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自然と人と地域を活かす、農業プロジェクト。 「スコップ」始まります!

はじめまして!「スコップ」の広報担当・カズです。
 
「スコップ」は武蔵野金属株式会社という金属リサイクル会社が始めた、農業プロジェクトです。
この夏から、埼玉県久喜市の営業所周辺で野菜づくりをスタートしています。
 
…ん?なぜリサイクル会社が農業を始めるの?と思われた方、そうですよね。今回は、まずそのあたりからご説明します。

地域密着型の企業として、地域に恩返しをしたい。

武蔵野金属の歴史は長く、金属回収事業者としてスタートしたのは1940年代。
1963年に株式会社化して越谷に本社を置き、関東一円に拠点を持ちながら、建設現場や建物解体・工場などから出る鉄やアルミを始めとした金属廃棄物を、リサイクルできる原料に変える事業を行っています。

会社が大きくなるにつれ、湧き上がってきたのが「地域の皆さんに恩返しをしたい」という思いです。

地域貢献には色々なカタチがありますが、いちばん武蔵野金属らしい貢献は何だろう?
…考えた結果、たどり着いたのが「農業」でした。

地域の資源を最大限に活かせる、新しい農業を。

金属リサイクルの一端を担う武蔵野金属には、「すべてのものを活かしきる」という文化があります。

「クズ」「ゴミ」という言葉は、NGワード。
どんなものでも活かす道がある限り、何度でもよみがえらせて使うことが循環型社会の基本だからです。
 
そんな武蔵野金属のメンバーの頭に浮かんだのは、武蔵野の地にたくさんある、かつて水田として豊かな実りを生み出していた休耕地。
武蔵野金属の久喜営業所の隣にも約2万㎡の休耕地があり、その周りには遊歩道が通っています。

雑草が生い茂る休耕地

雑草が生い茂ってしまったこの土地をよみがえらせて、農園にしたらどうだろう?と考えたのです。
 社内で「武蔵野金属らしい農業」について、ワークショップも行いました。

「収穫物はなるべく余さず、おいしい加工品にしたら?」「残渣(収穫後に残った茎や葉、つるなど)も活かして肥料にしよう」「多様な人たちの力を活かす場にしたいね!」など、たくさんのアイディアが集まりました。

アイディアを固めながら徐々に休耕地の整備を進め、遂にこの7月から、トマトのハウス栽培が始まりました。
噛むとジュワッと濃いうまみと甘さが広がり、子どもも大人も思わず「おいしいっ!」と声に出してしまうようなミディトマトが、9月下旬にはたくさん実るはずです。乞うご期待!

建設中のトマトハウス

「スコップ」というネーミングに込めた思い。

この農業プロジェクトの名前は「スコップ」。
そう、ロゴマークを見ればわかる通り、短い柄の付いた、小さなシャベルのことです。
 
みんなで考えた数々のアイディアに共通していたのは、「地域の人たちが楽しく参加できる農業にしたい」という思いでした。

もともと、地域への感謝から始まったプロジェクト。
小さな子どもたちや大人たち、高齢者の方たちが思い思いにスコップを手に集まって畑に種を蒔いたり苗を植えたり、実った野菜を収穫したり、収穫した野菜を使ってバーベキューを楽しんだり…
 
ちょっと先のことになるかもしれませんが、私たちが夢見ているのは、そんなふうに地域の皆さんが楽しい時間を過ごせる場づくりなんです。

スコップWEBサイト
http://schop-musashino.jp/

まだまだ第一歩を踏み出したばかり。
農作業で言えば、まっさらな畑の土にサクッとスコップを入れたばかり。

これから私たちが育てていく「スコップ」プロジェクト、どうぞ見守ってくださいね。

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