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エリザベート2022-23について配信を振り返りながら総括

2022年秋から続いてきたエリザベートの旅も、2023年の年明け、博多座で無事大千穐楽を迎えました。

ラスト2公演、配信してくださって本当に良かった。
みんな、本当に全員が揃って大千穐楽を迎えられて本当に良かった。
個人的な思いとしては、帝劇3公演、博多座1公演観ることができて本当に良かった。
配信のアーカイブが1週間あって本当に良かった。
配信アーカイブのおかげで友達と上映会やって感想シェアできたのも本当に良かった。

そして、花總まりさんの集大成を見届けることができて、本当に良かった。

帝劇、御園座、梅芸も、公演中止だとか、キャスト変更や全員が揃わない状況だとか、厳しい道のりだったと思います。

でも、終わりよければすべてよしじゃないけど、客である私も、今は満ち足りた気分です。


ということで、2022-23エリザベートの総括を、アーカイブ中にスキマ時間さえあれば観まくってしまった配信の感想を交えて、ここに残しておきたいと思います。

まじで、配信~アーカイブの期間は睡眠時間と家事の時間を必要最低限にまで削った1週間でした。
(仕事もちゃんとしてたよ)
私のTwitterは雑多垢ゆえミュージカル以外で繋がったフォロワーさんもいらっしゃるのですが、期間中本当にうるさかったと思います。

特に、芳雄トートの話な。

まぁこればかりはね、私のTLは私のもの(byシシィ)だと思っているので、ご容赦くださいということで。

物語の時系列で振り返ってみます。
Wキャストそれぞれ記載したいときは、それぞれ分けて書きますね。
流石に全シーンではないけども、全シーンに近いかも……。笑
それなりに細かく書きたいので、長いです。
ここに辿り着いてくださったそこのあなた、暇つぶしにでも読んでいただけたら。


配信で振り返る1幕

「我ら息絶えし者ども」

劇場で観劇していると目が足りない場面が多いエリザベートですが、冒頭からまさにそうなんですよ。
配信のおかげで、普段注目しない(できない)ところもガッツリ見られるので本当にありがたい。


「私を燃やす愛」~トート降臨

今回、私は古川トートをリアル観劇で観られなかったのです。
だからここでまず芳雄トートと古川トートの違いがバッキバキに表れていて面白かったですね。

◆芳雄トート
とにかくねっちょり。ルキーニにも絡みつく。
「私を燃やす」と「あ〜い〜」でハッとするところのキレが良すぎて、そこリピートしてました。

◇古川トート
表情を崩さない(これは芳雄トートが表情豊かすぎるという対比でもある)。
でも、無表情かと思いきや、彼の中で何かの感情が動くと顔と声に色が出るのが面白い、ゆんトト。


「パパみたいに」

花總シシィもちゃぴシシィもリアル観劇できた私ですが、今年はどちらのシシィにとっても一大イベントだったと思うんです。

ちゃぴシシィの成長っぷりがやばい→観たい
初代シシィである花總シシィの集大成→観たい

ズバズバ言いますね。
私、ちゃぴシシィめっちゃ好きだ。

だったら花總シシィは?
って言われそうなんですけど、これってそもそも比べるようなことじゃないんですよ。
Wキャストだけども。

19年よりもはるかに強くなったちゃぴシシィに惚れて
一生ついていきます!!!
って思った今回のエリザでした。
愛希れいかさんその人にもさらに惚れ込んだので、これからも追っていきたい!

で、花總シシィですよ。
あのね、帝劇で観たときはそんなじゃなかったのに、何故か「パパみたいに」で原慎パパのもとに駆け寄って「お昼には〜♪」って歌い出した花總シシィを観ていたら、画面越しに嗚咽が止まらなくなりました。
なんでか知らないけど、自分でも引くレベルで冒頭から泣いてしまった。

だって、そこにシシィがいたんだもの。

この先絶対幸せになれないって思いながら観てしまうと、かわいらしいシシィの姿が涙で滲むのよ。
それに、花總まりというお方が、本当に最後の最後までエリザベートを生き切ろうとしているんだなっていうのが伝わってきて、これを書いている今も泣きそうなほど。
身を削るとはまさにこのことなんだなって。


「愛と死の輪舞」

トートが「その瞳が」と歌い出す前に、トートがシシィにくぎづけになるところ。
振り返って目線の先にいるシシィへ手を差し出すのはどちらも同じなんだけど、そこの芳雄トートが振り向いて手先をクルッてさせてピタッと止まるまでの一連の手先の美しさがまぁたまらん!!!

