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【TOEIC勉強法】純ジャパ大学生がTOEICで945点を取るまでにやったこと

先日、人生で2回目のTOEICを受験しました。

大学生の間にTOEIC900点取れたらかっこいいなー、英語ができるって胸をはって言えるような証が欲しいなー、みたいな曖昧で不純な動機で勉強を開始しました。


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結果として本番の手応えよりもかなりいいスコアが取れていました。

900点を目標に掲げていたため、努力が報われた嬉しさと、自分の英語学習のやり方が間違っていなかったんだと、今回のTOEIC受験を通してこれまでの語学学習そのものに自信を持つことができました。


準備期間は約半年。
ですが実際に本腰を入れて勉強した期間は直前2ヶ月ほどです。

初めてTOEICを受けたのが3年半前で、当時のスコアは780点でした。
今回TOEICを受けると決めるまでしばらく英語に触れていなかったため、当時の英語力は錆びつき、ボキャブラリーもかなり貧弱なものとなっていました。

そこでリハビリも兼ねて半年ほど前から毎日少しづつ英語に触れる時間を作り、(1日10分〜20分とかその程度です)
本番2ヶ月前からはTOEICを意識した勉強を開始し、徐々にギアを上げて本番にピークをもっていくように準備しました。


TOEIC900をとるための方法を語る前に、参考までに僕自信のこれまでの英語ステータスを紹介しておきます。

・英検3級(中学生のときに取得)
・TOEIC780点(大学入学直後に取得)
・受験生の時は英語は得意科目であり好きな科目でもあった
・センター試験は満点
・模試では偏差値70以上はキープしていた
・英語圏での海外経験は1ヶ月の短期語学留学のみ
・非帰国子女、いわゆる純ジャパニーズ
・初回のTOEIC受験以降、約3年ほど英語はノー勉


見ていただければわかると思いますが、英語の勉強そのものは好きで、英語に苦手意識は全くありません。
今回のTOEICの勉強もやっていてとても楽しかったです。

ですが海外経験はお世辞にも豊富とは言えず、英語圏育ちor長期留学経験ありで英語ペラペラです!みたいな超ハイスペックな英語学習者ではありません。


なので今回のこの記事では、英語が苦手はわけでもないけど、これから英語をもっと自分の強みにしていきたい!
あるいは海外経験のない純ジャパだけど、TOEICで今よりハイスコアを取りたい!
といった方向けにTOEICでハイスコアをとるために必要なエッセンス、そして基礎力をつけるための英語学習のtipsをまとめています。

今英語学習を頑張っている方のために、僕の経験が少しでも力になれば幸いです。


1.TOEIC900点をとるための戦略

TOEIC900点は帰国子女や海外経験者だけが取れるスコアではなく、正しい努力を積むことで誰でも目指すことができます。

ですが英語ペラペラのすごい人たちと同じ戦略をとっていても僕たち純国産のジャパニーズは太刀打ちできないわけです。

英語をすでに堪能に話している彼らと僕たちとでは根本的に英語に向き合う姿勢が違います。

彼らは英語で物事を考え、英語で学習し、英語を使って生きています。

一方僕たちは日本語で考え、日本語を使って学習し、日本語の頭で英語を理解しようとしています。

英語を学習する対象にしている僕たちと、英語で他の勉強をしている彼らとの間には大きな違いがあります。

言語はあくまでツールなので、英語で勉強したり考えたりすることができれば英語の上達は一番速いでしょう。

ですが普通の日本人にそれは無理です。
英語で考えていたら余計時間がかかります。

よく英語は勉強するものではなくて使うものだ、だから英語をわざわざ勉強しなくても普段から英語を使うようにしていれば特別な対策はいらない。
といった意見を耳にすることがありますが、僕は反対です。

