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書籍紹介 『SWITCH CRAFT』

 良著に出逢った為、誰かに伝えたい一心で書籍紹介の記事を執筆し始めました。なお、開示すべき利益相反関係はありません。

 今年度は毎月10〜15冊の書籍を読了しました。雑多なジャンルを読みますが、フィクションよりノンフィクション、創作より実用書が多かったように思います。そんな百数十冊の中で、2023年度マイベスト(暫定)です。

 人は困難に直面したとき、思考や行動を変えなければならないことがあります。特に変化の激しい時代で重要なのが切り替える力スイッチクラフトです。

 著書のエレーネ・フォックス博士は脳科学研究の第一人者であり、認知心理学も専門とする現アデレード大学心理学部長です。


 詳細には書籍を購読いただくのが最善と思いますが、私の感銘を受けた部分について3項目にサラッとまとめて参ります。

①「スイッチクラフト」とは、人生への取り組み方を臨機応変に「切り替える力」である。

②人生が激変するような困難に直面したとき、適応するために行動し継続する力を「レジリエンス」というが、この過程では状況に応じて多彩な解決策を求められる。ここで「スイッチクラフト」が真価を発揮する。

③スイッチクラフトの4本の柱を理解する。
ⅰ)すばやく柔軟に対応する
 まず「こだわる」か「切り替える」か判断する。怒りを感じたら自分の思い込みに異議を唱え別な解釈を考える。
ⅱ)自分を知る
 日々の出来事に付随する感情を書き出し、根底にある「核となる信念」を掘り起こす。自分の本当に重要な「核となる価値観」を明確にする。
ⅲ)感情に気付く
 自分の感情を言葉で表現し、受け入れる。
ⅳ)状況を掴む
 複数の視点を意識する。直観力を高める。そのために「一人の時間を作る」「ネガティブな感情を処理する」「身体のケアをする」と良い。(394字)

NHK出版『SWITCH CRAFT 切り替える力(2023.11.20)』より


 感銘を受けた部分を…と言いましたが一冊全部素敵な感じでしたから、ほとんど要約のような形になってしまいました。本文を読んで400字以内に要約せよ、という設問だったら高得点が取れそうです。やったぜ。

 理性的な科学者の立場から、しかし感情や直観をとても大切なものとして扱っている点が最高にクールでした。怒りの感情を切り替えの起点に捉えたり、自分の根底にある信念と価値観を知るために出来事+感情を書き出すという試みは、極めて斬新で有効なものと思います。そして基本姿勢として感情は否定せず受け入れることの重要性が説かれています。

 マジでパねぇ(語彙力)

 …語彙力が失われ始めましたので、このあたりで締めさせていただきます。



 拙文に最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました。願わくは、貴方の人生になんやかんやあっても結局どうにか上手くいきますように。




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