芽もりー

物理・探究学習・SDGs・広報 〜不確実な状況を進んで引き受け、楽しみながら変革を起こ…

芽もりー

物理・探究学習・SDGs・広報 〜不確実な状況を進んで引き受け、楽しみながら変革を起こす〜春から働きながら大学院生です☺︎ ・2030SDGs公認ファシリテーター ・SDGs for School認定educator  ・LCL(Learning Creator's Lab)6期

最近の記事

探究テーマを設定しよう~「やらされ探究」を卒業するための理論と方法~

1.探究で設定する課題=自己の生き方あり方と不可分なもの 探究のテーマ設定について、文部科学省からは、探究学習全時間において占める割合を1/3以上にすることが望ましいとの話がある。この背景には、総合的な学習の時間から総合的な探究の時間に変わったことがあるだろう。これまでの「総合学習」でも探究的な学習はおこなわれてきたが、「総合探究」では一層自分との関わりに重点を置き、自分の在り方生き方とと不可分な課題を探究テーマにすることが求められている。 2.探究テーマ・課題は大別する

    • 探究における「振り返り」は将来の自分へのプレゼント。

      1.振り返りとは 今日は、「振り返り」について考えてみたいと思います。探究学習を生徒の学びにつなげるためには、振り返りが欠かせません。 探究学習は、課題を設定してから、情報収集、整理分析し、まとめ・表現までおこない、最終的にいったんの解にたどり着くことがゴールではありません。前回の記事にも書きましたが、探究学習それ自体は目的ではなく手段だと私は考えます。探究の目的には、例えば「将来に活きる学びや気づきを得ること」、「自分自身の成長や可能性を実感すること」、「様々な資質

      • 探究学習それ自体は「手段」でしかない。探究学習の「目的」とは何か。

        こんにちは、芽もりーです。渋谷区の小中学校は、2024年度から午後の時間をすべて探究学習に充てるそうです。9年間あれば、何回も探究サイクルを回せそうで素敵ですね。「いやあ、ついにこの流れが初まったか」といった感じです。先行き不透明で変化の激しい時代に対応する教育改革として、非常に良いモデルケースになりそうで、私も大変ワクワクしております。もちろん「活動あって学びなし」とか「這い回る経験主義」だとか、毎回恒例の批判もでてくるはずです。そうならならい為には、いったい何が大切なのか

        • 心理的安全性と学級4タイプ

          突然ですが、皆さんの学級はどのタイプですか? 目標も心理的安全性も高い「理想の学級」でしょうか。 それとも、目標が低く心理的安全性だけが高い「ぬるま湯学級」でしょうか? それとも、どちらも低い「無気力な学級」? はたまた、心理的安全性が無いにも関わらず求める基準、目標だけが高い「きつい学級」でしょうか。 学校教育において、多くの生徒は、学業スポーツ課外活動、何かしらの高い目標に挑む。それには、高いストレスや緊張感、不安、恐れが伴う。高い目標への挑戦には、心理的安全性が必要

        探究テーマを設定しよう~「やらされ探究」を卒業するための理論と方法~

          なぜ学校は、対話する時間が取れないほど忙しいのか?

          いつもかなりの長文を書いてしまうので、今回は短めに。 表題に対する答え。 対話する時間を取らないから忙しい。 今の疲弊した教育業界には、海で夕日を見ながら焚き火でもして、じっくり対話する時間が必要。自然でチル、自然チユといった感じかな。笑 焚き火は、一人ひとりの想い、モヤモヤ、パーパス(使命感)など、本音をつい話したくなる心地良い空間。個と共同体の中間地。 「やめる」は「はじめる」より難しい。じっくり対話を重ねることで、「何をやめるか」についての解像度が増してくる。

          なぜ学校は、対話する時間が取れないほど忙しいのか?