普通の日本人が英語上級者を目指すには、まずは英語を学習の対象として捉えてしっかりと理論的に勉強すべきです。

日本の中学高校では体系化された英語教育が提供されています。
僕たち日本人は高校を卒業した時点でコツコツと英語を勉強する素養はすでに獲得しているのです。

TOEICも試験です。
なので受験や他の資格試験同様にテスト対策をして、継続して勉強するのがハイスコア獲得のための一番の近道です。



TOEICをあくまで資格試験の一つとして考えること、これは勉強を進めていく上でとても大切なことです。

書店に行けばTOEIC対策と銘打った本がたくさん並び、TOEIC攻略法も巷には溢れていると思います。

ですが専門の参考書や問題集のみを使って、TOEICに特化して対策を行った場合、ある程度のレベルでスコアは頭打ちとなります。


これは個々人のもっている英語力や勉強の素養にも依存しますが、少なくとも900点を目指す場合はTOEIC対策のみでは必要十分とは言えないでしょう。


前半に述べた内容と矛盾するかもしれませんが、TOEICもあくまで試験と考えて勉強するのは大前提で、あるレベルを超えてハイスコアを狙うならこの段階を超えていく必要があります。

TOEIC受験者はおそらく皆同じような教材を使って、同じような攻略法を実践して対策しているはずです。


けど本番のスコアには大きく差が出る。


これは何故か。


それは最終的にはスコアは個人の総合的な英語力によって決まるからです。

当たり前じゃないか。

確かに当たり前なことを言ってます。


しかし何度もTOEICを受験しているのにスコアが伸び悩む人、
様々なサイトで吟味した上で評価の高い教材を使って勉強したにも関わらず、ハイスコアが取れない人、
それでも勉強法を変えずにTOEIC対策をがむしゃらにしている人は意外と多いのではないでしょうか。

突き抜けたハイスコアをとりたいなら、スコアの伸びが停滞していると感じるならば、あえて基礎的なところに一旦戻るべきです。


基礎的な英語力を徹底的に強化すること。

これがTOEIC900をとるために僕が一番大切にしたことです。

遠回りに思えるかもしれません。

しかし時間をかけて英語の基礎力を確実につけることが結局は一番の近道です。


盤石な英語力を築けば、その後に行うTOEIC対策の効果が格段に上がります。
TOEIC対策を行いたい気持ちをグッと堪え、英語の基礎学習に敢えて多くの時間を割くのです。


基礎的な英語力を構成する3要素が単語、文法、そして発音です。


特に単語は非常に大切です。
あらゆる英語試験で言えることですが、最終的に合否を分け、最後のダメ押しのスコアアップに起因するのが語彙力、ボキャブラリーです。


文法の理解は速読に効果的です。
高校レベルの文法を全て解説できるほどに深く理解できているでしょうか。英文を速く、そして正確に読むためには文法の理解が必要不可欠になります。


 TOEICにはスピーキングはありませんが、正確に英語を発音できることはリスニングのスコアアップのためには重要です。
CDを活用し、音読やシャドーイングを通して正確な発音ができるように日頃から意識すべきです。



単語、文法、発音。
これら3つを徹底的にやり込んで、英語の基礎体力をつけましょう。

基礎的な英語力が仕上がっていれば、TOEIC専門の対策期間は2週間ほどでも十分です。

2.具体的なスケジュールの立て方

今回TOEIC本番に向けて集中して勉強した期間は二ヶ月です。

ですが3年間ほど英語から遠ざかっていたため、本腰を入れて勉強を開始する前に半年ほどかけて徐々に英語に触れる時間を増やしていきました。

具体的に行ったこととしては毎日英語ニュースを1記事読む習慣をつけました。

後ほど使用したニュースサイトやアプリの詳細は述べますが、半年間ニュースを読み続けたことは直前期に爆烈な効果を実感しました。


最初は英文を読むのも久々で、単語もかなり抜けてしまっていたため、読むのにも時間がかかって苦行でしかありませんでした。

しかし読み続けているうちに次第に読むスピードも速くなっていき、少しづつですが英語の勘を取り戻すことができました。

今はスマホ一台あればいつでも気軽に英語でニュースサイトを閲覧することができます。
英語学習にブランクがあるという人はまず手軽にできるニュース購読から初めてみるのも手かもしれません。


