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私たちが理系を選んだ理由

こんにちは!東北大学サイエンスエンジェル(SA)のあおまるです。
中高生の皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
夏休みを終えて少しずつ「進路」について考え始めている方も多いのではないでしょうか…。

例年では夏から秋にかけて各大学でオープンキャンパスが開催され、多くの方が大学の実際の様子を感じるためにオープンキャンパス巡りに忙しい時期かと思います。しかし、本年度は直接キャンパスを案内することが難しいため、代わりに多くの大学がオンラインのコンテンツ等を駆使してオープンキャンパスを開催しています。もちろん東北大学でも公開授業や研究室紹介等のオンラインコンテンツの充実をはじめとしてライブイベントの開催など”新しいオープンキャンパス”をご用意して皆さんをお待ちしております。


さて、note編集部ではオープンキャンパス特別号と題して中高生の頃のSAが経験した進路選択について聞きました。
第1段として、理系女子大学院生で構成されている私たちの”理系進学”に着目してみました。

理系進学の決め手は?

SAメンバー24名を対象に「理系進学の決め手」や「中高生の頃の得意/不得意な科目」に関しアンケートを取りました。

図1

図4

これらのアンケート結果をみると教科毎の得意・不得意に、顕著な偏りはありませんでした。また「得意科目が理系だった」ことを理系進学の決め手にあげている回答者がほぼ半数に止まっていることから理系科目が苦手であっても理系進学を決断している人は多いと感じられます。
3つのアンケート結果を踏まえると、得意不得意に関わらず「就きたい・目指している職業につながるから」や「興味のある分野につながる」と言った自身の希望や興味にしたがって理系進学を決めた人が多いという印象を受けました。


私たちが理系を選んだ理由は?

では、具体的に寄せられたSAが理系進学を選択した理由を紹介します。

理系科目に興味があったから。苦手だったけど理系科目の方が好きだったから。興味のある将来の仕事を考えると理系分野ばかりだったから。
人文社会よりも自然の現象のほうが興味があり、得意科目も理系だったため。また、将来の就職も理系のほうが選択肢が広がることから、理系進学を決めました。
小さい頃から理科実験や工作が好きだったため。高校1年生の時にアンドロイドロボットを研究する大学教授の講演会を聞いて、ロボットや人工知能に興味を持ったから。

元々脳や心に関する研究がしたいと思っていて、文系から行ける心理学科も考えていました。しかし、生物学的・医学的な観点から研究をしていくには文系よりは理系に進学した方がいいのではないかと思い、理系にしました。 あとは、高校が文転(理系コースから文系コースへの変更)はできるが理転はできないところだったので、とりあえずという理由で理系コースを選んだというのもあります。

回答の全体的に、具体的に興味の対象が自然科学にあった方や、好きな科目や得意な科目が理系科目だった方が多かったです。その他にも「将来の職業が具体的に想像しやすかったから」という意見や、「理系の方が就職の幅が広そうだと感じたから」という回答もありました。
実際、直接就職につながる専門的な知識やスキルを身に付けることができるため、「理系は就職で有利だった」と回答しているSAも多くいました。

理系を選んでよかったと感じるときは?

最後に、実際に理系進学を決め自然科学系学部で活躍するSAのメンバーに
「理系を選んでよかったと感じるとき」はどんなときか尋ねてみました。

自分が生物系の実験をしていなくとも、生物系の話の近くに身を置けている時。 いろんな人の研究の話をきくだけでもわくわくできる
世の中のおかしい情報に気がつくことができる。論理的に破綻していることに気がつけるとか、きちんとした情報元がないのに語られていることとか。
研究が面白いと感じたときです。研究室で一日中実験をし、研究にどっぷり浸る生活を送れる理系だからこそ、科学の面白さを知れたと思います。


回答の全体的に、「大学院進学まで含め自分の興味・研究に浸れること」を挙げている方が多くいました。講義や研究活動を通して自然科学に対する自分の知的好奇心をどこまででも満たすことができる点や、実際に自分で手を動かして研究を進めて新しいものを生み出すことができることは、私も理系の醍醐味だと感じています。

今回はSAの理系進学を中心に紹介しました。理系の世界には、理系と一言で言っても本当にたくさんの分野や専門が広がっています。今はまだ自分が魅力を感じる世界に出会っていない方もいるかもしれませんが、将来あなたが「選んでよかった」と感じることができる分野にきっと出会うことができます!
 次回は「私たちが今の学部・大学を選んだ理由」です!皆さんが自分の魅力の感じる世界に出会うきっかけに少しでもなれていれば嬉しいです!


【番外編】「SAおすすめの勉強法紹介」

オープンキャンパス特別号では、「SAおすすめの勉強法紹介」と題して進路関連の記事を担当するメンバーのおすすめの勉強法を紹介していきます。実際に受験を乗り切ったSAの一押しの勉強法をぜひ参考にしてみてください。

センター試験や文法問題の丸つけを毎日決まったラジオを聴きながらしていました。息抜きにもなるし、時間が決まっていてリズムができるのでおすすめです。(あおまる)

記事へのコメントやSAへの質問などはいつでもこちらのフォームからお待ちしております。

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編集後記

理系と言ってもゼミや学会に向けて文章を作る機会は非常に多いのですが、毎度のことながら綺麗な文章を作るのって難しいなぁとこの記事を書きながら思いました。修行が足りん。(あおまる)

 東北大学サイエンス・エンジェル 
次世代の研究者を目指す中高校生に「こんな女性研究者もいるんだ!」「理系って楽しい!」という思いを伝えるため、2006年に結成。年度毎に学内で公募され、総長に任命された 東北大学の自然科学系10部局に所属する女子大学院生が、中学・高校での出張セミナーや科学イベントで科学の魅力と研究のおもしろさを伝えている。メンバーは宇宙・自然・ロボット・環境・ヒトや動物の身体のしくみなど、それぞれの専門分野で日々研究中。


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