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眠れない 20210922

とうとう夜通し眠れない日が来てしまった。
体も多少疲れているし、ぼんやりと眠気はあるものの意識が離脱しない。
体勢を変えたり、布団を被ったり剥いだり、扇風機をつけたり消したり、色々試しながら過ごしていたら午前5時を回った。
恐らく瞬間的に落ちている時間はあったのだろうけど眠った実感がほとんどない。
流石に精神的にも来るものがある。
軽い絶望。
流石に眠気が抜けないのでもう少し格闘してみようと思うが正直なところ不安モードに入ってしまった。
現在午前6時。
結構ショッキングな出来事なので先行してこの文章を書いている。
もう一度睡眠に取り組むためここで書く事を中断する。

次にはっきりと目が覚めたのは午前7時45分。
こうなるともう半ば諦めた気持ちになる。
無理矢理眠ろうとするのを止め、ひとまず椅子に座る。
この時間から生産的な何かに取り組むというのは気分から言って現実的でない。
かと言って流し見する朝のワイドショーほど寝覚めを悪くする物もない。

結果として仮面ライダー555の視聴を再開した。
それがたとえコンテンツであっても信頼感を持っていると不思議と心を落ち着けてくれる。
相槌しか打つことのできないカウンセラーより何倍もこちらの事を受け止めてくれる。
※現在通っている病院のカウンセラーがそうだという訳ではない。

一般に動画や音声などのコンテンツは受動的な物だと分類されるだろう。
ただ気を病んでから思う事がある。
この精神状態で尚、観ようと、あるいは聴こうと思えるそれらには興味・関心を超えた信頼を持っている様な感覚があるのだ。
そして、形式的に受動的なコンテンツであるにも関わらず、こちらから能動的に何かを感じ取ろうする感覚が強くなる。
一方的にこちらへ語りかけてくるそれに対して、独り言で応答する様な錯覚を覚えるのである。
その積み重ねがまるで会話の様に思えてくる。
こうして孤独を解消していくのかも知れない。
言い方を変えれば現実逃避への依存になるのだろうが。

その為、何かの新作やこれまで触れた事のない物に触れるより、何度も繰り返し観たドラマや音楽、馴染みの語りが聴こえてくるラジオなどに助けられる事が多い。
決して多趣味ではない自分だが、狭く深く物事を追う性格が今こうして身を救う事になっているのはなんとも不思議な事だ。

大きく脱線したが仮面ライダー555を再生し始めると、一話が終わり、また次の一話次の一話と歯止めが効かなくなる。
単純に作品として各話のクリフハンガーがキッチリ機能している事もあるが、それ以上に先述した対話する様な感覚が心地良く数時間かけて最終話まで休み無く観終えてしまった。

作品の感想を書く事はこのブログの本旨でないので特に触れないでおきたいと思う。
まあ、カッコいいしめちゃくちゃ面白かったとだけ記しておく。

流石に体力を使ったが、それ以上に全50話あるドラマを数日で一気に完走してしまったので、あの世界に浸る事から離れざるを得ない寂しさが強烈に刺さってしまった。
世界の平和は守られたが、結果的に俺は寂しさのせいでまた落ち込んでいる。
代替する何かを早く見つけなければと少しばかり焦りを覚える。

順当に行けば次作である仮面ライダー剣(ブレイド)を見始めるのがよいだろうか。
とにかく何か安心して没頭できる物を見つけなければならない。

一度区切りをつけて、現実の問題を考える事も必要になるだろう。
結果として3ヶ月の休職では復帰が叶いそうにないという事はハッキリした。
とは言えできる範囲で事を進めていかなければ生活が立ち行かなくなるのも事実である。
ため息しか出てこないが、世知辛いのが現実だ。
せめて俺に変身する力が備わっていれば良かったのだが。
(この際ライダーでも怪人でもどちらでも構わない。)

適当に心を落ち着けて、適当に生活する術を見つけ出さねば。

本当は全てを投げ出してしまいたい気持ちだが、この期に及んでやけっぱちになる事は止めておこうと冷静な自分もいる。
人の心とはとかく厄介だ。
いや、人というか自分が面倒くさいだけかも知れない。

そろそろ日が落ちようという頃にあって、まだ薄ら眠いのがとても腹立たしい。
そこのあなた、不眠とは辛い物ですよ。

せめて皆様が安らかに眠れる様に祈ります。

今日はここまで。

Passion Pit / Sleepyhead

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