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改正少年法、見直される未成年の犯行について


#KENMAYA です。

事件を起こした18、19歳を「特定少年」と位置付け、厳罰化を図る改正少年法が21日の参院本会議で与党などの賛成多数で可決・成立した。家庭裁判所から検察官へ送致する事件を殺人などの重大犯罪以外にも拡大。起訴されれば実名報道も認める。民法改正により来年4月1日から成人年齢を18歳以上に引き下げるのに合わせて施行する。

未成年による犯罪は近年減少傾向にあります。

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このグラフは『窃盗』に該当する犯罪に対しての、
検挙人数と年齢層による指標ですが、
重犯罪(殺人、放火など)や性犯罪についても減少傾向ではあります。

ではなぜ、厳罰化が必要なのでしょうか?


・見えない犯罪が増えつつある


インターネットの発達によって、
未成年同士のSNSを通じた、大人たちの目の届かない犯罪、トラブルが増えつつあります。
先日判明した「旭川いじめ凍死事件」にしても、
発端はSNSでの執拗ないじめ、嫌がらせ行為でした。

しかし、名前の知れたSNSを全面禁止にしたところで、
デジタルネイティブ世代はまたどこか別のSNSを使うだけであり、
いたちごっこになるのは明らかです。

またインターネットの匿名性を利用し、
悪い大人たちは騙されやすい未成年から金銭を詐取したり、
未成年に犯罪と悟らせないようにした犯罪行為に手を染めさせる事例もあります。

今までの「犯罪」とは定義が変わりはじめてきているのです。
知らず知らずの内に加害者になっていたり、
気が付かない内に被害者になっていることも往々にしてありえる
のです。

わたし個人の考えですが、
未成年に対しては少年法の厳罰化よりも先に、「インターネットリテラシー」についての授業を優先すべきだと思います。


・未成年の定義


これも先述したインターネットの発達に伴うものですが、
旧来の「未成年」と現代の「未成年」ではアクセスできる情報や、
触れることのできる情報量に圧倒的な差
があります。

下世話な話ですが、
わたしが未成年だった当時、いわゆる「エロ本」はゴミ箱から拾ったり、
河原で拾ったり、友人のお兄さん(成人)に買ってもらったり、
といった手段で「エロ」を求めていました。
現代では目の前のスマホやパソコンでちょこちょこっと検索したらすぐに出てきます。

※たとえ、ペアレントコントロールを使っていたとしても、
 友人経由などでいくらでもアクセスできるでしょう。

これは何も「エロ」に限った話ではありません。
大人になってから覚えるような隠語、差別用語、あるいは悪い遊びだったりを、未成年であっても知ることができるようになってきているのです。

つまり「未成年」の定義である「未だ社会を知らない純粋無垢な子供」、という前提そのものが、もはや崩れてきているとわたしは思います。


・形骸化した少年法


そもそも、少年法は前途ある若者を、大人と同様に裁くのは惨い。
更生の機会を与えて反省を促し、きちんと社会復帰させるため。に制定されたもののはずです。

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しかし、現実は「再非行少年率」は年々上昇しています。
犯罪自体は減っても、再犯は増え続けているのです。

つまり、現在の少年法による「保護、観察、更生」が機能していないことを意味します。
またこれに加えて、
先述した大人たちが観測できない「見えない犯罪」を含めれば、
現代の未成年を取り巻く環境は我々が思っている以上に、
闇が深いのかもしれません。


・最後に


わたしは「少年法」自体は存続すべき法律だと思っています。
なぜならば、未成年による本当に悪意なき犯罪も情状酌量の余地もなく、
大人同様に裁くのはあまりにも惨いと思うからです。
もちろん、凶悪犯罪の場合は「少年法」の適応外とするのも一考の余地あり、とは思います。

しかし、最も重要なのは、犯した罪に対する「更生プログラム」です。
「再び同じ過ちを犯さない。犯したくない。二度と少年院には戻りたくない。」と誓わせるための厳しい処置が必要だと考えます。
未成年の人権や触法少年の人権を重視するが余り、
犯した罪と向き合うことも、反省することもなく、
再び同じ過ちを犯す未成年を増加させることは、
社会にとっても大きな損失であり、逆に「未成年の犯罪」自体に対しての風当たりを強める結果とはなっていませんでしょうか?


ここまで読んで頂き、ありがとうございました。

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