一日5分でも10分でも、毎日英語に触れる習慣を作るというのは語学学習において非常に大切なことです。


僕は今回リーディングに特化した対策はほとんど行っていませんが、実際にTOEICの問題集を解き始めた際に英文がスラスラと読めることに気付き、ニュース購読の効果を実感しました。




ここからは僕が直前二ヶ月に行った具体的な勉強スケジュールを紹介しようと思います。

どんな試験についてもいえることですが、ゴールから逆算してしっかりと計画を練ることは非常に重要です。


ここで残された時間を考えながら、上手く試験本番に勉強の総量とモチベーションのピークをもっていけるように計画を立てることができれば、目標スコアの達成はグッと現実味を帯びてきます。


この二ヶ月で僕が意識したのは英語の基礎を徹底的に固めた上で、可能な限り多くのTOEICテクニックを直前期に頭に入れることです。

今回は2ヶ月の準備期間を1ヶ月ごとに分けてスケジュールを立て、大まかに最初の1ヶ月で英語の基礎学習、残りの1ヶ月でTOEIC専門の対策を行いました。



最初の1ヶ月は英語の基礎を完璧に近い状態にもっていくことを目標に、とにかくしつこいほどに英語の基礎学習を毎日繰り返しました。

隙間時間や移動中は常に英語の音声を垂れ流して英語を耳に入れる時間を増やし、単語や文法は簡単な教材を使って大学受験ぶりに基礎から勉強し直しました。



単語、文法、リスニングの基礎学習を毎日継続し、特にボキャブラリーの強化には多くの時間を割きました。

この期間は勉強時間の半分は単語の勉強に費やしていたと思います。

後述しますが単語帳も有名な金のフレーズなどのTOEIC用の単語帳ではなく、基礎的な語彙をカバーしている単語帳を使用しました。

TOEIC用の単語帳は試験に頻出の単語を集めていて非常に有用なのですが、どうしてもビジネス関連のボキャに偏りがあるため、いきなりこのような単語帳を使うと基本的な語彙力が欠如してしまい、結局リーディングのスコアが後々伸びてきません。

語彙力に自信がある方を除き、まずはTOEIC用の単語帳の他に自分に合った簡単な単語帳を一冊仕上げておくことをお勧めします。



TOEICとは関係なく英語全般の基礎学習を広く行い、基礎を固めた上で残りの1ヶ月でTOEICに特化した対策を行いました。

この期間になって初めてTOEIC用の教材に手をつけ始めます。

TOEIC用の単語帳、文法、問題集を用意し、短期記憶でTOEIC特有のテクニックや解法を多く頭にぶち込んだ状態で本場を迎えられるようにしました。


本番2週間前からは毎日公式問題集や模試を時間を測った上で解いて、時間感覚を磨きました。

大問ごとのペース配分、損切りを行うまでのタイムリミット、どこで時間に余裕を持たせどこに多く時間を割くのか、自分の弱点や長所を見極めつつTOEICという試験そのものを徹底的に研究しました。


TOEICは非常に時間がタイトなのに加え、長時間の集中力が求められます。

この長い試験時間に慣れること、そして時間感覚を磨くことはハイスコアをとるために必要不可欠となります。

ここの段階に到るまでにしっかりとした英語力がついていれば、後はTOEICの試験そのものに慣れるだけです。

また本番当日の最後の最後まで一つでも多くのテクニックを貪欲に吸収した方がいいです。
TOEICは癖の強い試験で、上手く解くやり方を多く知っていればスコアを大きく伸ばすことができます。