古川トートは、歌い終わりでシシィの目が閉じた後でニヤッとするのがとても良いです。
シシィに表情豊かなところを見られたくないのかな?かわいいな?

ナンバー終わりでシシィをベッドに戻すところ。
帝劇では違うバージョンもあったようですが、博多座の古川バージョンだと、トートではなくTDがシシィを抱えていましたね。

シシィが目覚めて「待って!」と言った後もだいぶ違いました。
芳雄トートは振り返って同じ表情のまま見つめてから去っていきましたが、古川トート、シシィがこっち向くと嬉しそうにファンサしてたのがすごくかわいかったです。
ふるかっかはアイドルでした。(?)


「計画通り」

フランツの銃の撃ち方がマリンツとシュガンツでだいぶ違いました。
マリンツ:撃った後のキレが良すぎて爽やか
シュガンツ:撃った後の反動で「わあっ!」ってなっててかわいい


「あなたが側にいれば」

まりまりペアが尊いのは以前から分かっていたけども、配信で改めて分かったこともありました。
キスの前の2人の表情。
マリンツが凛々しい顔をする→花總シシィが「わ〜!」みたいな顔を一瞬してから目をギュッと閉じる→キス

え、かわいすぎる……
この2人が後に「夜のボート」歌うとか考えられないんですよ。
同じメロディーなのに。
まりまりペアはそこがすごい。

ちゃぴしゅがペアもかわいいんですよー!!
ちゃぴシシィが、シュガンツをチラッと覗き見る仕草が本当にかわいらしくて、そりゃフランツも一目惚れするよなぁと納得するちゃぴシシィでした。


「不幸の始まり」~結婚式

ここ、発見や見どころが非常に多かったです。
というのも、リアル観劇だとあちこち観たいし閣下のご登場で色々吹っ飛ぶので目が足りない。

気付いたことを箇条書き。

  • シシィを包むベールを持っているTDたち、閣下が近づくと閣下のお顔を見上げている→しかもその表情が閣下LOVE
    TDも閣下のためならここまで表情豊かになるのね!

  • 「誰一人知らぬ帝国の滅亡」で中央にきた芳雄トートがほんの一瞬だけ口角上げてニヤリと笑ってから伏せ目になって上手へ
    これは単純に私の好みですありがとうございました。

  • フランツが小南TDと踊ってハケていくときの違い
    マリンツ:痛そうに胸を押さえて去る
    シュガンツ:そのままの姿勢でくるくる回りながら踊って去る

    シュガンツを今回やっと観たので、こういうところも違うんだなぁと実感。


「最後のダンス」

これは芳トトもゆんトトもそれぞれ凄まじかったです。
ラストのサビでシシィに向って両ひざ立ちスライディングするのは全トート共通だったようですね。
「じっと待ち焦がれる」でシシィに触れてじわーっとするのも共通ですが、やっぱりそれぞれ違いました。
芳雄トート:手先から腕、肩へと上げていくスタイル
古川トート:肩から手先へと下げていくスタイル、でもまた上げる

以下、それぞれの特色をまとめてみましたよ。

◆芳雄トート
ミリ単位までシシィを操りたい閣下。
「皇帝陛下と争う」で「ククッ」と笑う閣下。
芳トト、絶対フランツのこと大嫌いですよね。
「息を止め」でシシィに近づいたとき「しーっ」てするの好き。
今回の芳雄トートは抑揚のつけ方がすごくて、最初の「お前は俺と」の浮遊した声色に鳥肌が立つ。
スライディングが共通の振りといえども、イナバウアー的なのけぞりっぷりは芳トト特有で良い角度でした。
表情も「俺最高~!!!」って感じで恍惚としていた。
ナンバー終わり、シシィを見下す視線もまぁたまらん。
そこから、シシィに向けて手を伸ばすけれど、やめて去る。

◇古川トート
ちょんって手を動かすだけでシシィを操れると思っている閣下。
最初にお辞儀するとき、シシィの顔をガン見しながらおじぎする。
人間の礼儀に慣れていない閣下の趣で良いですね。
「あなたは彼を選んだ」のときの表情、諦めて「はぁ……」って顔になっていたのだけど、このときもシシィのほうを見ていないので、シシィに見られていないときほど表情豊かな閣下。
「2人の愛は見せかけ」のところは古川トートも笑っていた。
ナンバー最後の「俺さ」のロングトーン前、TDとトートで千手観音みたいになるじゃないですか。
これは古川トートのほうが芸術作品みがありました。
やはり4都市で築き上げてきた黄泉の絆でしょうか。(?)


