頭上の星 《詩》
「頭上の星」
僕は何処まで行っても僕であり
彼は彼であり
彼女は彼女であり続ける
陰が陰であり
陽は陽であり続ける様に
川は理由も無くただ流れている
動かない水が流れを持つ時
始めて生きている意味を知る
想像力の範囲を超えた物語は
いとも簡単に圧殺され
暗闇の中で彼が僕に話しかける
戦場で眠る
兵士の頭上にも星は輝くと
僕が僕で
あり続ける事に気が付いた時
彼もまたその事に気付く
そして彼女も陰も陽も
例え水が流れを止めたとしても
星は変わらず
僕等の頭上でも輝いている
Photo : Seiji Arita
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?