魔笛 《詩》
「魔笛」
目に映る景色
それは外見的には何も変わらない
だけどこれまでの世界とは
徹底的に違っていた
夜の世界と昼の世界の様に
ふたつの世界の
どちらかに僕は含まれ
僕とは違う世界に君は含まれていた
想像力の作り上げた
鮮明な景色が迷宮を呼び
墓標も無く埋められた骨の夢を見た
無意識の暗黒の中に深く沈み込み
僕は魔法の笛と鈴を探した
一欠片の曖昧さも無く輝いていた月
偶然に生まれた幾つかの音
闇が揺らぐ
僕は明け方に死んだ月を見た
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