「皇后の務め」

ここ、ゾフィー様によってリヒテンシュタインの態度が違うの面白かったです。
「早く起こすのです!」への反応。
剣ゾフィーに対してもびくっとしていたけれど、涼風ゾフィーのほうが「皇后はどこ?」からの声色の違いがすごくて、秋園さんの「はいっ!!!」の声がひっくり返りそうなほどビクビクしていました。


「私だけに」

このナンバーはエリザベートがすべてをぶつける大ナンバーなので、いつ聴いてもグッときてしまいます。

◆花總シシィ
帝劇で拝見したときから思っていましたが、今回の花總さんは、「身を削っている」というのが観ていても伝わってきます。
大千穐楽では特にそうでした。
正直なところ、ラストの「私に」の高音の伸びがきつそうだなと思ってしまいましたが、それくらい全部捧げてエリザベートを生きてきたんだなって思うと、なんだか泣けてしまって。
このとき二度目の嗚咽がきました。(もちろん私のですよ)
最後の「自由に生きるの」のところから新生シシィが爆誕する、その勢いがすごくて素晴らしいです。

◇ちゃぴシシィ
19年からの成長っぷりがすごくて、11月に帝劇で拝見したときから感動しました。
花總シシィが一気に弾けるタイプだとしたら、ちゃぴシシィは、じわーっと、少しずつ着実に強くなっていくタイプ。
ラストの伸びも、めちゃくちゃ強くて、
このシシィならトートに勝てる!!
と、応援したくなりました。
後述しますが、今回のちゃぴシシィはトート閣下とのバトルっぷりがすごいです。


「闇が広がる」~長女ゾフィーの死

今回ほどこのシーンについて書きたいと思ったエリザはないです。
芳雄トートと古川トートで違いすぎて、脳がバグります。

◆芳雄トート
これは博多座でリアル観劇した時にも思ったことなんですが、めっちゃ悪い顔で笑うんですよ。

配信でも映っていたのが、泣き崩れるシシィを見ながら「おもしれー女」みたいな顔してる芳雄トート。
おもしれーのはあんたよ、と言いたいところですが。
芳雄トートはマントを効果的に使うので、「お前はあいつを破滅へと導くのだ」の前にシシィをマントで覆うじゃないですか。
あれ、芳トト特有で好きです。

◇古川トート
芳トトがあんなに表情豊かなのに、ゆんトトは「無」の表情で泣き崩れるシシィを見つめている
そうかと思えば、「お前は震えた」のとき、シシィにがっつく。
「導くのだ」はヒソヒソ囁く。
シシィが逃げたら、嬉しそうに笑う。
感情がバグっていますね???
感情を後から噛みしめているシーンが多くて、古川トートが一番よく分からないです(褒めてる)。


「退屈しのぎ」~ウィーンのカフェ

私、このシーン何気に好きなんです。
音楽もテンション上がる。

配信で気付いたことや注目したことを箇条書き。

  • 「皇太子の名はルドルフ」って歌う前の横沢さんが、「はいはーい!」って感じで挙手してるのがかわいすぎる

  • トートと握手した後のエルマーが「え、今の人の手、冷たい……?!」って表情になる

  • 「帝国政府を倒そう」でトートが革命家たちを立ち上がらせるときの手つきさえも妖しい芳雄トート


「エリザベート(愛のテーマ)」~扉を開けてくれ

配信で分かってしまったのが、マリンツの強火っぷり
というのも、シシィの居室への扉、マリンツが触れるところだけ塗装の剥げっぷりがすごい
シュガンツが触るところはそうでもないのだけど、シュガーが避けてあげているのかしら?
やはり万里生陛下はここでも強火でした。


