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募集をかけても求職者が来ない理由

介護マネジメントコンサルタントの近藤麻耶です。
今回は採用の告知の仕方について。

「募集をかけても応募が来ない」- もはやそんなことは当たり前の時代。
求人媒体は乱立している状態で、一体どのような募集方法であれば人が来るのか、というのは一発ではわかりません。

いわゆる「ABテスト」のようなトライ&エラーを繰り返しながら、採用確立を上げていくしかないのです。

ですが、絶対におさえておきたい共通のポイントというものもあります。

トライ&エラーは、そういった基本的なポイントをおさえていることが前提となります。

そこで、今回から2回に分けて、中途採用を想定して、まずはおさえていただきたい基本的な応募が来ない理由と、その対応策をお伝えしたいと思います。皆さんの施設では、全てクリアしているでしょうか?

理由① 対象者と広告のミスマッチ

 考えられる理由の1つ目は、そもそも出した広告がターゲットとする求職者の目に留まっていないことです。まずは利用した求人媒体が適切だったのかを検証しましょう。

特に最近は多くのエリアで、web広告よりもむしろポスティングチラシ等の紙媒体に回帰している傾向が見られます。これは、web媒体が増えすぎて、かえってわかりづらくなっていることが一因であると考えられます。

さらに、広告の内容も検証が必要です。きちんと「ターゲット」を意識した就職メリットや写真を掲載しているでしょうか。

マーケティングには「誰でもは誰も」という言葉があります。
「興味があれば誰でも来てください」といった訴求方法は、一見間口が広いようで、誰の印象にも残りません。

「異業種出身者」「シニア世代」など、ある程度ターゲットを絞るようにしましょう。

これらのポイントをおさえても効果が出ない場合は、ターゲットそのものを変更するか、「理由②」以下に該当していることはないかをチェックしてください。

 

理由② 説明会に誘導していない

 求人広告を出す場合は、必ず施設見学や説明会へ誘導しましょう。それらのステップを設けることなく、直接面接に申し込むよう促す広告も見受けられますが、これはお勧めできません。

求職者にとっては就職先の選択肢はいくらでもありますから、他社と比較検討するために、少しでも多くの情報がほしいと考えています。逆に言えば、いきなり面接へ応募するとなると、求職者にとってはかなりリスクが高いといえるでしょう。

「説明会」というと、大人数を集めなければならないと考えがちですが、新規オープンでもない限りは「1~2人くればラッキー」といったケースがほとんどです。応募者が1人の場合は個別対応で全く問題ありません。

むしろ、応募者がどのような人なのかよくわかるはずなので、「説明会」というよりは「カウンセリング」のようなスタンスで、求職者のニーズを引き出しながら、対話形式で説明や施設見学を行うとよいでしょう。

 

理由③ 説明会に参加しづらい条件となっている

 もちろん、説明会はただ企画すればよいというものではありません。開催日時や参加条件は、できるだけハードルを低く設定しましょう。

前者については、現在働いている人も想定し、平日の夜と土曜の午前中を選択肢に入れるのがお勧めです。また、求職者が広告を手にするタイミングと、説明会の開催日は、月を跨がない方がベターです。

月を跨いでしまうと、心理的に、説明会までの時間が長く感じられてしまい、応募に繋がりにくい傾向にあります。月初に広告を出して、月末までに説明会を開催するのが、理想的なスケジュールです。

 条件面では、「スーツ不要」「履歴書不要」など、求職者が気軽に参加できるように設定しましょう。さらに、コロナ前はこれらに加え「子連れOK」をお勧めしていましたが、最近ではこれに代わる形で「オンライン同時開催」をする施設も増えてきています。

 

つづきは次週、お伝えします!

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