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私を理科好きにしたのは逆説的にも「いる・いないのひみつ」でありんす

ちょっと古めの世代の男性にしか通じないかとは思いますが、、、この表紙のマンガ、ご存知ですか?

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学研が出していた、小学生向きの、

「きょうりゅうのひみつ」とか「うちゅうのひみつ」とかいった、科学系学習マンガシリーズの中で、一冊だけ異彩を放っていた、「いる?いない?のひみつ」です。

内容的には、宇宙人、怪獣、ゆうれい、超能力を扱っています(ちなみに私はこれに出てきた江藤新平の死を予言した易者の話が、その画風のせいでプチトラウマでした、、、)。

「子供に科学を教える目的のシリーズの中に、オカルトの本が一冊まじってるとは何事だ!?」って?

いやいやいやいや!

そんな単純な話じゃないんです。

このマンガ、ちゃんと、

たとえば、かの「ニューネッシー」の写真については「おそらくはサメの一種の腐乱死体の見間違い、というのが学者の見解です。さあみなさんは、ニューネッシーはいると思う?それとも、ただのサメの死体の見間違え事件だと思う?」と、問いかけ系になってるんです。

そして実際に、このマンガを読んで、「怖いなあ!うーん、でも、もしこういう『世紀のナゾ』と呼ばれている宇宙人目撃事件や、怪獣目撃事件を、『実は科学的に解明できる、自然現象でしたーっ』て
見ぬけたら、格好いいなあ」と思い、逆説的なルートから「科学が好き!」になる子供もいたのである!、、、たとえば私w

そしてこういう、

世界的にも有名な幽霊事件とか心霊事件とかオカルト現象とかについて、

「ある科学チームがついに、解き明かした!心霊でもオカルトでもなく自然現象だと証明された!」

というニュースが流れたら、

あたかも物理学の新発見のニュースのように喜ぶ科学好きもいるのである、、、私のようなw

たとえば最近の私を感動させたのは、世界史上でも空前の怪事件とされていた、ディアトロフ峠事件について、「実は雪崩事故だったのではないか?」と指摘した科学ニュース。

長い間、「雪崩が起きるような地形でもない峠で不思議な凍死をしていた犠牲者たちの謎」として有名で、

「雪崩でないとしたら、国家的な陰謀に巻き込まれたのか!あるいは近隣でしばしばUFOが目撃されている事と何か関係あるのか」などなどと何十年も議論されていたのが、

「いや、雪崩が起きにくい地形だが、稀に大雪崩が起こり得ることがコンピュータシミュレーションで確認できたよ!」とある科学チームがあっけない「答え」を出してきた。

うおおお!なんてこった!「雪崩が起こるような地形でもないのになぜ多数の人間が凍死体で見つかったのか!?」が長年の議論を呼んできたのに、「雪崩がたまに起こる地形だと確認できた」となると一気に「ただの遭難事故だった」可能性が有力。いやあ、このシミュレーションを出してきた方々はよくやった!

こういうふうに、

「ミステリー」とか「心霊」とか「UFO」とかへの好奇心から、結果、科学好きになる人もいるのだ。こういう系統のマンガはバカにしないでいただきたい!むしろ、小学生くらいにはまず、こういうところから「世界の謎」に興味を持ち、ついで、それを解き明かす「人間の科学という営み」に感動してほしいな。

そして、、、

だいじなこととして、、、

こういう「オカルト的な謎」を提示しておきながら、「実は科学的な実験で、オカルトでも何でもない、ただの自然現象でした!」って落とすハナシは、オカルト好きからするとバカにされてると思うかもしれませんが、、、そうでもないんです!

だって、、、これだけいろいろとわかってきても、

まだまだ「いまでも謎のまま」の不思議事件のネタは世界史にたくさんありますし、

そもそも、さっきのディアトロフ峠の話にしたって、

「でもさあ、、、雪崩の可能性が高くなったとしても、まだ、なんか、釈然としないミステリーが残ってるよなあ?雪崩だとしたら、なぜ、一部の死体は服を脱いだ裸の状態で凍死してんだ?」と、決して100パーセントの解決には到達してないことだらけなんです。

そういう意味では、私のような、

オカルトとか幽霊とかへの好奇心から科学に興味を持って育った人間は、ひねくれているように見えて、実はめちゃくちゃ、大人になってからも、オカルトとか幽霊とかの話を愛してもいるんですw

もちろん、ガチガチの科学者の中には、「幽霊?ふん、くだらん!」と頭から冷たい人もたくさんいる(というか、まっとうに理系一筋で勉強してきたプロほど、普通はそうなるw)。

だが、私くらいの、中途半端な、ただの「アマチュアな科学ネタ好き人間」は、そんな感じで、大人になった今でも、科学とミステリーネタのよき「中道者」でありたいと思うのでした。

※ただし、そういう「楽しい中途半端アマチュア主義」を貫きたい私は、頭ガチガチの理系の方とは話が合わない一方で、ガチで狂信的にオカルト話を信じしかもそれをすべて「アメリカのせい」「ソ連のせい」「自民党のせいw」にしてしまう陰謀論界隈とは、こちらはこちらで圧倒的に話が合わない、、、つうか仲が悪いw

仲が悪くなってネットのコメントとかでひどいことをたまに言われるのは、つらいけど、「面白いモノ、好奇心をそそるものが好きなだけであって、何らかの党派の仲間になる気はぜんぜんないよ」というこのスタンスを守ることは、本当に大事な事と思う。

まして昨今のネット世界での、突飛な陰謀論やフェイクニュースに安易な「いいね」が大量につくという怖ーい状況の中ではね、、、

穏健で温厚な、「科学も好きだが、オカルトな話もけっこう好き!」な大人であり続けるのも、なかなか大変なのです、、、w


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子供の時の私を夜な夜な悩ませてくれた、、、しかし、今は大事な「自分の精神世界の仲間達」となった、夢日記の登場キャラクター達と一緒に、日々、文章の腕、イラストの腕を磨いていきます!ちょっと特異な気質を持ってるらしい私の人生経験が、誰かの人生の励みや参考になれば嬉しいです!