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Mrs.GREEN APPLE新曲と日本のパンクファッションに思う共通項

    皆さんこんにちは、こんばんは。

    最近、Mrs.GREEN APPLEというバンドの新曲「コロンブス」のMVが公開され

    内容が不適切だとして炎上しています。

    というのもその内容が

    メンバーがコロンブス、つまり16世紀西洋人風の装いをして、

    類人猿風のヒト?に対して文明を授ける仕草や、人力車を引かせるような表現があったのです。

    コロンブスは新大陸を発見し、先住民を奴隷として使役、また虐殺をした歴史があり、、

    近年では、コロンブス銅像の破壊運動なども起きています。

    そんな中でのこのMVの公開。

    なぜ、歯止めが効かなかったのか。 

    メンバーは、差別意識はなかったとの事。

    日本人の、国際的な人種問題等の歴史観に対する意識の低さが露呈した事件ですよね。

    僕はパンクロックが好きなのですが、日本のパンクファッションの中にも、意識レベルの低さが垣間見えることがあります。

    パンクファッションでは定番アイテムの「アナーキーシャツ」。

    もともと、セックス・ピストルズのメンバーが着用したことで有名なアイテムですが、、

    袖や肩口に、ナチスのロゴパッチが縫い付けられているのです。

ナチの紋章「スワスティカイーグル」のパッチ

    また、シド・ヴィシャスは鉤十字のTシャツを愛用したことでも有名です。

ハーケンクロイツTシャツを着るシド

    パンクは元々、差別や権力に反抗する思想の音楽ですから、

    彼らがなにかしらの思想を持って、敢えてこれらのデザインの服を着ていたのかもしれませんし、そこのところの真偽は不明です。

    ただ実態として、日本人は単なるパンクっぽいファッションとして、これらのデザインの服を普通に着ています。

    パンク系の服屋やブランドでは、これらの服がよく販売されていますし、

    悪名高いナチス軍モチーフのデザインだと意識した上で購入している人は少ないと思います。

    ただカッコイイから。とか、シドが着ているから。といった感じでしょう。

    欧米では、DEAD KENNEDYSが1981年に「Nazi Punks Fuck Off!(歌詞の中でナチデザインの服を着るパンクスを揶揄した)」というパンクアンセムを発表してから、ナチモチーフの服を着るパンクスはいなくなったと言われています。   

    そこには、明確な当事者意識があるからでしょう。

    ですが、我々日本は第二次世界大戦時において、ヒトラー率いるドイツ、ムッソリーニ率いるイタリアという、ファシズムを主義思想とした国々と枢軸国として同盟を結んでいます。

    恐らく、島国であり無宗教国家である日本では、グローバルな意識感覚を持つことが他の先進国に比べて難しいところがあるのかもしれません。

    今回の一件で、だからこそ、学校教育の中でも自国の立場や、歴史観の捉え方等に関する部分をより強化していくべきだと思いました。

    

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