「エリザベート泣かないで」

◆芳雄トート
「おやすみ私の腕の中で」のときに頷きながらシシィの手を取っているのが、幼子をあやすかのようでした。
配信でアップになるので、蝋燭の灯りを手で消す仕組みがよく分かりましたね……にしてもすごい。

◇古川トート
育トトや芳トトのように、両手で椅子をツーっと辿って上から見下ろす感じではなく、ナチュラルなご登場。
だけど密着度はこちらのほうが高かったような。


「私だけに(三重唱)」~鏡の間

個人的に、ちゃぴシシィ芳雄トートシュガンツの三重唱が染みたんです。
というのも、19年に比べてちゃぴシシィと芳雄トートの息がすごく合っているように感じたので、リアル観劇したちゃぴシシィ芳雄トートマリンツの三重唱も素晴らしかった。
ここ、芳雄トートのラストの表情が鋭くて、シシィに対して獲物を捕らえるかのようなお顔をされていたのが大変によろしかったです。

対する古川トートは、シシィに対してのアピールというよりも、自分に酔っている印象でした。


1幕終わりました。
皆さん、休憩してくださいね。
休憩終わったら2幕へ!


配信で振り返る2幕

「エーヤン」~戴冠式

ごめんなさい、芳雄トートの鞭さばきが好きすぎてアーカイブ何度もリピートしたことを先に謝っておきます。

  • 手つき

  • タイミング

  • 表情

  • 姿勢

このすべてが神なんですよ……
普段あんなに優しげな井上芳雄がトート閣下になって鞭を持つとあんなふうになるんですね。
ギャップよ、ありがとう。
(なんかいろんなところから怒られそう)


「私が踊る時」

個人的に、2022~23年エリザの一番の見せ場と言っても過言ではない場面。
特に、ちゃぴシシィVS芳雄トートのバトルがすごかったです。
そうなの、このペアだと対戦みが増すのよ。

ちゃぴシシィ「邪魔しないで」
→手ピシィッ!!!

芳雄トート「どんなに強く拒んで見せても」
→両手ピーン!!!

お互いがそれぞれ高め合っているのがよく分かります。
あと、これは花總シシィに対しても以前からそうでしたが、芳雄トートはシシィの腕を食べそうな勢いで顔や口を近づけます。

古川トートは、ナンバー終わりの表情が印象に残っています。
花總シシィが逃げた後、ちょっと動揺する→強がる
ふるかっか、かわいい……。


「ママ、何処なの?」

はいきた、ママどこ。
これも今回3トートですべて異なっていて、トートとルドルフの関係性が三者三様でした。

■山崎トート
育トトは、ピストルを子ルドではなく自身のこめかみに当てていたのが、「初めての解釈!!!」と驚いた記憶があります。

配信の2トート(トートは単位じゃないよ)については、以下の通り。

◆芳雄トート
これは以前からなんですが、「昨日も猫を殺した」と歌う子ルドに対して目をぎろっとさせて「お前まじかよ」みたいな表情するんですよね。

問題はここからですよ。
小指を立てた状態で子ルドからピストルを受け取り、持ち替えて、ピストルを「あーん」する。

……はい?????

もうね、リアル観劇のときに
え、ちょ、芳雄さん予定にないことしないで???
(ごめんやっぱやって)

って思ってしまいましたよね。
配信だと途中までしか映ってなかったけども。

最後に、子ルドの背中に向けて引き金を引く真似をして、そのまま帰っていく。
子ルドが色々な意味で心配になりました。

◇古川トート
「昨日も猫を殺した」に対してはちょっと嬉しそうにしていました。
最後の動きもこれまた違っていて、
ピストルHOLD→下ろす→諦める(?)
という一連の流れが早くて、本当に古川トートの真意が一番分かりません。
いや、それ言われたらピストル咥えそうになってた芳トトの真意も、こめかみに当てていた育トトの真意も、どれもさっぱり分かんないけどさ、ゆんトトは、さらに分からないことが多いのよ……。

まとめたかったけど結局まとまらなかった、トートたちと子ルドの関係。
でも、ここでのシーンが青年ルドルフとの関係に結びついているのは確かなので、やはり各トートにそれぞれ意図があるのかな。


「精神病院」

このシーンは花總シシィもちゃぴシシィもグッとくるものがあります。
強さと優しさがよく表れたシーンで、ヴィンディッシュ嬢はじめ患者たちに対する彼女の姿が本当に美しい。

トート閣下、あのエリザベートこそ見てあげてよー!!