問題集や模試を解く中で新たに出会った解法やテクニックはもれなく暗記し、次の模試を解く際に使うことで定着化を図りましょう。



直前期にも毎日単語の学習とニュース購読は継続し、試験本番まで続けました。


単語もテクニック同様、ひとつでも多く知っていた方が有利です。

単語帳の単語はもちろん、問題集を解く中で知らなかった単語があれば暗記し、語彙力の強化は最後の最後まで行うよう努めました。

3.使用した教材 PART1(基礎的英語力)

ここからは僕が実際に使用した教材を紹介していきます。

勉強に使う教材はたくさん手をつけるよりも少数精鋭で同じテキストを使い倒す方が好きなので、今回も厳選しています。

まずはスケジュールの話の際に述べた最初の1ヶ月で使用した基礎教材です。


①DUO 3.0


みんな大好き単語帳のDUO。

僕も御多分に漏れずDUOを愛用していました。

この単語帳の良いところは例文とセットで基本的な単語、熟語がまとめて暗記できてしまうところです。

何度も例文を暗唱していくうちに自然と語彙力が上がっていきます。

正直単語帳は自分に合ったものを使用するのが一番良いのですが、特にこれといった思い入れがなければ1冊目の単語帳としてはDUOをお勧めします。


②一億人の英文法


英文法はこの本を通読して高校生の範囲から復習し直しました。

正直TOEICのために英文法まで勉強するのはめんどくさかったです。

しかし改めて文法を学び直すと忘れていたルールや知識が多くあり、結果としてその後の勉強の効率が上がった気がします。

この本の良い点はネイティブの視点に立って全ての文法の解説がなされていることです。

ネイティブはこんな心持ちで、こういった考えの元にこんな語順で英語を話しているんだよと、イラストや図解を添えて解説されています。

通常、なんとなくやフィーリングといった言葉で片付けられてしまうネイティブの英語感覚が丁寧に解説されている文法書です。


③PODCAST

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iPhone標準搭載のアプリで、様々なラジオ番組が無料で視聴可能です。

英語教材も充実していて、これが全て無料なのは本当に信じられません。

スマホさえあればいつでもリスニングをすることができ、Spotify ユーザーであればSpotifyのアプリ内からも検索&ダウンロードが可能です。

なかでもオススメの番組はHapa英会話、台本なし英会話レッスン、バイリンガルニュース、6 minutes english、BBC learning englishです。

台本なし英会話レッスンやHapa英会話は日本語と英語が半々の内容なので、初心者の方も気軽に始めることができると思います。

全編英語のみの番組で集中してリスニングをしてもいいし、日本語が混じった番組をジムで運動しながら軽く聞き流すなど、その日の気分やどれだけリスニングに集中できる環境なのかによって上手く使い分けるといいと思います。


④英語ニュースアプリ

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僕はここ半年間ほどアプリを使った英語ニュースの購読を継続していますが、これは本当にリーディングの力がつきます。

BBCやCNNは基本的にネイティブの方向けに作られているので語彙のレベルはかなり高く、また省略や倒置法が使われていたりして英文の難易度自体高いのですが、頑張って読み続けていると速読、精読力共にかなり上がります。

気づいた時にはTOEICの英文であれば苦もなくスラスラと読めるようになっているはずです。

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またiPhoneユーザーの場合はiPhone内臓の辞書機能を駆使することで、いちいち辞書アプリやgoogle翻訳を起動しなくても未知の単語はすぐに検索することができて非常に便利です。
(わからない単語を長押しして、調べるをタップすることで辞書機能を使用することができます)

⑤Netflix

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僕は個人的に海外ドラマが大好きで空いた時間や1日の終わりによく好きなドラマを見て過ごすのですが、海外ドラマを使った英語学習は楽しく英語が学べて、尚且つ継続しやすいのでとてもオススメです。

