【海外マンガ事情】西欧各国での日本マンガ・ご当地コミックの売れ筋ランキング分析(2019.07.08~2019.07.14)
先週の記事に引き続き、今週分の「海外市場での日本マンガ売れ筋データ」が揃いましたので、以下7/8~7/14分データの公表と考察を行います!(※データの収集方法はこちらの過去記事を参照ください)
■amazon.comでの日本漫画売れ筋トップ20(2019/07/08~2019/07/14)
先週と同じ集計方法で、7日間での売れ筋ランキングをスコア化し、ランキング上位20までを出力しています。
銃夢(Battle Angel Alita)と同率1位に出現したのが、Teen Titans Raven.
アメリカのDCコミックが出した、ティーンタイタンズのキャラクターの一人、レイヴンを主人公にしたグラフィックノベル・・・というところなのですが、なぜこれが日本マンガのランキングに乱入してきたのでしょうw?
絵柄が日本マンガっぽいからでしょうか?
amazon.comの売れ筋ランキングにおける「日本マンガ」の定義にちょっとナゾを感じてしまった1位のタイトルとなりました。
その他に面白かったのは、8位にKomi can't communicate(古見さんは、コミュ症です。)が入ったことでしょうか。
このような地味な漫画をよく見つけ出して読みますねえ、アメリカの漫画読者たち。
■amazon.comでのアメリカご当地コミック売れ筋トップ20(2019/07/08~2019/07/14)
日本漫画ではありませんが、アメリカのご当地で今週売れていたアメコミの売れ筋トップ20位も出してみました。
映画との連動戦略がバッチリとはまっているせいでしょう、スパイダーマンとアベンジャーズとキャプテンマーベルが圧倒的な強さです。ティーンタイタンズやバットマンを出版しているDCコミックがぜんぜん元気がない、経営大丈夫かな。がんばれDCコミック!
■amazon.fr(フランス)での日本漫画売れ筋トップ20(2019/07/08~2019/07/14)
同じ集計方法で、今度はフランスの一週間分の総計となります。
あいかわらず、なぜか「Dr.STONE」が強いというフランスの事情。
他にメイドインアビスも入っているところから、なんとなくフランス市場の好みがわかってきましたね。ストーリーとか作者の知名度ではなく、絵柄を見て買っているのではないかな?!
■amazon.es(スペイン)・amazon.it(イタリア)でのコミック売れ筋トップ20(2019/07/01~2019/07/07)
残りのスペインとイタリアは、あまり大きな変動もないので、今週はあっさりと結果だけ。
▼まずはスペインの結果▼
▼続いて、イタリアの結果です▼
総括:フランスとイタリアのランキングに入ってきた実に気になるタイトルはトレンドの予兆でしょうか?!
イタリアについて、一点指摘を。
19位、20位という地味なところにですが、こちらにもDr.STONEが入ってきていますね。
フランスとイタリアでこの予兆があるのは、ひょっとしたら次のヨーロッパ市場でDr.STONEがブレイクするというトレンドの予兆なのかもしれません、、、引き続き、注視しましょう!
それではまた、次回分のデータがたまったところで、ランキングを集計し公開します!
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