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#ビジネスにちょっとだけ役立つかもしれないこと 『質問です、イノベーションてなに?』

時計は、昼の12時5分を指していた。

緊急事態宣言もあり、ランチ時ということもあったのだが、数名の社員が社内に残っていた。

目についた人から片っ端に「イノベーションてなに?」と聞いて回った。

結局、ある程度予想はしていましたが、誰一人として明確に答えられなかった...

ま、そんなもんでしょうね〜

イノベーションについては、ずーーっと考えています。

結構、みんな良く使う言葉でもあり、なんとなくは分かるけど言語化するのは難しかったりしませんか?

Wikipediaで調べてみると次のようなことが乗っていました。

イノベーション( innovation)とは、物事の「新機軸」「新結合」「新しい切り口」「新しい捉え方」「新しい活用法」(を創造する行為)のこと。
一般には新しい技術の発明を指すという意味に誤認されることが多いが、それだけでなく新しいアイデアから社会的意義のある新たな価値を創造し、社会的に大きな変化をもたらす自発的な人・組織・社会の幅広い変革を意味する。
つまり、それまでのモノ・仕組みなどに対して全く新しい技術や考え方を取り入れて新たな価値を生み出して社会的に大きな変化を起こすことを指す。

ということです。笑
つまり以下の最後の一文が重要で、「それまでのモノ・仕組みなどに対して全く新しい技術や考え方を取り入れて新たな価値を生み出して社会的に大きな変化を起こす」
とりあえず、ここでのイノベーションの定義は、これにします。

では、どうすれば、イノベーションは起こせるのでしょうか?

多くの企業が「イノベーションが必要だ」といっていますよね。

企業はイノベーション人材を求めます。

そもそも、なぜイノベーションが必要なのでしょう。

イノベーションの正体とは??
イノベーションは、どうやって起こるのでしょうか??

イノベーションは、一部の天才が、ある日突然、無の境地からアイデアが湧き起こるのでしょうか?
または、神がかった人が天からのお告げがあり、アイデアが舞い降りてくるのでしょうか?

そんな神秘的でドラマチックなものではないような気がします。

イノベーションを起こす方法論はあるのでしょうか?
再現性があり、誰でもイノベーションを起こせるメソッドです。

もし、これが存在すれば、世の中はイノベーションだらけになり、差別化もなにもなくなりイノベーション自体がコモディティ化するなんてことがあるのでしょうか?
イノベーションがコモディティ化するということは、そもそもそれはイノベーションではないのではないのでしょうか…。

とはいうものの、イノベーションが起きるメカニズムを考えてみたいと思います。

いろいろな本を読んだり、いろいろな人と話たり、いろいろな情報を調べてみましたが...

個人的な見解としては、

徹底したインプットが必要だと思います。

そして、インプットの内容は、環境の変化とニーズとシーズです。
ここで、重要なのは、ニーズ>シーズという不等式です。
いわゆる、CNESというアプローチです。
Competence、Needs、Environment、Seedsです。
これを徹底的にインプットします。様々なインプットの媒体を使う必要があります。本やネット、TV等も、そうですが一番新鮮で、有益なのは第一人者からの情報です。こういう情報ってネットには載せないものです。

こういう人脈は重要なのです。

で、それを、かき混ぜて融合させます。

すると、イノベーションが起こります!

と、言いたいところですが、これでは本当のイノベーションにならないような気がしてならないのです。

基本的な流れは、この理論(プロセス)だと思っていますが、でも、何かが違う…

たまたま、それが当たるということもあるかもしれませんが...

しかし、その多くはすぐに消え去るような短期的なソリューションにすぎないような気がします。

顕在化しているニーズと、トレンドのシーズを組合せたところで、それは単なる問題解決にすぎないのではないでしょうか?
こういう問題解決型のアプローチはわかりやすいのですが、マネもされやすいです。

簡単にマネのできないものでないといけないですよね。
それは、企業のアイデンティティやコンピテンシーに関わる部分だと思います。

短期的な収益や市場のトレンドに合わせたモノをイノベーションだと提供したとしてそれはすぐに真似されるでしょう

では、どうしましょう???

顕在化しているニーズを見つけたら、そのニーズを解決する手段を考えるのではなく、そのニーズの本質を探る必要があります。
もっと深く探って、その根本はなにか?を突き詰める必要があるのではと思います。これが非常に重要なような気がします。

その根本的なモノが探り当てたら、自社のコンピテンシーと融合させます。

それは、とてつもなくかけ離れたモノかもしれません。

そのかけ離れている間を埋めるシーズを探し出し触媒として利用し、融合することで、模倣の難しいイノベーションが起こるのではないでしょうか?

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イメージは、こんな感じです。

この潜在的に深いところにあるニーズの本質を探し出せて、そのニーズの本質を解決するシーズと自社のコンピタンスが融合した時に、新しい価値を提供できるようなイノベーションとなるような気がします。

これが、めちゃめちゃ難しいんですけどね...

ここを探索するために、デザイン思考が有益だということが言われています。

デジタル化していく社会の中で、デジタルテクノロジーというシーズ(AIだとかIoTだとか…)を前提に、イノベーション考えていませんか?
DXが叫ばれる世の中において、シーズから考えてしまいますよね…
そこを、一度グッと我慢して本質を探るということも必要なのではないでしょうか…

僕自身も、まだまだ、答えは出ていません。

今後、いろいろ試行錯誤、仮説検証しながら少しでもそういう領域に辿りつけるように日々精進していきたいと思います。


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