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磨穿鉄硯/点滴穿石【四字熟語と歴史①】
あなたはどちらが好きですか?
個人的に漢検準1級に出てくる四字熟語や慣用句を学びたいなと思ったので、それらの成立背景や自分の歴史知識を絡み合わせて、まとめてみました。
今回は、2つの四字熟語をあげたいと思います。
✔磨穿鉄硯(ませんてっけん)
鉄の硯に穴を開けるぐらい、強い意志で勉学に励むこと。
『新五大史』由来の四字熟語とされています。
『新五大史』は北宋の欧陽脩編で1053年に成立した歴史書です。
欧陽脩は誰かというと、唐宋八大家の1人で、唐宋期間で最も優れた文人に数えられています。
その歴史書の中で、桑維翰という人が、鉄の硯に穴を開けるぐらい勉強して科挙に合格したエピソードから、「磨穿鉄硯」が生まれました。
自分を燃やすぐらい熱中できるものがあるというのは、正直うらやましいとすら思います。
桑維翰は、もしかしたら自分を燃やさざるを得ない状況に追い込まれていたかもしれませんが・・・
同じような勉学系の四字熟語として、「点滴穿石」もあります。
✔点滴穿石(てんてきせんせき)
わずかな力でも積み重ねれば、大きな仕事を成し遂げれること。
これは1世紀に班固が作成した歴史書である、『漢書』が出典です。
良い意味もあれば、悪い意味もあります。
個人の観点からするとコツコツ積み重ねることになりますが、全体の観点でみるとわずかな水滴が大きな波紋を引き起こす意味にもなります。
出典の『漢書』で有名どころというと、地理志で「楽浪海中に倭人あり」という日本に関する最古の記録が残されています。
ちなみに、中国には易姓革命という概念があり、前王朝を倒して自分の王朝を樹立したとき、前の王朝のことを悪く言う歴史書を作ったりします。
歴史書は王朝の正当性を示すものでもありました。
さて冒頭の質問に戻りますが・・・
私は「点滴穿石」の方が好きです。
ただ1つの目標に向かって自分を高めていくのも良いけれど、コツコツ積み重ねて、石をうがつぐらい大きな成果を得る方が合っていると思います。
このnoteも毎日投稿を続けていますが、1ヶ月後半年後にはどうなっているでしょうか。
ただ書くだけではなく、アウトプットする、文章力を高めることに軸をおいて、
磨穿鉄硯の熱意をもって時間を有意義に使い、点滴穿石の精神で取り組んでいきたい。
自分に甘いですが、引き締めるところはしっかり引き締めていけるように。
では、また更新していきますので気が向きましたらのぞきに来てください。
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