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風待ち日記

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水無月のほとりで風を待つ、いつかその日が来るまで
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2022年10月の記事一覧

虹の夢

虹の夢

今朝、虹の夢を見て目覚めた。

そうしたら朝ごはんの後で外にきれいな虹が出ているのを見つけた。とても大きく、色がくっきりと濃い虹だったので、カメラにもきれいに写った。

私は虹がとても好きで、虹の気配がするとついそれを追いかけてしまう。

雨の降っている様子とか、太陽の光の加減、そのときの太陽と反対側の空の色あいや、たれこめている雲の具合なんていうもので、なんとなく虹が出そうなときが分かるのだ。

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穏やかに晴れますように

穏やかに晴れますように

天気予報を見ていると、ときどき、天気予報士の方が「明日は穏やかに晴れるでしょう」と言っているのを聞くことがある。

その度に、なんと優しい言葉なんだろうと思う。穏やかに晴れるではなく、晴れるでしょう。しかも明日。あしたではなく、あす。

すぐそこまでやってきていて、今にも窓を叩こうとしている未来が、優しく私を待ち受けてくれていることを感じられるような、そんな言い回し。

まるでおまじないみたい。

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コスモス色に頬を染めて

コスモス色に頬を染めて

空に浮かんでいる雲が秋のそれになり、風の温度とか匂いとかも、少し落ち着いて穏やかな、どこか涼しい感じになりつつある。

近ごろ、金木犀のさわやかで甘い香りが外の空気を満たしていて、かと思えば足元には真っ青な露草がちょこんとたたずんでいたり、コスモスが咲いて花畑のようになっていたり、秋ってなんて色彩がうつくしいのだろう。

そのうち銀杏の葉が黄色に染まるのが楽しみだ。1年のうち最も穏やかで深みのある

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