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正確に理解されたい人がいれば、正確に理解したい人もいる

自分を正確に理解されたい人は、誤解されていると感じた時に心が反発する。地面にぶつかったスーパーボールが勢いよく跳ねるかのように。

他人や状況を正確に理解したい人は、自分の理解(解釈)と現実のギャップを感じた時に失敗したような気分になる。その後どうするかはその人次第だ。


自分は正確に理解されたい人間(現実にはなかなか難しいことだとしても)であるのと同時に、なるべく正確に理解したい人間でもある。

難しいことだとしても、正確に理解するということに一種の責任感のようなものがある。別に誰から求められているというわけではなくとも。


また、自分を正確に理解されたいと望んでいる一方で、褒められるということは少し苦手かもしれない。

ある時、そんな話をしていた。自分もそうだけど、相手も繊細な人だ。

「あからさまに褒めてくる人が苦手。他意があるのが透けて見えるよね」と僕は言った。何気ない感じで。

「あからさまじゃなくても、他意があるかどうかわかるよ!」と相手はやや強い調子で言った。溝を感じた様子にも見えた。


自分としては、自分の中の感覚として人の様子を「あからさま」という言葉で言い表した(自分には本心でないなら大体あからさまに見える。あるいは雑談の一場面だからややオーバーな言い方をしている)。

相手としては、客観的な状況が「あからさま」でない(鈍感な人間には本心かフェイクか判断できない)ということを重要視していたようだった。

ややこしいけどつまり、二人が思い浮かべている状況は同じだし、感じていることもだいたい同じなのに、相手は溝を感じているようだった。


自分としては、このことにうまく伝えられなかったという気持ちになった。意図を補足したくなったが、その場では時間的にそれができなかった。

だからもやもやした気持ちが残ってしまった。

自らの発言を誤解されているのも気になったし、おそらく相手の人に「自分の性質を理解されていない」と思わせてしまったのも気がかりだった。


さらに考察:相手の心の中で起きていたこととは?

そもそも、なぜその部分への反応が妙に強い調子だったのかが気になった。誤解を感じたとしても、違う言い方も出来るのになぜそういう言い方になったのだろう。

神の視点に立たない限り理解不能な現象だとしても、少しでも理解を試みたくなる人間なので、つい考えてしまう。


[ やっぱり嫌われてるのかな……?(メンヘラ) ]


不合理な心の声はさておき、色んな可能性が頭の中に浮かんできた。


・この人は、自分を理解されたいという気持ちが強いのか?(過去に誤解されてきた?尊重されなかった?)
・繊細さの度合いが自分のほうが上だと示したかった?(そこにプライドを感じている?)
・不意に過去の傷に触れてしまった?(嫌なことを連想させた?)
・この人の中に何らかの理論や信仰(現実を解釈する枠組み)があって、それと反していたのか?
・それはその人が長期的に持ち続けている考えなのか? それとも直近に触れたから強く印象に残っていたのか?
・今まで表には出してこなかっただけで実は自分が嫌われていて(あるいは密かに感情を害していて)、無意識的な反撃だったのか?
・今の自分は知らない外部の事柄の影響なのか? 単に疲れていたとか。(知らないことのほうが多くて当たり前)


[ 嫌われてる可能性は否定しきれないのか……(めんどくさい人間) ]


真実は神のみぞ知る(God knows)。本人ですら正確に認識しているとは限らない。

こんな風に感じたり考えたりしてしまうその背景には、自分が自分に期待しすぎているということがあり、他人に期待しすぎているということがある気がした。


頭の中。右脳が悪い想像をしてしまうときもあるが、左脳ではいろんな可能性を考察している。

Mr.Childrenだったら「左脳に書いた手紙 ぐちゃぐちゃに丸めて捨てる」(『しるし』より引用)けど、

自分の場合は「右脳が発した悪いイメージを、左脳で冷静に却下する」ということをやったりもしますね。

うまく相手のことを感じ取れている(イメージできている)ときはいいけど、人間だから当然エラーもある。よくわからないこともある。調子が悪い時もある。いずれにせよ決め込みたくはないけど。柔軟でありたい。


[ でも、あの人に嫌われてたら嫌だな……(さすがにギャグのつもり) ]


さて、僕はタフで押しが強いタイプの人間ではないし、このように悩み多き人間だ。しかしだからこそ出来ることもあると思っている。

これくらいの内容を寝る前にさくっと仕上げて投稿できるのって、なかなか良い事でしょうよ(セルフボーストで自己肯定感UPUP)。



頂いたサポートは無駄遣いします。 修学旅行先で買って、以後ほこりをかぶっている木刀くらいのものに使いたい。でもその木刀を3年くらい経ってから夜の公園で素振りしてみたい。そしたらまた詩が生まれそうだ。 ツイッター → https://twitter.com/sdw_konoha