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カルチャードックの作成プロセスを全公開します

はじめに

はじめまして!
SecureNaviで、営業部長 兼 広報をしております、ほったけんたです。

SecureNaviには「カルチャードック」と呼ばれるドキュメントがあります。カルチャードックとは、カルチャーを浸透させ、全社一貫して実行するためのガイドラインです。

今回のnoteでは、そのカルチャードックの作成プロセスを全公開します!

💡 記事の内容まとめ
・SecureNaviのカルチャードックを作りました!
・策定までのプロセスや議事録、ワークショップの内容を全公開します!
これから自社の文化を言語化したい方やカルチャードックを作ってみたい方はぜひ参考にしてみてください。

SecureNaviのカルチャードックを作りました

皆さんは、カルチャードックというものをご存知でしょうか?

カルチャードックとは、企業文化(カルチャー)や人物像、働く環境についてのガイドラインのこと。カルチャーを適切に浸透させ、ピープルマネジメントを全社一貫して実行するためのガイドラインのようなものです。 

  書籍『カルチャーモデル』より抜粋

簡単にまとめると自社のカルチャーを言語化したものです。言語化することで、一緒に働くメンバーが自社のカルチャーを理解し、自信を持って実力を発揮することができます。また、これから入社する方々にも読んでいただくことで、入社後のギャップがなくなったり、活躍のスピードを早めたりすることができます。

SecureNaviには、これまでにカルチャードックのようなものはありませんでした。一方で、VISION(目指す世界)とVALUE(大切にする価値観)を1年前から定めています。

VISION(目指す世界)とVALUE(大切にする価値観)を作成するときは、メ
ンバー全員で議論して決定しました。それと同様に、カルチャードックについても、メンバー全員が議論をして作成する方法を選択しました。それがSecureNaviらしいと考えたからです。

1on1での相談からあっという間に・・・

2月某日、ふと思いました。

社内の誰もが「SecureNaviの文化っていいよね〜」という話をしています。SecureNaviはフルリモートの働き方なので、オフィスで漂う空気を感じられないのですが、どこか前進したくなる空気感が漂っています。個人的にも「いい文化、本当にそう!」と感じる一方で、その文化って何なのだろうと思うようになりました。今後メンバーが多くなっていく中で、このカルチャーを継続的に浸透・醸成するためには、言語化したほうが良いだろうとも感じていました。

そこで、毎月実施している代表・井崎さんとの1on1にて、ビジョンやカルチャーの醸成について何かしたいことを相談しました。「それなら早速コーポレート部を交えてざっくばらんに話しましょう!」と話を進めることに。

ステップ①:プロジェクトチームの結成

早速、初回のミーティングが実施されました。ミーティングでは、2つのテーマについて話し合い、それぞれ以下のような意見がでました。

  • なぜビジョンやカルチャーの浸透が必要なのか?

    • 意見をまとめやすくなる(方向性)

    • 社員一人ひとりが適切かつ迅速に判断できる(決断のスピード)

    • 社員のモチベーションを向上させる(モチベーション)

    • 社員が自身の未来の姿を描きやすくなる(キャリア)

    • 対外的な信頼感が高まる(広報)

    • 自社によりマッチした人材が集まる(採用)・・・

  • 具体的にはどんな施策があるのか?

    • SecureNaviらしい人の言語化

    • カルチャードックの作成

    • 組織毎のミッションやビジョンの設定

    • 3年後〜10年後の組織イメージ

    • チームラーニング

    • サンクスカード

    • notionのトップにビジョンなどが表示されるようにする ・・・

話し合いの結果、長期的に効果がありそうで、すぐに取り組めることとしてカルチャードックを作成することとなりました。SecureNaviでは、現場主義を大切にしており、新しい取り組みを発案した時には、全社的にサポート・協力する姿勢があるため、自らやりたいことをオープンにしやすく、失敗を恐れるよりも挑戦するメンバーが称賛される文化があります。

実際の議事録です

ステップ②:どうやって作る?

カルチャードック作成にあたって、様々な書籍や他社のカルチャードックを参考に、仮の目次を作成しました。SecureNaviでは、3カ月に1回だけ全社で集まるミーティングを開催しています。目次に沿った実際の内容については、全員で議論すべき内容のため、全員が集まるタイミングでワークショップを開催し、決めていくことにしました。メンバー一人ひとりが自分の考えや知識を活かし、アイデアや意見を伝えます。「誰が」ではなく「意見」を採用することを意識しています。

実際の議事録です

ステップ③:キックオフMTG(オフライン)で議論

そして、ワークショップ当日を迎えました。

ワークショップの様子です

実際に利用したホワイトボードはこちらです。5チームに分かれて、事前に用意した目次に沿って、意見をまとめて発表をしました。かかった時間は1時間半ほどです。

ワークショップでは、以下のようなキーワードが出ました。

Communication_コミュニケーション(※1)


