音楽の彩りで明るく輝きますように。


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#子どもの成長記録
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