海外ドラマで英語を勉強する場合、サブスクはNetflixをお勧めします。

Netflixでは日本語と英語字幕を切り替えることができるので、英語音声and英語字幕、英語音声and日本語字幕、英語音声のみなど、自分の力量に合わせてドラマを視聴することができます。

最初は日本語字幕、2回目に英語字幕、3回目は字幕なしで同じ話を三度視聴するのが海外ドラマ勉強法の王道らしいのですが、いや流石に3回は飽きるわ!ってなったので、僕は日本語字幕と英語字幕で1話を2回見るやり方を採用していました。

特に気に入ったシーンは何度か再生して登場人物のセリフに合わせてシャドーイングを行ったりもしていました。

これも自由にカスタマイズして自分に合うやり方で行うのがいいと思います。

一番重要なのは継続することなので、無理やり三回見るやり方を採用して途中で挫折してしまうくらいなら、続けられる範囲で2回まででやめてみたり、あるいは日本語字幕だけでもいいと思います。

海外ドラマが好きならハマる勉強法なので、テキストを使った勉強の休憩がてら行うだけでも効果があるはずです。

ちなみに僕のお勧め作品は、
friends、24、suits、グレイズアナトミーです。

是非一度視聴してみてください。

4.使用した教材 PART2(TOEIC対策)

ここからは直前1ヶ月に最後の仕上げとして購入したTOEIC専用テキストを紹介していきたいと思います。

①金のセンテンス

おそらくTOEICを受けると決めた人がまず買うであろう鉄板の単語帳である金のフレーズ。(金フレですね)
その著者による続編です。

金のフレーズはTOEIC頻出の単語を厳選して集めたTOEIC用の単語帳で、その本番での的中率、単語の遭遇率の高さからトーイッカーの間で圧倒的支持を得ています。

金フレでも全く問題はないのですが、僕はDUOのようなフレーズごと単語を覚えるスタイルが好きなので、こちらの金のセンテンスを購入しました。

全360の例文を暗唱することで、TOEIC頻出の単語と熟語をまるっと暗記することが可能です。

ページが進むにつれて難易度が上がっていき、さらに多義語や反意語は違う例文で繰り返し登場するので、暗記の効率が上がるところもお気に入りポイントです。


②900点特急 パート5&6

こちらはパート5,6対策として、そして同時に文法と語彙力をさらに引き上げるために購入しました。

900点特急と銘打っているだけあって全体的に難易度は高く、基本的な問題や頻出単語は登場しません。

十分に英語力があり、さらにダメおしのスコアアップを狙う上級者のために、スコア700、800点台の受験者が間違えやすいポイントが押さえてあります。

多義語や難しい文法問題を厳選して集めているため、900点突破のためには心強い味方になってくれるはずです。

またpart5.6の攻略はpart7により多くの時間を残すためにも非常に重要です。


僕は今回この本を使ってpart5.6を得意分野にすることで余裕を持ってリーディングセクションを終えることができました。

リーディングで時間が足りなくなる人ほど、part5.6でいかに時間を節約できるかを考えてみるのも手かもしれません。


③至高の模試600

TOEICでハイスコアを狙うためには本番を想定した演習が不可欠です。

冒頭に述べたようにTOEICも所詮はテストなので、予想問題集や模試を本番と同じ時間を想定してやり込み、テストの形式に慣れておくことでスコアは一気に上がります。

僕は本番2週間前からこの模試を使って演習を開始し、3回分を2周まわし、合計6回の模試を時間を測って解きました。

この至高の模試は解説が公式問題集よりも詳しく、さらに模試1回分のコストパフォーマンスが良かったので購入しました。

解説はしっかりと読み込んで、リーディングセクションの英文は音読し、リスニングセクションの問題はシャドーイングまで行って使い倒しました。

解説には各パートごとに必勝tipsなるTOEIC攻略テクニックが載っていて、本番でも非常にためになる知識ばかりでした。

この模試を何度も繰り返し解き、時間感覚を磨くことで、本番でも実力通りのスコアが出せると思います。


5.基礎的な英語力をつけるために大切なこと

今回TOEIC900をとるためのメソッドや僕が行った対策を紹介する中で幾度となく基礎的な英語力の重要性について述べてきました。

英語の学習において基礎力を養うことは本当に大切で、ここがしっかりと固まっていないといくら付け焼き刃のテクニックや知識を身につけたところでスコアはある一定のところから伸びていきません。