「皇后の勝利」

配信でじっくり聴いたからクリアに聞こえましたが、紳士の社交場について大司教様が「とんでもない!」って言った後、
「昨日一緒に……!」
ってしっかり聞こえるの面白かったですね。


「微熱」~皇后陛下の体操室

山崎ドクトルも大変に良かったですが、配信でのドクトルたちを振り返ってみます。

◆芳雄ドクトル→トート
めっちゃ老けたのは観劇レポにも書きましたが、「真面目な方」→「でもないさ」のところで素が出てくる芳雄閣下はやはりフランツが嫌いなんだなって思いました。
配信、もうちょっと手つきをアップにしていただきたかったですよね。
いいんです、生で見たから……あれはやばかった……。

そこからの「待っていた!!!」がめっちゃ楽しそうなのは言うまでもないんですけど、ちゃぴシシィが「待ってよ!」ってなったときに後ろから覗き込んで「あんれー?」ってなってから、あいつ=フランツのこと思い出して声を出さずにめっちゃ笑ってるの最高でしたね。

ちゃぴシシィ「まだあなたとは踊らない!!!」
→ハウス!!!

芳雄トート→(声は出さず)ケッ!!!

っていうバトルがここでも見られてバチバチのシーンでした。

◇古川ドクトル→トート
芳トトを先に観たせいか、声色の変わらなさに驚いてしまったよ。
しかも、あんまり帽子で顔を隠していませんね?
シシィに気付いてほしかったのかな……?
留め金外すのも育トトや芳トトと違って普通のスピードだったので心の中で「作業!!!」とか思ってしまったよ。

でも、「王宮から出ていくわ」のとき、口だけニヤッとしたんですよ!!!
舌打ちの音が聞こえてきそうなくらい、「チッ!」って顔を一瞬したの!!!
必死かよー!って思うと、ふるかっかが愛らしく思えてきません?
これは新たな発見でした。

どうしてもベタベタ=芳トトの印象になりがちなんですけど、「お前を愛する」のところ、壁に追い詰められた花總シシィの膝裏~お尻?を(エアで)撫で上げていたのがエロかったです……
ゆんトトもあんなことするんだね……
(芳トトのイメージどんなよ)


「父と息子」

だいぶ飛びますが、甲斐ルドと立石ルドもだいぶ違います。

配信で観ていて思ったのですが、甲斐ルドと万里生フランツだと、「この父にしてこの息子あり」って感じがすごく出ているんです。

甲斐ルドは上からぐんぐんくるイメージで(身長のせいもあるのかしら)、強気な皇太子。

立石ルドは弱いんだけど、青い炎を燃やしていそうなイメージ。


「闇が広がる(リプライズ)」

芳雄さん、ルドルフによって動きをだいぶ変えてらっしゃったようで。

甲斐ルドと芳雄トートの組み合わせはどうして映像に残らないんですか!!!

足踏みダンダンやっていたと聞いて、観たくて仕方がないよ……。

でも、立石ルドと芳雄トートも、それはそれで大変よろしかったです。

◆芳雄トート×立石ルド
「ママ何処」の場面でも書きましたが、芳雄トートはピストルを食らう勢いなので、子ルドがそのまま成長して立石ルドになり、その弱々しさに寄り添う感じがすごくマッチしていました。

「この世の終わりが近い」で弧を描く芳雄トートの腕というか手の動きが美しかったので今でも残像がよぎります。
芳雄トートは最後にルドルフと握手をする。
凛々しい表情の立石ルドと、そっと笑う芳トト。

◇古川トート×甲斐ルド
「僕は何もできない縛られて」のところ、芳トトはルドルフに直接触らず、体のラインをなぞってから肩を触って押していたのですが、ゆんトトは、甲斐ルドの髪を直接触って撫でつけてから肩を押していたんです。
ここでも、直接触ってるのは古トトのほうなのに、芳トトのほうがベタベタしてんなーって思ってしまったんですよね。
ゆんトトは、ふわっとほわっとした印象があるんです。