💡 ワークショップで出たキーワード
「テキスト文化」「ドキュメント文化」「透明性」「情報が全て公開されている」 「オープンなコミュニケーション」「他者への配慮」「雑談少なめ」 「アジェンダがある」「動画やnotionで残っている」「顔文字を多用」 「相手を否定するようなコミュニケーションはしない」「断定せず相談・提案ベース」 「議事録を残す」「詰める・高圧的な文化はない」「質問したら誰かが返してくれる」 「スタンプ力がある」「飲みを強要しない」

(※1)議論の副産物として、組織の課題も見えてきました。例えば、「雑談少なめ」などです。これらはコーポレート部が持ち帰り、改善のための施策を考えることとなりました。

Stance_組織としての在り方

💡 ワークショップで出たキーワード 「やりたいと宣言すればやらせてもらえる」 「誰か一人で決めるというよりは周りと相談しながら意思決定することが多い」 「情報がオープンになっているから意思決定がブレない」 「ビジョン、バリューに沿って意思決定がなされる」「誰かがではなく、意見で決定」 「ユーザー目線」「実践する文化」「助け合い」「フラットに意思決定」 「現場主義」「失敗しても怒られない」

Hiring_採用

💡 ワークショップで出たキーワード 「チーム第一」「穏やかな人」「主体的」「優しい」 「文章コミュニケーションがうまい」「柔軟な思考」「多様性」 「スキルよりも人柄」「ボールを拾ってくれる人」「安定性がある」「大人」 「オファーレターがある」「カジュアル面談のような面接」

Talent Development and Career_SecureNaviで働く価値

💡 ワークショップで出たキーワード 「スキルアップしやすい」「 T2D3にチャレンジする経験」「市場価値が上がる」 「事業成長に濃く関われる」「言語化能力が身に付く」 「情報がオープンで他部署からも学べる」「業務の範囲が広い」 「新しい業務にチャレンジできる」「会社の売り上げに直結する仕事を経験」 「組織拡大中のカオス」「福利厚生・環境への投資がある」 「未開拓マーケットに挑戦できる」「セキュリティ市場に詳しくなれる」 「社会に貢献できる」

また、コーポレート本部では、定期的に入社した方のフォローアップ面談を実施しております。フォローアップ面談で出た感想をまとめ、カルチャードックにも加えました。

Onboarding_オンボーディング

💡 フォローアップで面談出た感想 「入社後出社せずともフルリモートでも問題なく業務が進められていて、いいギャップ」 「オンボーディングのためのドキュメントも揃っておりますし、細かな支援もslackを通じて実施いただけているので問題ない」 「会社の状況 / 個人の感情など、思ったよりも開示する文化がある」

昨今では、企業理念やMVVを策定している企業が当たり前の時代になってきました。しかし、その浸透に頭を悩ませている企業も多いかと思います。
実はSecureNaviでも、ミッション・バリューが策定されてから入社したメンバーも多く、策定当時の背景をリアルに体感していないメンバーも増えてきました。そんな中、今回のワークショップのように、ミッション・バリューの策定に携わっていないメンバーでも自社のカルチャー・特徴について自分自身で思考し・アウトプットとして残せる場があることで、会社理解・メンバー間の相互理解を深める一助になります。

ステップ④ここからが本当の”スタート”

これまでに意見が出た内容をまとめカルチャードックを作成しました。SecureNaviは徹底したテキスト文化を推奨しています。社内でも共有資料はNotionをベースにしていることから、お洒落なスライドよりも無骨なドキュメントによる仕上がりとなった点も自社らしさかもしれません。笑
カルチャードックは、一方的なものであってはならないと考えています。企業の方向性や行動指針が示されているため、トップダウンで決めるものと考えがちですが、弊社の場合は、メンバーの意見やアイデアを積極的に反映しています。また、組織の拡大に伴い、これからも随時更新していく予定です。

カルチャードックを導入するには、多くの時間や労力が必要となります。しかし、その分、メンバーの満足度や生産性が改善され、企業にとっても長期的に大きな成果を生み出すと信じています。皆さんの会社でも、カルチャードックを導入することを検討してみてはいかがでしょうか。

代表・井崎のコメント

今回、SecureNaviでは、上記で紹介したとおり「カルチャードック」の作成に取り組みました。作成のプロセス全体を振り返ってみると、ほったさん個人の気づきから始まり、コーポレート部はもちろんのこと、会社全体を巻き込んで、メンバー全員で議論して決めることができたのは、SecureNaviらしい取り組みだったと思います!

このカルチャードックができることで、より「SecureNaviらしさ」が明確になりました。カルチャードックに記載されている行動は「SecureNaviらしい」ですし、その真逆の行動は「SecureNaviらしくない」です。「企業文化は戦略に勝る」という言葉がありますが、私たちはこの言葉を信じています。「SecureNaviらしさ」を明確にし、強固な文化を築き、会社のVISIONである「悲報をなくす」を実現するために、今後も邁進していきます!

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