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【Exedra研究部】初年度のカリキュラムを大公開!


手作り科学館 Exedraでは2022年4月より、科学探究教室「研究部」を新設します。研究部のコンセプトについてはこちらをご覧ください。今回は研究部に入部するとどのようなことができるのかを知っていただくべく、年間のカリキュラムをご紹介します。

今回は研究部に入部するとどのようなことができるのかを知っていただくべく、年間のカリキュラムをご紹介します。

研究部(初級コース)の年間カリキュラムは?

研究部初年度となる2022年に開設するのは、これらを実験や観察、テーマに沿った探究活動を通じて身につける初級コースです。1年間を通して、研究に必要な力を養い、研究者としての土台をつくります。

気になる年間カリキュラム一覧はこちらです。
※年間カリキュラムは予定です。一部変更になる場合がございます。

カリキュラム2022

2か月ごとにテーマを変えながら、年間6種類以上の実験・観察に取り組みます。各テーマは全4回完結となります。

子どもたちがわくわくしながら取り組め、しっかりと基礎を固めることができるようなカリキュラムを、時間をかけて作りました。

また、生物、化学、物理、地学と、様々な分野に触れられるような構成になっております。

一覧では文字が小さくて見づらい!という方は、下記のねらいと概要の説明をぜひご覧ください。

1⃣ 4・5月|研究の基礎を身につけよう

【ねらい】
研究の基本となる実験ノートの取り方や様々な実験・観察手法を各回完結の実験を通して習得します

第1回
複数の水溶液を定性分析し同定します。実験器具の扱い方や実験条件や結果の記録方法を身につけます。

第2回
試験管内で炭を作ります。実験条件や実験系の模式図を描くこと、観察対象の変化を記録することを練習します。

第3回
植物のスケッチを通して、スケッチの基本技法を身につけるとともに、観察の際に着眼し記録すべきポイントを学びます。

第4回
様々な岩石の分類に挑戦します。目の前のものよく観察し、類似・相違点を自分の言葉で説明する力を身につけます。

2⃣ 6・7月|教科書の値ってホント?(密度・融点・溶解度・屈折率)

【ねらい】
様々なデータが明らかにされた過程を追試し、懐疑的に情報をとらえ理解する姿勢を身につけます

第1回
アルキメデスの原理を用いて、身の回りの固体や液体、野菜や果物などの密度を明らかにする方法を模索します。

第2回
融点を適切に測る方法を考え、実際に測定します。繰り返し測定の重要性や誤差の求め方を学びます。

第3回
複数の無機物質について溶解度曲線を作成します。データと比較し実験結果との値のずれの原因を考察します。

第4回
屈折率を測定する方法を原理に基づき考え、水など身の回りの屈折率を測る他、用いる光の波長によるちがいを比較します。

3⃣ 8・9月|セミの個体差はどのくらい?

【ねらい】
条件を揃えて計測することや観察結果の記録といった基本的な実験・観察の操作を学びます

第1回
採取した抜け殻の種と性別の同定・分類を行い、注目すべき箇所のスケッチとともにラボノートに記録します。

第2回
公園で抜け殻を探し集めます。採取した場所や周辺環境、見つけた個数などを丁寧に記録します。

第3回
体のどこを測るのが適切かを考え、条件を揃えて体の大きさを計測し、個体や種によるちがいを比較します。

第4回
計測結果をグラフにプロットし、ばらつきを考察します。他の昆虫や動物と個体差の幅を比較しながら議論を深めます。

4⃣ 10・11月|"きれいな水"を確保せよ!

【ねらい】
様々な実験器具の扱い方や結果の比較・検討の方法を学ぶとともに、対照実験の重要性を理解します

第1回
”きれいな水”の定義を考え、透明度やpH、溶質の違いなど様々な角度から天然水の水質を調べます。

第2回
ろ過、煮沸や蒸留など様々な手法を用いて懸濁物や水に溶けている成分の除去を試み、前後の水質を測ります。

第3回
浄水場を見学し、水を浄化するために必要な材料や工程を学習・考察します(予定)。

第4回
前3回で得た知見を活かし、汚水を飲用水にを浄化することに挑戦します。

5⃣ 12・1月 |目指せ!気象予報士

【ねらい】
室内で確認できるひとつひとつの現象をもとに地球規模の大きな現象を説明できることを実践的に理解します

第1回
身近な道具や真空チャンバーを用いて、大気圧を体感するとともに、気圧差で風が起こる仕組みを理解します。

第2回
ラジオを聞いて天気図を描きます。西高東低の気圧配置や西から東への天気の変化に気づき、その理由を考えます。

第3回
断熱膨張・圧縮について学び、フラスコに疑似的な雲を作る実験を通して、その仕組みを学びます。

第4回
天気図を読んで、翌日の天気予報に挑戦する他、様々な気象現象が起こる仕組みを考察します。

6⃣ 2・3月 |開発!最強の紙飛行機

【ねらい】
文献調査から課題を見出し、条件を揃えて繰り返し実験を行い、試行錯誤することに挑戦します

第1回
ものが飛ぶ原理を学んだ後、紙飛行機や竹とんぼ、凧やロケットなど身近な物の”とぶ”仕組みを比較します。

第2回
紙飛行機を長く/遠くへ飛ばせる構造的な条件を考え、ソフトによるシミュレーションも併用して最強の紙飛行機を設計します。

第3回
作った紙飛行を飛ばす様子を撮影し、もっとも長く/遠くへ飛ばすための初期条件を探ります。

第4回
自分で作った飛行機を飛ばし、飛行距離や滞空時間を記録し、得られた結果について考察を行います。

活動の見学は随時受付中!

 入部をご検討されている方を対象とした見学(体験実習あり)を活動日に実施しております。入部をご検討の方はこちらのフォームからお問い合わせください。

科学に興味があり、研究や自分で手を動かすことが好きなお子さんはぜひ一度、足を運んでみてください。

研究者の卵たちがたくさん集まることを楽しみにしています!


手作り科学館 Exedra 羽村 太雅、宮本 千尋
【お問い合わせ】info@exedra.org(担当:羽村)