#9「DXの本質」 デジタル・トランスフォーメーション
デジタル・トランスフォーメーション(2025年の崖から転げ落ちないために…)
企業に変革をもたらすデジタル・トランスフォーメーションとはなんなのさ?
ということで、ようやく、今回の本命のテーマである「デジタル・トランスフォーメーション」にたどり着きました。
DX:Digital Transformation デジタル・トランスフォーメーションの略語です。
ん?? なんで、DTじゃないんだよ!っていう人もいるかな?
DはDigital、ではXは??
TransformationならXじゃなくてTだろっていう人もいるでしょう。
では、なぜXなのか?
まあ、そういうものだから…
といっては、身も蓋もないので、その由来は、”Trans”という言葉にあるらしいです。
この”Trans”という言葉は、ラテン語のtransを由来とし、「○○を超える」「○○を横切る」という意味を持ちます。
で、この”Trans”とほぼ同義語とみなされているのが”Cross”です。
同じようなシーンで使われる、この”Cross”(交差する)を視覚的に表しているのが、アルファベットの”X”。
”Cross”を省略して書きたい時は”X”で代用される。その延長線上で、”Trans”を表すときもX”で代用されることになったのです。
という説が正しいのかな…
とにかく、Digital Transformationの略は「DX」なのです!
さて、本題に入ります。
では、DXとは、そもそもなに??
DXの定義を見てみようと思います。
いろいろな、ところDXについ定義されいます。
「企業がビジネス環境の激しい変化に対応して、データとデジタル技術を活用し、顧客や社会のニーズをもとに、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや組織、プロセス、企業文化、風土を変革し、競争上の優位性を確立すこと。その結果として企業として安定した収益が得られるような仕組みを構築することである。 」
IDC Japanは、以下のように定義
「企業が外部エコシステム(顧客、市場)の破壊的な変化に対応しつつ、内部エコシステム(組織、文化、従業員)の変革を牽引しながら、第3のプラットフォーム(クラウド、モビリティ、ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャル技術)を利用して、新しい製品やサービス、新しいビジネスモデルを通して、ネットとリアルの両面での顧客エクスペリエンス(経験、体験)の変革を図ることで価値を創出し、競争上の優位性を確立すること」
まあこんなところです。
さて、これで完全にDXを理解できでしょうか?
簡単にいうと、「デジタル・テクノロジーを活用して企業変革を行うこと」
です。
そして、DXの本質はデジタル化ではなく、企業変革にあります。
企業変革とは、企業の戦略、ビジネスモデル、組織、プロセス、文化や風土までも変えることです。
「D<X」デジタルよりも企業変革に重きをおくことです。
でも「なんでDXが必要なんだ??」で思いますよね...
それはまた次回以降で考えていきたいと思います。
「DXの本質」の記事では、以前の記事と今後の記事を合わせて、以下のような内容で書いていこうと思います。(内容については変わることもあります)
これまで、DXの背景
#1 変容しなければ生き残れない
#2 社会が変わる
#3 顧客や社会の変化
#4 顧客との関係性の変化
#5 P=V x S
#6 強制的にズラされたコンフォートゾーン
DXの進め方で重要なこと
#7 Sense Of Urgency:魂に火をつける
#8 Resilience:回復力を鍛える
DXの本質
#9 デジタルトランスフォーメーション:2025年の崖から転げ落ちないために、本質を見抜く(本記事)
#10 DXの本質:Why DX?
:なぜ、DXが必要か?
#10.1 目的指向
#10.2 未来指向
#11 デジタル化するか?それとも死か?
#11.1 求められるデジタルシフト
#11.2 どこへ向かうのか、何者に変わるのか?
#11.3 DXの目的語を探せ
DXの実現(企業変革とデジタルシフト)
#12 DX推進に効果的なフレームワークと思考法:DXを実現するための枠組み(企業変革編)
#12.1 ゾーン・マネジメント(経営管理の変革)
#12.2 ダイナミック・ケイパビリティ(組織と人の変革)
#12.3 横から見るか、上から見るか、ただそれだけで、物事は一変する:アジャイル型組織(組織の変革)
#12.4 顧客の変革
#12.5 価値の変革
#12.6 プロセスの変革
#12.7 人財の変革
#13 DXを支える技術とアーキテクチャ:企業変革のデジタル武装(デジタルシフト編)
#13.1 クラウド・コンピューティング
#13.2 エッジ・コンピューティング
#13.3 物理空間と情報空間:Cyber Physical System(CPS)
#13.4 アジャイル開発
#13.5 AI、IoT、Blockchain
#13.6 マイクロサービス、API、OOUI etc.
#14 歪んだ時空間をさまよう...:どうやって進むのか
#14.1 ロードマップを考える
#15 総括:まとめ
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