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「ブックカバーチャレンジ」は、良いこと尽くしだった!

4月7日の緊急事態宣言発出から1か月以上経つが、2日前には宣言が39県について解除され、昨日には、私の住む東京都の新規感染者数がついに一桁となり、少し終息に向けた明るい兆しが見えてきた。

ひと月前は、毎日家にいるなんて退屈すぎる!と暗澹たる気持ちでいた。ランニングとテイクアウトグルメだけでは暇つぶしには不十分だ。そこで、SNSで流行っていた「ブックカバーチャレンジ」に触発されて、友人たちに紹介したい本の記事を、noteで書き始めた(詳しくは、こちらの記事をご参照)。

すると、何ということでしょう。完全に、はまってしまった。今まで読んだ本について記事を書くために、半世紀にわたる読書経験の棚卸をして、自分と向きあう、とても稀有で貴重な機会となったのだ。もはや、一大プロジェクトとなった。なにせ、時間はたっぷりある。

読書は昔から好きだったが、乱読タイプで、次から次へと興味の向くまま、つまみ食い的に読んできた。読んで良かった本は、日記の端っこに、チョロチョロと感想をメモくらいはしてきた。しかし、この半世紀の人生で、ご縁を得て出会った本たちが、自分にとってどういう意味を持つのかを、一気にまとめて振り返る機会はなかった。いわば、膨大なインプットはあっても、整理してアウトプットをする機会はつくってこなかったことに気づいた。

そのために、古い本を、本棚の奥から探して読み返した。良かったなと思い出した本で、実家に置いてきたり、人にあげたりして手元にない本は、再度アマゾンやメルカリで購入して、読み返した。古い日記の読書メモも全部まとめて一気に読み返した。

そうしていると、ステイホームのゴールデンウィークに無限にあると思われた時間は、瞬く間に過ぎていった。

この作業をやっていて良かったこととしては、次のようなことがある。

1.本にまつわる、人との出会いを思い出せた。

私の、本たちとの出会いとしては、自分が新聞記事や本屋で見て購入したことも多いが、人から紹介されたり、贈られたりしたものも沢山あったことが改めてわかった。また、私も、自分の好きな本を、今まで沢山の人に紹介したり、贈ったりしたことを思い出した。今、この棚卸作業をしなかったら、そういったことをこのタイミングで思い出すことはできなかった。半世紀近くの人生で、沢山の本と人との出会いと経験をさせてもらったことがわかり、とても温かく幸せな気持ちになれた。

2.本の内容を勉強しなおすことができた。

まだnote歴も浅く、有名人でもない私の記事を読む人は少ないが、本について書くからには、内容を正確に思い出さなければならない。また、最近は、本の書評は、インターネット上にあふれている。何か見落としがないか、別の観点からの解釈がないか、などをチェックするために、書評も沢山読ませてもらった。その過程で、今まで自分が見落としていた本の内容に気づき、新たな発見をしたことが何度もあった。

3.情報がデータ化でき、便利になった。

初めて会った人に自己紹介をするとき、趣味は読書ですと言うと、相手が読書家であれば、どんな本が良かったか、読書談義になることが多い。悲しいかな、アラフィフにもなると、記憶力が低下していしまい、本の名前や著者の名前を、いとも簡単に忘れるようになる。大切な本の記録をnoteに記事としてアップすることによって、会話の途中でも、すぐにスマホで情報を呼び出せるようになるし、興味を持ってくれた人に、記事のリンクをすぐに転送できたりするので、非常に便利になった。

4.自己分析の手がかりとなった。

私が触発された、フェイスブックの「ブックカバーチャレンジ」は、7日間限定というルールがあるらしい。そこで、友人たちの多くは、自分らしい7冊の本を厳選して紹介しようと、毎日、異なるカテゴリーの本を紹介してきた。ひとりひとりの読書傾向が全く違っていて、その人の性格や考え方、人となりを、より深く知ることができた。

私も、せっかくアウトプットをするからには、自分なりの切り口でカテゴリー化してみることにした。その作業の過程で、自分が読む本の傾向が分かってきたし、友人たちの読むものと比べて、凸凹していることが分かって面白かった。この読書傾向は、アイデンティティに他ならないと思う。この棚卸作業は、自分が今後、強みを伸ばしたり、後半生の生き方を模索するために必要な、自己分析の手がかりとなるなと感じた。

5.noteクリエイターさんからの本の情報が得られるようになった。

noteに読書の記事をアップするようになって、ありがたいことに、「スキ」を押してくださるクリエイターの方が少しずつ増えてきた(ありがとうございます!本当に励みになっています!!)。その中には、読書家の方々もいらっしゃり、その方々のページにお邪魔すると、今まで出会わなかった沢山の本たちの紹介情報に接することができる。また、おそらくnoteのAIが優秀なのだろう、ホーム画面に、他の読書家クリエイターさんのおすすめの本の紹介記事がどんどん現れる。そうして、また読書欲がかきたてられ、未知の世界への旅に誘われ、わくわくするのである。これでは退屈しようがない。

良かったと思ったことは以上です。

今まで、カテゴリー別に、6つの切り口で記事を書いてみた。海外旅行系、ランニング系、女性リーダーシップ系、断捨離系、(一般)リーダーシップ系、そして、つらいときに読んだ本。まだnote初心者であるので、比較的とっつきやすいものから始めようと思い、趣味系の軽いもの、実用的なものなど、書きやすいカテゴリーを中心に始めた。でも、まだまだ紹介したい本は沢山ある。これからも頑張って続けていきたい。

この数か月、コロナのせいで、沢山の会議、出張、会食、イベントなどが、次々とキャンセル、または延期になってきた。外出自粛が解けると、おそらくその反動で、今年後半以降のスケジュールは、外出の予定で一杯になるような予感がしている。海外旅行やグルメやランイベントなどで外出するのが大好きだった私だが、おうち時間で本にしっかりと向き合う喜びを知ってしまった今となっては、今後の時間の使い方を再考しなければいけないかな、と考えている。

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