古川トートは最後にルドルフと握手せず、見つめる。


こうして書いてみると、帝劇で観た育トトの記憶が本当に遥か彼方で……
早く帰ってきてほしいですね、私の記憶。


「独立運動」~処分は追って沙汰する

配信で観ると、ルドルフ&革命家たち×トート&TDたちで二分された様子が全景で観られて良かったです。
ここも何気に目が足りないポイントなので、配信の有難みを感じました。

この後、フランツが息子に向って「処分は追って沙汰する」と残していくシーンがありますが、ここも個人的に色々な見どころがありました。

◆芳雄トート×立石ルド×シュガンツ
芳雄トートの表情が豊かすぎる。
父と息子のやり取りが楽しくて仕方ないんだろうなー!!
ってくらい、めっちゃ笑ってる芳トト。
ここでトートは声を発しませんが、「クックック……」って聞こえてきそうな表情をしてらっしゃいました。
やはり、フランツに何かマイナスなことが起こると閣下はご機嫌になるようです。

◇古川トート×甲斐ルド×マリンツ
フェルセン3兄弟!!!

(すみませんこれが言いたかっただけです)

や、だってさ、3人みんなMA(マリー・アントワネット)でフェルセン伯爵を演じてきたわけですよ。
しかも、この回のシシィは花總さん。
花總さんはマリー・アントワネットなわけですよ。
もうそれだけで私が興奮する要素揃ってるんです……。
生でもMA祭り観たかったな……。
あ、でもシュガーがいないとルイがいない……。
(めんどくさいオタク)

そうそう、万里生さんの「何も言うな」の言い方が、帝劇の頃よりも穏やかになっていた気がしました。
怒りというよりも、諦念のようなものを感じたんです。
「何も言うな!!!」と強く言っていたのが、「何も言うな……」と萎んでいくような印象へ。


「マイヤーリンク」

ここで、ピストルの扱いが効いてくるのが芳雄トートですね。
観劇レポにも書きましたが、「死にたいのか?」のときにピストルを掲げた閣下の小指が立っているんですよ……!

そして、各トートの、ルドルフへのキス。

◆芳雄トート
立石ルドしか観ていない前提で書きますが、以前から芳雄トートは、ルドルフに対して最終確認をしている感覚があるんです。
少し間をおいてから、口づける。
今回の場合は、その後、立石ルドの頬の周りを手の甲で撫でてから去っていきましたが、そのときの閣下は満足そうな表情をしていました。

◇古川トート
芳トトと真逆で、ルドルフに対して猶予を与えない印象があります。
これは前回19年の公演でも同じでした。
性急に死へ誘ってしまうからか、ルドルフが棺へ入るときの表情は、少しかわいそうな表情というか、後悔の色も見えました。


「死の嘆き」~ルドルフの棺の上で

シシィがトートへ向かって嘆く場面。
ここでも表情豊かな芳雄トート。

というのも、まぁ配信ではちょっとだけ予期せぬこともありましたが……
シシィから目をそらして「はーん」って顔で笑い、シシィが死を懇願してきたと思いきや、「まだ私を愛してはいない」で拒否し、虚空を見つめる。
その後、ルキーニがシシィの写真を撮ると、シシィが悲鳴をあげて逃げていきますが、そこで一瞬だけ芳雄トートが笑うのが見えたんですよね!
すぐに幕で隠れてしまうのですが、そこも配信のおかげで気付いた表情でした。
今回の芳雄閣下、本当に表情豊かになりましたね。

古川トートは、棺から顔を出した時の首の長さに人外感を覚えたことをよく覚えています。
上体を反らした状態から、一気にグイッと顔を出す。
ああいう動きの一つ一つが、神出鬼没な黄泉の帝王って感じがするのです。


「悪夢」

みんな大好き!悪夢の時間だよー!!!
(そんなノリで観るシーンではない)

あの、すみません、芳雄トートの悪夢が好きすぎて、リピートしすぎました。
育トトとゆんトトの記憶をもう少し残しておけば良かった…….。

というわけで、ほぼほぼ芳雄トートの悪夢レポになりそうです。

あ、でも古川トートで印象的だったのが、フランツに対してガン見しながらお辞儀したの!
「最後のダンス」でシシィをガン見しながらお辞儀した場面がフラッシュバックしました。

