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散文詩

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2023年3月の記事一覧

夢物語 《詩》

夢物語 《詩》

「夢物語」

ふたり夢見た未来の景色

歩みを止めず 
一歩一歩ゆっくりと

相変わらず不甲斐ない俺を
変わらず傍で笑って見ていてくれる

いつも遅くなってごめんな

もうお前は眠ってる
起こさない様に静かに髪に触れた

テーブルには夕飯と俺の銘柄の煙草

どんな愚痴も弱音も
お前にだけは ありのまま

それでいいよ 
身体にだけは気をつけて

いつだってお前はそう言ってくれる

独りぼっちじゃな

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溺愛 依存 《詩》

溺愛 依存 《詩》

「溺愛 依存」

手繰り寄せた想いの断片

薄れゆく時 
彷徨う夜に君の名を

暗闇に抱かれた愛しさの牢獄

美しき夢 
浮かび揺れる永遠の接吻

血の契り砕けた約束の欠片
古を告げた鐘の音

刹那に踊り独り咲く花

巡り巡る過去の残像

真紅の口紅 答える術は無く
禁断の夢と知る

迷い込んだ奈落の意識

ふたり望んだ甘美な夜の契約

月明かり射す夜に
浮かび照らす白い肌

快楽 欲望 嘘

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クィーンズ パーク 《詩》

クィーンズ パーク 《詩》

「クイーンズ パーク」

キャンディーレッドのピーナッツタンク

オレンジと黄色のファイヤーパターン

黒い縁取り 
リジットサスにCCバー

走り去るチョッパー
ジンビィーンズあおりながら見惚れてた

探してるのはクィーンズ パーク

真実の愛が眠る場所

権力と武力 空に破った L.A.M.F

色と欲とドス黒い感情を捨て去った後

欲し残るものは きっと
星の輝きに似た純粋な光

穏やかに

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馬と鹿 《詩》

馬と鹿 《詩》

「馬と鹿」

つまらん意地なんざぁ 
一銭にもならん

わかっとる事なんじゃがの

じゃが 
それが無いなってしもうたら 
しまいじゃけん

男なんて そんなもんじゃ

馬鹿は死ぬまで治らん言うじゃろう

ボクンラは死ぬまでボクンラじゃ

そんな馬鹿にでも
必死で付いて来る
おなごがおるんなら

そのおなごの顔 忘れんさんな

絶対に忘れたらいけん

そんなおなご もう二度と現れんど

この世の中

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三文役者 《詩》

三文役者 《詩》

「三文役者」

攻撃役 足元見せるな

最前線の役回り

数が力の道の裏側

同業者の群れ 

半グレ請負 
影で絵を描く腐れ外道

お前のグループは薄っぺら過ぎる

裏を取ったつもりが取られてる

気が付かないだろう
薄ら笑いのクソ野郎共

見極める 
その場限りのから返事

狂い出した歯車 進まない話

常識で辿る道筋

何の事だ 
最初から無いさ そんなもん

狙いを定めた眠らない街

溜り

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