見出し画像

【閲覧編】今更聞けない!?TikTokの特徴や危険性

中高生を中心に大きな人気を誇る短尺動画のSNS「TikTok」
2016年に中国でリリースされ、2018年から世界中で利用できるようになりました。

いまや若者の流行の発信源となることが多く、TikTokで流行した言葉や動き、楽曲が世間でも話題になることは少なくありません。
閲覧だけでなく気軽に投稿することもできることが特徴ですが、一方で様々な問題も発生しています。

TikTokについて、【閲覧編】と【投稿編】の2回にわけてその特徴や危険性、対策をご紹介していきます。
今回は、TikTokの閲覧とその他機能についてご紹介します。


TikTokの閲覧の特徴

短い動画がどんどん表示される

3分程度の動画もありますが、15~30秒などの短い動画がどんどん表示されます。

動画が終わると自動で次の動画が表示されます。スワイプすることで次の動画を閲覧することもできます。

動画には「いいね」やコメント、ブックマーク、シェア数が表示されており、どの程度人気があり流行っている動画なのか簡単にわかります。

アカウントを登録する必要がない

動画を閲覧するにはアカウント登録の必要がなく、気軽に動画を見始めることができます。

ただし、コメントやブックマーク、アカウントのフォローをするにはアカウント登録が必要です。

おすすめの動画が流れる

自分がした「いいね」やTikTok内での検索、フォローしている人などを参考に、AIがその人が気に入りそうな動画が「おすすめ」動画として表示します。

TikTokのアプリを開くとすぐに「おすすめ」動画が表示されるため、そのまま閲覧し続けることも多いようです。

TikTokの機能

メッセージ機能

自分がフォローしている人であればDM(ダイレクトメッセージ)を送ることができます。片方だけがフォローしている状態だと一日に3件まで、お互いにフォローしている状態であれば基本的に無制限にDMを送ることができます。

ただし、プライバシー設定をすることで、DMを受け取らないようにすることもできます。

(DM機能は16歳以上が使用できます)

投げ銭機能

TikTokにはライブ配信機能があり、視聴者が配信者に対してギフトを送ることができる「投げ銭機能」も存在しています。配信者は配信終了後、ギフトを現金へ換えることができます。

(ライブ配信や投げ銭は18歳以上が使用できます)

TikTokの危険性とその対策

TikTokは楽しいSNSですが、多くの危険性を孕んでいます。ここでは閲覧における危険性とその対策についてご紹介していきます。

長時間使用

短尺動画がどんどん表示され、情報が大量に流入してくるため、TikTokには中毒性があります。やめようと思っても辞められず、想定外に時間を消費してしまうことがあります。

さらには、ユーザーが興味を持ちそうな動画をAIが予測し、次々と自分好みの動画が流れてくるため、のめりこんでしまいます。

〇対策
TikTokでは18歳未満のユーザーを対象に、視聴時間を1日60分にする制限を自動導入しています。60分の制限時間に達すると、視聴を続けるためのパスコードが必要となります。

さらに、ペアレンタルコントロール機能として、保護者による一日の視聴時間の制限調整や、TikTokの視聴時間やアプリを開いた回数などを表示するスクリーンタイムなどを導入しています。

保護者がこうしたTikTokの制限機能があることを知り、子どもとお互い納得した上でのルールづくりが大切です。

フィルターバブル

フィルターバブルとは、アルゴリズムがネット利用者個人の検索結果やクリック履歴を分析し学習することで、ユーザーの好みに合った情報が優先的に表示され、自分の考え方や価値観がより強まってしまう環境を指します。

TikTokでは、ユーザーの趣向にあった動画をAIが提案するおすすめ動画の閲覧により、フィルターバブルが起きやすいと考えられます。

偏った考えや価値観が強化され、孤立が助長されることもあります。

〇対策
TikTokが自分の趣向にあった動画を提案しており、フィルターバブルが起きやすい環境であることを認識することが大切です。

また、TikTokのおすすめ動画はリセットすることもできるため、同じような考えばかりになってきたと思ったらリセットしてみるのも良いかもしれません。

最も大切なことは、ひとつの動画やSNSだけでなにかを判断するのではなく、他のサイトやインターネット以外の情報をあたってみることです。

広く情報収集を行い、視野を広げるようにしましょう。

個人情報漏洩のリスク

TikTok運営では大量のユーザーデータを収集しており、プライバシー侵害や個人情報流出のリスクが懸念されています。

アメリカなどの諸外国では安全上の理由から、その使用を一部制限しています。

こうしたリスクがあることも認識しておきましょう。

なりすまし

インフルエンサーや芸能人になりすましたアカウントも存在しています。

Instagramやブログなどプラットフォームに投稿されたコンテンツをTikTokで投稿してなりすますことが多いようです。

なりすましアカウントで詐欺的なコンテンツの発信や、DMを利用した詐欺も発生しています。

〇対策
明らかに公式と確認できるコンテンツ(公式サイトなど)で発表されているTikTokアカウントではない場合は注意しましょう。

また、なりすましアカウントだと判明した場合はTikTok内での通報を行いましょう。

コメントでの誹謗中傷

動画のコメントやDMを通して、誹謗中傷を行うことは許されません。

TikTokの動画はコメントが付きやすく、様々な意見や感想を見ることができます。

「他の人たちもひどいコメントをしているから、自分もひどいコメントをしても良い」そんな軽い気持ちで誹謗中傷をしたとしても、当然許されません。

閲覧だけで本名などの情報を隠していたとしても、情報開示請求されれば、誰が投稿したのかは必ずわかるようになっています。

政府ではネット誹謗中傷への厳罰化に向けて動いています。また、民事訴訟などで多額の慰謝料を命じられることもあります。

そもそも誹謗中傷をしないようにすることはもちろん、周りのコメントに流された発言もしないようにしましょう。

まとめ

今回はTikTokの閲覧についてまとめていきました。

TikTokは自分好みの動画がどんどん表示される楽しいSNSですが、一方で様々な危険性も孕んでいます。

危険性を認識し、きちんと自分を制御した上で適切に楽しみましょう。


私たちは、対策としてネットパトロールを提供しています。

ネットトラブルに巻き込まれることを未然に防ぐ対策として、弊社ではネットパトロールのサービスを学校・自治体へ提供しています。

ネットパトロールは、子どもたちの被害を防ぐため検索・監視を行い、学校非公式サイト等やSNSの不適切投稿の早期発見に繋げています。

個人情報流出やネットいじめや、出会いや犯罪等に繋がる恐れのある投稿をいち早はやく学校関係者へ報告し、その対策について総合的に支援するコンサルティングサービスです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?