さて、ここから芳雄トートのターンです。
亡霊たちが「全ての不幸が」を歌いだす前の、あの目のかっぴらき具合。
それに続き、両手を広げて自由自在に操る様子。
「お前だけ知らぬ」でフランツめっちゃ指してる。

そこからの、トートとフランツのやりとり。
「与えられる自由を」でも芳雄さん目玉飛び出しそうになってましたね。
「救うのはこれだ」でヤスリを出すとき、すごく物欲しそうな表情をしていたのだけど、そこからこぶしの効いた
「えり~~~~~ざべ~~~~~~~」
で圧倒される。
そしてルキーニに落とす前に、ヤスリを舐めるかのように見せていたのだけど、そこがもう色気の塊でしたね。
この場面は19年のときもやばいな~と語彙を失ったのですが、私が変わっていないのか、芳雄トートがさらにやばくなっていたのか。
たぶん両方ですね。

エリザベートで「悪夢」のシーンをあんなにもリピートしたのはあれが初めてでした。
たぶん16年のDVDは刺激が少なすぎてもう観られないのではなかろうか(?)。


「愛のテーマ」~ラスト

そして、ラストシーン。
ここもトートはそれぞれ違っていました。

◆芳雄トート
シシィが抱きついてくる瞬間、心から嬉しそうな顔をする。
今まで、企みの上での嬉しそうな顔しかしていなかったので、ここでようやく純粋な喜びを手に入れたんだろうなぁ。
でも、いざシシィが手を回してギュっとしてくると、どうしたらいいのか手のやり場に困っている閣下。
ギャップが仕事をしすぎていて苦しいです。
今まで散々ストーカーしてきたくせに……なんなの……?
「それでもお前は(私は)」のところも、シシィの体をエアーでなぞるだけで、触ってないですもんね。
……ピュア?

で、キスをしてシシィが「死」へと向かった後の、あの表情ですよ。
私、このトートの表情を見届けるために3時間観てきたんだなぁって思わせてくれる、他では味わえない、独特な気持ちにさせられました。

◇古川トート
芳雄トートと対照的で、シシィが抱きついてくると、ちゃんと閣下自らも受け止めて、髪も触って撫でていました。
ラストも、シシィに触れてから離れていたんですよね。

やはり、最後まで何を考えているのかが分からない、黄泉の帝王としては一番“らしさ”のあるトートが、古川雄大なのかもしれません。

19年のとき、想像以上にハマった!と感じた記憶があるんです。
そして今回思ったのが、古川トートは、シシィのモーションで感情を得ていくということ。
今のシシィ、かわいかったな……みたいな噛み締め方も含めて、純粋にシシィへ恋をして、最後に愛を実らせた。
けれど、それが最期になってしまった。

そんな印象を、配信ではありますが、今年の古川トートから受けました。


総括

皆様、ここまでお疲れ様でした。
1万字を超えたみたいですよ。(他人事)

カテコのことも書こうと思ったけど、既に長くなっちゃってるし、趣旨から外れるので、それぞれ印象的だった思い出だけ残します。

ちゃぴ「これからも大切に務めてまいります!」

花總「私のエリザベート、さよなら~(ほっ)」

芳雄「先生、どうなんですかね!!(僕まだトートやりたいです!)」

古川「花總さん、ご飯行きましょう(にこっ)」

と、いった感じで。

ただ、これだけはちゃんと言っておきたい。
花總まりさん、エリザベート、本当にお疲れ様でした。
きっと、私なんかじゃ想像もつかないほどのものを背負われてきたと思います。
エリザベートの旅を終えた花總さんが、この先、新しい旅を楽しく続けていかれますように。


エリザベートは奥が深いですね。
観るタイミングによって思いも変わるし、もちろんキャストや組み合わせで観劇後の感情も変わる。
これからも、観ていきたい演目です。

次のエリザベート再演はいつになるか分かりませんが、帝劇の円盤を楽しみにしつつ、博多座の円盤は何故出ないのかと思いながらも配信の記憶が薄れないように文字でまとめてみました。

ここまで読んでくださったそこのあなた、ありがとう!!!

ここまで書いてそれなりに疲れましたが、書くのは非常に楽しかったです。

思い出深い、2022-23年のエリザベートでした!

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