そこで僕が日頃から行っている英語の基礎学習のtipsについても少し触れておきたいと思います。


英語の基礎学習において意識しているポイントは2つあります。

1つ目は語学学習を毎日継続することです。

毎日というところが非常に重要で、英語力を鍛えたいなら1日も休むべきではないと僕は考えています。

これは1日3~4時間の勉強を毎日しろということではなく(直前期はもちろんそれ以上の勉強量が必要ですが)、どんなに短い時間でもいいから英語に触れる時間を1日の中で作ろうよという話です。

極端な例ですが、週末のみ合計8時間まとめて勉強するよりも、1日小一時間の勉強を1週間毎日継続する方が語学学習においてはずっと効果があります。

英語は筋トレのようなもので、全く使わないとびっくりするくらい語学力が落ちていきます。
TOEICの勉強を開始した際、3年間放置していた僕の英語力は本当に酷いものでした。

ですが隙間時間を使って、忙しい日は1日15分でも英語に触れる時間を作り、リスニングや単語、ニュースを読むなどの勉強を行っていると英語力をキープすることができます。

キープするだけでも毎日英語に触れることが必要なのです。
今より高い英語力を獲得するためには、毎日英語学習の時間を作る工夫が必要です。

1日の中には意外と隙間時間がたくさん転がっているものです。

ただボーッと過ごしていてもそれらの時間は過ぎてしまうので、せっかくだから使ってあげましょう。

移動時間やトイレ、風呂に入っている間、作業の合間のちょっとした休憩時間など、英語の勉強を挟むことができる時間はたくさんあります。

少しでも時間ができれば単語帳を取り出し、1つでも多くの単語を暗記しましょう。

両手が塞がっていても耳は常に空いています。
徒歩、ジム、車内など、耳が使える環境ではリスニングで英語音声を垂れ流しておけばオッケーです。

こうしてちょっとした隙間時間をフルに活用すれば、毎日1時間英語に触れる時間を作ることも決して難しいことではありません。

とにかく可能な範囲で日々英語に触れる時間を増やしましょう。

多読、語彙量、そしてリスニングの量を増やすことによって英語力は伸びていきます。



2つ目のポイントは目、口、耳を総動員して脳を活性化させる方法です。


個人的に最強の英語学習法は音読だと思っています。

音読をすることで目から英語を視覚的に取り入れ、口を使って発音し、自分の声を聞くことで耳から英語を入れることができます。


音読を行うことで得られるメリットとして、
英語の正しい発音が身につき、結果としてリスニング力が上がることがまず挙げられます。
自分で正しく発音できるということは、その英語は聞き取ることができるということだからです。


また音読をすることで英文の自然なリズムが身につきます。

文法の理解がしっかりとしていれば、正しい英文の語順はわかります。

それに加え大量の英文を音読することで、英語という言語の正確な語順や心地よいリズムを体で覚えることができます。

すると特に意識しなくても英文の型のようなものが自分の中で出来上がるので、例えば語順のおかしい英文には違和感を覚えるようになりますし、空所補充問題では自然と適切なワードを選択できるようになります。

これは理屈ではなくて感覚的な問題です。

もちろん文法や語彙の知識を元に問題を解くのがセオリーですが、こういった自分の英語の感覚を頼りにフィーリングで問題を解けるようになってくると問題を解くスピードが上がってきます。

