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#Food DX 『伝説のデジタル・スタンディングBARを完全公開』

銀座コリドー街の裏側の路地。
屋根の上は、山手線、京浜東北線が走る。
銀座裏コリドー、通称ウラコリにたたずむスタンディングバーがある。

その店名は、「MURA BAR」である。

現在は、緊急事態宣言の影響もあり、昼のみの営業だ…

今回は、その知る人ぞ知る「MURA BAR」デジタル・スタンディング・バーを完全解説します!
もともと、3蜜を売りにしている(?)お店なので、緊急事態宣言中はもちろんですが、緊急事態宣言があけても夜の営業を自粛しています。

さて、その「MURA BAR」ですが、完全キャッシュレスのデジタル・スタンディング・バーです。

コロナ前は、週末になると入り口に列をなしていました...
それが、現在の顛末はというと、みなさんが想像される通りです。

「MURA BAR」の裏コンセプトは、「コンフォータブル・スタンディング・バー」会社でもなく、家でもなく、単なる居酒屋や、出会いのバーでもない、居心地の良いスタンディング・バーを目指していました。

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2018年12月に大阪の北新地で実験店としてオープンしました。
ここでの実験は散々な結果に終わります。まず、顧客がきませんでした。来ないことには実験にもなりません。技術的なPoCは、かなりできたので、その次は顧客の来店が見込める立地でということで、2019年に銀座裏コリドー、大阪の茶屋町に本格オープンします。

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「MURA BAR 」の「MURA 」とは、読んで字の如し「村」のことです。
この村は、実は4つの仮想の村で構成されています。(知っている人は知っていることだが、知らない人の方がほとんどではないだろうか…)

その村の名前はERA村、WITTER村、SANA村、NEMS村の4つの村であり、その村には、それぞれテーマがあります。

ERA村:先進的な時代を表す村
WITTER村:静かなひっそりとする村
SANA村:癒しの村
NEMS村:自然を大事にする村

この村は、顧客の帰属意識と仲間意識を誘発するものです。
さらには、村対抗の「村合戦」なるスマホから参加可能なイベントも存在していました。仮想空間と現実空間の融合です。

さて、そのお店の仕組みを紹介します。
MURAに入るためには、基本的には会員登録(ビジターで会員登録しなくても利用は可能)をしなければなりません。
最初は、会員登録をさせると顧客が集まらないのではないかという意見もありましたが、登録するという面倒くささよりも、より良い体験が期待できるのであれば登録してくれるということが確認できました。

LINEまたは、電話番号(SMS)で、会員登録する(ビジターで入ることも可能)と、URLが送信されてきます。
そのURLをクリックすると、ニックネーム/パスワードの入力を求められるので入力します。
ニックネームで良いという偽名経済の誘発です。

すると個人のQRコードが払い出され、WEBアプリが開くので、その画面よりドリンクやフードのオーダー、MURAでのコミュニケーション等の機能が利用可能になります。

これを、「村人登録」と呼びます。

次回からは、このニックネーム/パスワードで、自分のMURAのマイページがブラウザより開きます。入店時にその自分のマイページより、QRコードを入店時にかざすと入村(入店処理)が完了します。

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MURAに入店するとポイントがたまります。
来店回数や購買額等により村人のレベルが変わります。
レベルにより、ポイントや割引やさまざまなイベントに参加できるようになります。
また、MURAに入店するだけでなく、友達紹介、インスタグラムへの投稿等、さまざまなアクションを起こすことでポイントが貯まる仕組みになっています。

デジタルギフトとしてのデジタルギフト(1杯奢るよ)

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また、オーダー画面より、デジタルチケットを300円/枚で購入することが可能です。そのデジタルチケットをMURAの友達にプレゼントすることができます。
プレゼントをするには、プレゼントする人と友達になっている必要であるというルールがあります。友達同士でデジタルチケットのプレゼントができるのです。デジタルで「一杯奢るよ」みたいなものです。


MURA の友達同士では、MURAのアプリを通して、LINEのようなコミュニケーションも可能です。また、MURA の状況等を掲示板のようにつぶやくこともできます。

では、オーダーの仕組みを見てみます。
オーダーは全て個人のスマホから行います。このメニューは入村(入店)しないと開けません。

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メニューには、通常のフードやドリンクの他に、サブスクリプション・メニューとしてハイボール、レモンサワーの飲み放題があり、注文するとサブスクリプション用のグラスがカウンターより受け渡されます。
このグラスの底に仕掛けがあり、セルフで、ハイボール、レモンサワーが飲み放題です。
以下は、リバースタップによるセルフによる飲み放題の映像です。
1ヶ月のサブスクを購入すると、スマホのMURAのマイページにサブスク用のアイコンが表示されます。
以下は、リバースタップの動画です。

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1ヶ月のサブスクリプションに登録しておけば、入店時にスマホに表示されているサブスクのアイコンを定員に提示すれば、セルフ・グラスがもらえるので、1ヶ月間、何回きてもハイボール、レモンサワーが飲み放題です。

サブスクの期間が終了すると、そのアイコンは消えます。

オーダーした商品が出来上がると、自分のMURAアプリに通知が飛ぶとともに、大きなプロジェクターにも表示されます。(ニックネームとオーダーした商品名、なので変なニックネームをつけると恥ずかしいことになります)

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表示(通知)されると顧客はカウンターにセルフで取りにいきます。
カウンターで自分のQRコードをかざすとオーダーした商品を店員が受け渡してしてくれます。
ここがポイントで、スタンディングでモバイルオーダーなので、誰が注文したものかわからないため、自分のQRをカウンターでかざすことにより、自分が注文したものが受け渡される仕組みにしています。
この機能によって、デシャップミスがなくなります。

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最後に決済です。
退店時に決済を行いますが、ここでも自分のスマホのQRをかざします。
支払い方法を選んで、キャッシュレスで会計します。
ポイントやデジタルチケットを利用したいのであれば、予めスマホでどれだけ使うか決定し、その分を割引することが可能です。

完全キャッシュレスによる決済(クレジットカード、QR決済、電子マネー)です

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ここで、「MURA BAR」のシステムの概要構成を一般公開しておきます。

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いかがでしたでしょうか?

Mt.SQUAREは、店舗と共同して「テクノロジーで働き方を変え、新しい未来を創造」します。

MURA BARについては、以下も参考にしていただけると幸いです。

「MURA BAR」は、現在営業自粛中です。もし、興味あれば、気軽にお問い合わせください。
「MURA BAR」と同様の体験をすることが可能です。

また、当社において、さまざまな事例のデモ環境もご用意しておりますので、こちらも気軽に遊びにきてください。

また、今回も宣伝が多くなってしまいました。





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