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似て非なるでもやっぱり似ている傾聴業四天王の違い その2

こんにちは!
キャリアコンサルタントのHIROです。

前回は共通点や言葉自体の意味について書きました。
https://note.com/seeds_c/n/n6ac0643618c6

2つの視点の内の1つ、「相談をする人側の視点」から違いを考えたいと思います。

【相談をする人側の視点】
相談をする方、つまり「何かに悩まれている人」「助けを必要としている人」「話を聞いて欲しいと思っている人」側の視点を考えてみると、
エネルギーレベル=その方の「その時点」での元気さが一つ鍵になると言えます。

キャリコン、コンサル、コーチング、カウンセリング エネルギーレベル違い


《エネルギーレベル低》
・無気力/ つまらない
・ずっとネガティブ/気分が沈みっぱなし
・うつっぽい
など、自分で抜け出すことができにくい、治療が必要あるいはその疑いがありそうな場合

このレベルでは資格によっては治療もできる「カウンセリング」が適切かつ安心ではないでしょうか。なぜなら話の聞き方、対応の仕方によっては悪化させてしまう危険性も秘めているからです。

《エネルギーレベル中間》
・低くもなく高くもなくでも何となくモヤモヤする
・なんか考えがまとまらない
・どう考えたらいいかあるいはどう行動したらいいかわからない
など、「なんとなく」「モヤモヤする」「悶々する」場合

このレベルでは「モヤモヤ」を整理し、客観的な視点で話を聴き必要に応じて助言をする「キャリアコンサルティング」が適切だと考えます。

《エネルギーレベル高》
・前向き/ ポジティブ
・やる気がある
・精力的に活動できる
など、ある程度自分でも現状を打開できるあるいはできそうな場合

このレベルでは自分の新たな気づきを得てさらに前に進めたり、思考の整理や内省を促してくれる「コーチング」が適切だと考えます。
*コンサルティングは一般的に企業向けのことが多いですが、個人に提供するとしたらこのエネルギーレベルが適当かと考えて、コーチングと同じ位置にしています。


なぜこの相談をする方のエネルギーレベル(EL)が鍵になるかというと、アプローチの方法とマッチしないと、効果がないどころか逆効果になるからです。
例を使って考えてみたいと思います。
ここでは中間に位置するキャリアコンサルティングは除いて、カウンセリングとコーチングで考えます。
違いを分かりやすくするために多少極端な表現をしているので、その点はご理解ください。

例:
相談する方の悩み:「なんだか最近うまくいかない」

カウンセリング反応 EL違い

コーチング反応 EL違い


このように相談する方のエネルギーレベルの違いによって、同じアプローチでも「受け取り方」が全く異なるため、相談する方のエネルギーレベルが一つの鍵になり、効果的にも逆効果的にもなるのです。

とはいえ、相談に来る方自らがご自身のエネルギーレベルを明確に把握し、適材適所を判断して相談に行くことは難しいので、カウンセラーもコーチも相手のエネルギーレベルに合わせて基本的なアプローチはそのままに、時として複合的に、言葉のチョイスなどを変化させている、あるいはよりマッチする人を紹介するケースがあります。

キャリアコンサルタントのアプローチは相談する方の状況、話される言葉、エネルギーレベルを終始注視し状況に合わせたアプローチを取ります。そのため時にはカウンセラーのように、時にはコーチングの様なアプローチになることもあります。ただしそういった対話の中で想像よりエネルギーレベルが低い可能性がある場合は、カウンセラーの方を紹介するケースがあります。

では、次回はもう一つの視点「相談を受ける人側」で違いを考えたいと思います。

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