位置情報共有アプリに潜む危険
2022年8月、北九州市内で30代女性とその娘の高校生が刃物で刺される事件が発生しました。
この事件の加害者は、位置情報を共有できるスマホアプリを使って、被害者の住所を特定し待ち伏せしたと報道されています。
位置情報共有アプリは、便利な機能が多くある一方で、危険もあり注意が必要です。今回は、位置情報共有アプリに潜む危険についてご紹介します。
位置情報共有アプリとは
位置情報共有アプリはスマートフォン向けのアプリです。アプリのIDや電話番号で繋がっている友達・恋人・家族の位置情報を共有でき、若い世代に人気が広がっています。中には、相手の電池残量、移動速度などを把握することができるアプリもあります。
「STRATE」が2021年に400人に行ったアンケート調査では、全国の15歳〜29歳の男女のうち、位置情報アプリで恋人やパートナーと「お互いに位置情報を共有している」もしくは「どちらかの位置情報を知っている」と回答した若者は、全体の約3割という回答でした。
目的に応じた位置情報共有アプリ
位置情報共有アプリには、目的に応じてさまざまな種類があります。いくつか代表的なアプリをご紹介します。
このように、目的別にさまざまなアプリがあり、中にはチャット機能でメッセージのやりとりができるものもあります。友人との待ち合わせなどに使われるケースが多く若い世代に人気が拡大しており、また家族・祖父母と共有できる事で安否確認につながるメリットもあるようです。
しかしメリットだけではありません。アプリをダウンロードする前に知っておくべき注意点や、使用時のリスクについても確認する必要があります。
位置情報共有アプリのトラブル事例
アプリを使用したトラブルもいくつか報告されています。
友達同士のトラブル
恋人同士のトラブル
ストーカー被害
このように、いつのまにか本来の使用目的とは異なる使い方になってしまい、トラブルに発展してしまうことがあるため注意が必要です。
位置情報共有アプリを使用する際の注意点
前述したように、位置情報共有アプリにはメリットもあればデメリットもあります。
使用する際の注意点としては下記のようなことがあげられます。
ダウンロード時には必ず機能の確認を
公開範囲を制限する
現在地は常にオンにしない
まとめ
位置情報共有アプリは、安否確認や待ち合わせ場所の共有に活用できる便利なアプリです。
しかし「アプリはトラブルの種が非常に多い」「悪用する人がいる」ということを予め理解しておくことが非常に大切です。友達や恋人同士のトラブルに発展することもあるため、アプリをダウンロードする本来の目的と使い方がそれてしまっているようであれば、アプリを削除する勇気も必要です。
使用する際はリスクをしっかりと確認し、定期的に自身の使い方をチェックすることを心がけましょう。
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