          Learning Creator’s Labで「探究」を探究する旅が始まった。

          1.Learning Creator’s Lab(LCL)を卒業しました。 「探究学習を本格的に学びたい」「理論と実践を行き来したい」「働きながら大学院で研究しようかな」そんな気持ちを抱いてモヤモヤしていたところ、一般社団法人 こたえのない学校 が運営する Learning Creator’s Lab(LCL)を見つけ、昨年4月から約一年間、「探究」を探究し続ける日々を過ごしてきました。 ※非常におすすめです!まだ、ぎりぎり来年度(LCL7期)の応募に間に合うかも⁉ 受付

          Learning Creator’s Labで「探究」を探究する旅が始まった。

          「心理的安全性」とは何か。心理的安全性のある学校をつくる前に知っておきたいこと。

          1.「こうしたほうがいいと思います」と職場で言えますか? 「心理的安全性」のある教室とは、生徒が自分の考えや感情を気兼ねなく、安心して表現できる状態といえます。この土台があってこそ、子供たちの主体性や協働性、創造性が十分に発揮されます。それから、文科省が示す「主体的・対話的で深い学び」を実現したり、「探究学習」をより効果的で本質的な学習にするためにも、必要不可欠なものです。 心理的安全性のある教室・授業をつくるには、まずは、心理的安全性のある職員室・学校をつくることが大切

          「心理的安全性」とは何か。心理的安全性のある学校をつくる前に知っておきたいこと。

          これからの時代における教師のあり方、それは「ジェネレーター」。

          1.LCLで「ジェネレーター」という「あり方」に出遇った。 ※教師に限らず、チームリーダー、新しいプロジェクトに取り組んでいる方、これからの時代における自身のあり方を模索してる方、色々な方に読んでもらえれば幸いです☺︎ 今年度は、待ちに待ったLCL「Learning Creator's Lab」に6期生として参加。多様な経歴をもつ教育に熱い方々と共に過ごし、早5ヶ月が経とうとしている。ちょうどLCL 夏合宿(これがまた最高だった)が終わり、実際にプロジェクトチームを組み、

          これからの時代における教師のあり方、それは「ジェネレーター」。

          ロシアによる戦争から「SDGs」を考える

          1.SDGsに関する誤解 環境問題の解決=SDGsではない 近頃、SDGsは、単なるマーケティングのための道具として、すっかり成り下がってしまった印象を受ける。理念や仕組み、中身が理解されないまま「SDGs」という言葉だけが、一人歩きしてしまっている。SDGsバッチってなんか胡散臭いよね(笑)といわれてしまう始末。高々とSDGsを掲げながら、同時に大国が戦争をしている矛盾だらけの世界だ。こんな矛盾を抱えた奇妙な歴史的転換点はそう多くないはずなので、文章に残したいと思う。

          ロシアによる戦争から「SDGs」を考える

          VUCA時代の学校教育でどのような力を育むべきか。〜変化に呑まれる前に変革を起こそう〜

          「~If we teach today as we taught yesterday,we rob our children of tomorrow. ~John Dewey」 「昨日の教え方で今日教えれば、子供達の明日を奪う」アメリカの哲学者・教育学者 ジョン・デューイの言葉。この言葉は教育の本質を突いてると思うし、僕の好きな言葉の一つ。子どもたちの明日を奪わない為にも、昨日の教え方にあたる古い教育とは?明日から何を教え、どういった能力を育むべきか?VUCA時代と言われる

          VUCA時代の学校教育でどのような力を育むべきか。〜変化に呑まれる前に変革を起こそう〜

          SDGsとは。その本質を考える。

          1.SDGsの認知度についてどうも。専門は「SDGs 」だっけ? あ、「物理・化学」か、、というイジられかたを日々されている『芽もりー』と申します。普段は、私立高校で理科を教えたり、広報活動したりといった感じです。お手柔らかに宜しくお願いします☺︎  最近、マスメディアでも頻繁にSDGsが取り上げられ、認知度がぐんぐん伸びてきてますね。電通さんによる、最新(2021/4/26日現在)の第4回「SDGsに関する生活者調査」の結果では、生活者の認知率は遂に50%を超えました。

          SDGsとは。その本質を考える。