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ザ・マスターキー 想像力を養う

8回目のレッスン。
「考える事を自由に選べても、思考の結果は常に不変の法則に支配される」
因果の法則というのは例外なく忠実に働くので、思考が「建設的で調和したもの」ならば行動した結果は善くなるし、「破壊的で調和していない」ならば行動した結果は悪くなる。

結果を素直に見つめて、思考を改める事ができれば、誰しも悪い結果から離れる事ができます。
ただし、それを阻む思考が自分の中にあるので、それを一つ一つ解体していく知恵が必要になります。
よく言われるのは、「物事の捉え方を変える」という事。

人間は不安や恐怖を感じて防衛する事を学びながら生きていきます。辛く苦しい生活環境で生きてきた人、ほとんど経験する事のなかった人、経験しても周りにその不安や恐怖を取り除いてくれる知恵ある人がいた人、生きてきた環境のなかで感じ、体験し、学んだ結果が、今認識している世界です。
苦しい世界を生きていると感じている人は、その認識を改めて見直す思考と行動によって苦しい世界から離れる事ができるのです。

しかし、一度学習した事は、心の底から納得のいく腑に落ちた説明や捉え方、体験に触れなければ素直に変える事はできません。
いわゆる頭ではわかっていても行動は変えられない状態になる。

悪い経験、不安になる経験、恐怖を感じる経験といった学習は強烈な記憶を心の底に残します。そして意識的にも無意識的にも防衛する意識が働きます。
これを解体して無くしていくには、自己防衛を常にスイッチオンにしている自分の見ている世界を捉えなおしていく思考が大事です。
これがいわゆるポジティブシンキングといったものですが、心の底から納得のいく腑に落ちた説明や捉え方や体験がなければ、否定的な思考を持ちながらポジティブシンキングしようとするので建設的に機能せず、その思考は破壊されてしまいます。

「ある考えをしつこく抱き続ければ、それが本人の性格、健康、環境に影響します。だから、好ましくない結果しか生み出さないとわかっている習慣を建設的に考える習慣で取って代わらせることが、きわめて重要な意味を持つ」
とても難しい事です。常に自分が認識している世界のあらゆる思考を見つめて、行動と結果を分析する癖をつける必要があるからです。
それを助けてくれるツールとしては気持ちを日記に綴り、冷静になってから改めて見直し、どうしてこんな風に思ったのか、自分の認識について考察する事。
心理学のセラピーに論理療法がありますが、これも同じく、起きた出来事、どんな風に思ったり感じたり行動したか、それは事実なのか推測で判断したのかと分析して捉えなおす方法があります。
また、エンプティーチェアーといって、自分と問題とそれぞれの立場で認識した事を対話して、新たな気づきを得る方法もある。

それと、良い結果をもたらした時の自分の思考や周りの状態などもしっかりと記録して忘れないようにする事も大事です。
どんな心の姿勢を保っていれば、保てる環境に身を置けばどんな結果につながるか。
身をもってそれを理解しながら生き始め、心の底から納得できる善い結果が続くようになると、今まで見えてた世界が全く別の世界に見えるようになります。

地に足の着いた想像力を養う事。
いわゆる妄想とか空想とか、自分は何もしてないのにある日突然幸運が舞い込んできたというドラマティックな想像をするのではなく、すでに自分は幻想の世界に入って苦しんでいるとか、幸せを願って嘆いている事を認識して、その幻想から出るために必要な想像力を養う事が必要なのです。
とても地道な作業です。
そもそも今の生きている世界から、望む新しい世界へと向かうためには必ず続けている思考や行動を変える事が、引き寄せるスイッチにもなるのです。
望む新しい世界が少しでも認識されると、もっとそれに近づこうと思考や行動や想像力を働かせていくのです。

「必死に追い求める理想の現実化に必要な次のステップを絶えず心に描き続けるのです。思考は理想の建物を建てる材料です。想像力が思考の精神的な仕事場になります。心は成功の建物を建てるのに必要な人間や環境を確保するための動的な力です。」

「自分の見ているものが単なる結果であり、それらの結果を生み出す原因がある事を理解している人は、ほとんどいません」

真実の世界を歩む事に目覚めていきましょう!

「今日を見つめなさい。
なぜなら、今日は命だから。命の中の命だから。
その短い時間の中に、あなたという存在のすべての真実と現実が横たわっている。
成長の至福
行為の栄光
美の輝きが横たわっている。
なぜなら昨日は一つの夢にすぎず
明日は一つのビジョンにすぎないからだ。
しかし十分に生きられた今日はすべての昨日を幸福の夢にし、
すべての明日を希望のビジョンにする。
だから、今日をよく見つめなさい。」サンスクリットの詩

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