結果として、多くのTOEIC受験者の悩みであるリーディングセクションで時間が足りないということがなくなります。

英文を速く読みたいなら、いますぐ英語学習に音読を追加しましょう。

単語帳での勉強や、テキスト、問題集、とにかく読んだ英語は全て口に出して音読する姿勢で勉強すべきです。

音読の習慣が身についたあとはシャドーイング(英語の音声を耳で聞いて、英文を読まずにそのまま後を追いかけるように声に出して発音する方法)も行うとより効果的です。

シャドーイングは難易度が高く、最初はCDの音声についていけないかもしれませんが、これが自然にできるようになるとリスニング能力を飛躍的に上げることができます。



僕は受験生の時から英語を勉強するときは音読を欠かさずやっています。

英語学習に悩む友人や後輩、塾の生徒などには必ず音読をすすめているのですが、なかなか実際にやってくれる人は少ないです。

ですが僕がTOEICで900を超えるスコアをとることができたのは、間違いなくこの音読習慣によるものが大きいです。

しっかりとした英語の基礎力を養うためにも、是非音読を日々の学習に取り入れてみてください。

6.本番で使えるTOEIC攻略テクニック

最後に、本番で使えるテクニックを紹介して今回の総括としたいと思います。

テクニックというよりは本番で失敗しないための心構えに近いかもしれません。

本番は誰でも緊張します。
ハイスコアを狙って懸命に努力し、準備期間が長ければ長いほど試験本番にはプレッシャーがかかると思います。


頭が真っ白になり、普段なら解けるはずの問題が解けない。

リスニングの音声がただのノイズとしてすり抜けていく。

そんな苦しい時間があるかもしれません。


焦るとパニックになり、模試で練習していたのとは異なる解き方をしてしまう可能性があります。

例えば各パートごとに想定していた時間を過ぎても損切りせずわからない問題に固執してしまったり、
自分で決めていたリーディングセクションのパートの解く順序を変えてしまったり、
リスニングでは普段は音声が流れる前に問題文に目を通していたはずが、本番では怠ってしまったり、
色々考えられます。

ですがただ一つ言えることは模試で練習していないことは本番では決してできないということです。

本番でいくら焦っても、決して自分で決めたルールを曲げないことが大切です。

TOEICには様々なテクニックが存在し、解き方も人それぞれです。
正解はありませんし、これまで勉強してきて自分に合うやり方がきっと見つかっているはずです。

なので本番も自分で決めたルールに従って落ち着いて解くことです。

試験中は手応えがなくて不安になるかもしれませんが、とにかく先に進むことだけ考えて目の前の問題、今のセクション、パートに全集中しましょう。

TOEICは統計学的な処理が加わるため、結果は予想よりずっといいスコアが取れていたりします。


TOEICはあくまで試験なので、それ自体がその人の英語力を決めるわけではないと思います。

それでもTOEICでハイスコアをとることを目標に掲げ、語学学習を継続することは素晴らしいことですし、より高いスコアを目指して努力し続けることは英語を勉強する十分なモチベーションとなります。

さらに5点から990点まで細かいスコアが出るTOEICでは、自分の頑張りや、現状の立ち位置を詳細に知ることができます。

頑張った分だけスコアが上がれば嬉しいですし、TOEICのために勉強した期間で確実にあなたの英語力は伸びているはずです。


僕自身、900点を超えるスコアをとっても海外ドラマを字幕なしでみたり、ネイティブ相手にスラスラと英語を話すにはまだまだ程遠い英語力です。

それでもTOEICの勉強を通して、もっと英語が上手くなりたい、もっと極めたいと思えることができました。

現在は英検1級を目標に掲げ、英語の勉強は継続して行っています。

語学は生涯学習で終わりはありません。
勉強すればするほどにより高みを目指すことができます。


TOEICをきっかけに、1人でも多くの人に英語やその他の目標に向けて努力するマインドを手に入れて欲しいと思います。

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