見出し画像

【ブックカバーチャレンジ】ランニング系(ダイエットにも)

コロナ禍で外出自粛が続くなか、運動不足解消のためにランニングをする人が急増しているように思う。この機にマラソンに挑戦してみようという初心者ランナーさんも多いかもしれない。そこで、私が初心者ランナーだった頃に影響を受けた本をご紹介してみたい。

(※ブックカバーチャレンジとは何かについては、こちらの記事をご参照ください。)

1.『週1回のランニングでマラソンは完走できる!』(真鍋未央)

別記事でも述べた、全くの運動経験ゼロからランニングを始め、3年目でフルマラソンを完走するまで、私を導いてくれた本。正真正銘の「ザ・初心者」がフルマラソンを完走できるまでの道筋が丁寧につづられている。

特に、レベルアップ期の具体的なスケジュール例や(本当に週1回でのペースでよい!)、レースペースの決め方(キロ何分で走れば、どのくらいの時間でどれくらい走れるか)がわかりやすく図解されており、初心者にとって自分で目標を決める助けになるのがよい。また、全体を通じて著者の温かいメッセージが随所にちりばめられていて、ユルい練習でも大丈夫、仕事や家庭と十分両立できる、無理せず、楽しんでほしい、という気持ちが伝わってきて、自然とやる気にならせてくれた。

2.『マラソンは毎日走っても完走できない』(小出義雄)

有名な小出監督の本である。一冊目の本とあわせて、フルマラソンを完走するために参考にした。タイトルのとおり、毎日漫然と走るだけではだめだと教えてくれる。42キロ走に耐えうる「脚つくり」をし、脚と心肺に負荷をかけるための練習方法や、レースの流れなどを、淡々と具体的にわかりやすく解説してくれる(※これを私が忠実に実行できたかは別問題だが)。かといって技術的なことに終始するわけでもなく、続けるためには頑張りすぎない、練習を続けていれば必ず結果がついてくる、フォームは気にしないで自然に走るのがよい、などと、初心者を勇気づけてくれるメッセージも含まれている。さすがは名監督だ。

3.『仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか』(山本ケイイチ)

ランニングを始めて、明らかに脂肪が減り、筋肉が増えた。そしてそれにより見た目もランニング開始前より大幅に改善され(まだまだ改善の余地はあるが)、仕事も人間関係も以前よりうまくいくようになった気がする。

ランニングは今でも好きで、5年間続けているが、はっきり言って筋トレは嫌いだ。なのでこの本は自分で買い求めたのではなく、友人から、走るだけではなく筋トレもしなさい、という趣旨で贈られたものである。だから最初はあんまり読む気がしなかった。

しかしこの本を読んでみて目から鱗が落ちまくった。どうやって筋トレすべきかという「How」だけを示すのではなく、むしろ、なぜ筋トレが大切なのか、「Why」に多くのページを割いており、言い回しが工夫されていて大変説得的である。なかでも、筋肉は、英語やITに匹敵する「ビジネススキル」である、と言い切っているのには、目から鱗であった。言われてみれば本当にそのとおりだ。

ほかにも。筋トレは自己投資である。鍛えた筋肉は金で買えない。地位とも肩書とも関係のない無条件の尊敬を得られる、など、なるほど、という表現が続く。筋トレはともかく、運動して健康な体を維持することがどれだけ重要か、そうしないことがどれだけ愚かかを、再認識させられる。エグゼクティブたちの多くが引き締まった体をしていることも、彼らがビジネススキルを磨いてきた結果であり、必然なのだとわかる。

4.『世界一やせる走り方』(中野ジェームズ修一)

別記事で書いたとおり、以前、大変なおデブで、何とかして走って痩せたいと考えていた私には、本屋さんでこのタイトルを見て素通りすることはできなかった。

やせる走り方とは一体何なのか。答えは、単純明快であった(ネタばれになるかもしれないのでこれ以上は書きません)。同じメッセージを、繰り返し、やさしく丁寧に伝えてくれて、読み進むにつれ、どんどんポジティブな気持ちになり、やる気が湧いてくる。さすが、たくさんのアスリートやクライアントの肉体改造を成功に導いたトレーナーさんだけのことはある。

**********

コロナ禍で多くのランニング大会が中止や延期になったが、ランニング大会再開された暁には、市民ランナーの数がどっと増えるのではないかと思う。実際、私の身内や友人にも、外出自粛の運動不足解消を理由に走り始めた人が続出している。コロナ終息後に沢山のランナーと一緒に走れることが、今から楽しみでならない。

(※これらの本たちに導かれてダイエットに成功した記録をこちら↓の記事にご紹介しています。よろしければご覧ください!)


この記事が参加している募集

#読書感想文

188,500件

サポートをいただきましたら、他のnoterさんへのサポートの原資にしたいと思います。