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家事育児で手放したこと

先日、ある本で読んだ内容に共感しました。
それは、家事とは自分や家族が気持ちよく過ごすためにやるのが目的であって、家事を頑張りすぎてストレスになって自分の内面や家族に影響してしまったら元も子もない、というような内容でした。

たしかにそうだな、と思いました。

世の中には、家事の時短のテクニックや、どうすればラクできるかみたいな「手法」は溢れていますが、家事を行う「目的」って私もこれまで考えてみたことがなかったことに気付かされました。家事は、やって当然・やらないといけないこと・こなすもの、だと思っていた節がありました。

家事についても育児についても、私は割と適度に「やるべきこと」「やりたいこと」「やった方が良いこと」のバランスが取れていると思っています。

生活する上で、絶対にやるべきことというのは少なからずあります。そして、やりたいことも人によって違いますが、あると思います。それが苦にならない程度には、やりたいことならばやった方が自分のためだと思います。

問題は、「やった方が良いこと」。一般的にそう言われているから、内心はやりたくないけどやった方が良いと思って頑張ってやっている。こういうものは、さっさと手放すべきだと私は考えます。

一般的に良いと言われているからとりあえずやっているけど、それは本当に自分や家族のためになっているか?それをやることで自分や家族がハッピーに快適に暮らせるのか?一度考えてみて、自分たちには必要ないと思ったらどんどん手放した方が、かえって気持ちよく暮らせるのではないかと。

私はこういう考えが根底にあるので、我が家スタイルを日々貫いて適度に家事や育児で手放せるものはやらないことを心がけています。今回はその中からいくつかご紹介しようと思います。

手放したもの~家事編~

バスタオルを使うこと

バスタオルって洗濯するのにかさばるから毎日は洗えないですよね。うちはもともと当時3歳の子供も含め、全員が自分専用のバスタオルで体をふいていたのですが、あるとき気づいてしまったんです。フェイスタオルの大きさで十分でないか?と。

体を拭くだけなら、大人も案外あの大きさで問題なく拭けます。ましてや子供なんて表面積が小さいんだから、あんな大きなバスタオル必要ない。これに気付いてから、なるべく汚れの目立たない濃い色の同じものを8枚購入(大人2人子供2人+洗い替え用)。みんなで共有できるようになったから「どれが誰の」みたいな面倒くささもないし、何より毎日洗えるから衛生的。

たまに旅行先で使うバスタオルの安心感と気持ちよさを感じながら、でも日常ではフェイスタオルで十分だな、という気づき。

無理して雨の日に洗濯物を干すこと

湿気の多い季節や、冬場の寒くて雨が続くとき、誰もが悩まされるのが洗濯物の生乾き。一日サボると翌日の量がエグいので、できる限り毎日洗濯機を回したいところです。

乾燥機付きドラム式洗濯機なんて大層なモノ、我が家にとっては夢のまた夢。それに、乾燥機は意外と時間がかかるし電気代もバカにならないとも聞きます。以前は部屋の暖房をガンガンにかけたり、扇風機を強力にしたりと、部屋干しのあらゆる工夫をしては一喜一憂することを繰り返していました。結構ストレスでした…

そこで最近では、近所のコインランドリーにぶっこんで、乾燥までやってしまうようになりました。大量に持って行ってもせいぜい数百円だし、年に数回のことだから、そんなに財布も痛みません。何より、乾くのか?乾かないのか?という謎ストレスを抱えずに済むのだから、ストレスフリーへの投資と思っています。

どうしても無理、詰んだ!というときの切り札として使っています。

掃除は「やらないといけないもの」という考え方

掃除は、汚くなってきたから仕方なくやるもの。以前の私はこうでした。部屋が汚い⇒だから掃除しなきゃ、というのはマイナスからのスタート。そりゃやる気になりません。

掃除は、掃除をすることが目的ではなく、綺麗になって気持ちよく過ごすことが目的だと気づいて以来、モチベーションが変わりました。ぶっちゃけ、掃除なんてしなくても、部屋が汚くても、死にはしない。でも、なぜやるのかと言ったらやっぱり綺麗な方が気持ちが良いから。

目的がはっきりしていると、仕方なく取り組むことも減ったし、負の感情がなくなったのでストレスフリーに。今日は気分が乗らないからサボっちゃおう、というのもあまり罪悪感なくできるようになりました。

手放したもの~育児編~

寝かしつけ

これは手放したというより、最初からやらないことにしているのですが、我が家では子供たちの寝かしつけはしていません。生後6か月くらいまではやっていましたが、今は二人とも(4歳と0歳)一人で寝ています。

これについてまとめている記事があるので詳しくはぜひ読んでみてください。

必要以上に子供に構うこと

これも手放したというよりも子育て初期からですが、子どもに必要以上に構っていては、家事など他のことにかける時間が減り、結果として自分の自由時間を犠牲にする羽目に。子を持つお母さんたちが自分の時間がないと嘆くのは、必要以上に子供に構ってしまっているからではないかと私は思っています。

赤子なら必要以上に抱っこしたりあやりしたりすること、3歳以降なら一緒に遊んだり不機嫌になったらすぐに機嫌を取りに行ったりといったことです。

生命維持や精神的な安心に影響しない程度の出来事については、私はとりあえず放っておいて大丈夫、という考え方をしています。自己解決できる能力がつくし、その方が親も助かるし、いざ抱っこしたり構ってあげたりするときに有難みを感じてくれます(子供が)。

常に構っていては、これが普通なんだ、と思われてしまうので、違うことをしだすと「なんで今は構ってくれないのー!」となるのでは。構っていない状態が普通、という環境を作ることで、後々自分がラクになります。

こうしないといけないんだ、という思い込み

これについては、ちょっとしたきっかけがありました。
(詳細はこちらの記事をお読みください)

ざっくり言うと、育児のプロと呼べる人からの助言を忠実に守っていたらストレス溜まりすぎて爆発した、という話です。当時は初めての育児だったので、プロの人が言うんだからそうしなきゃ、と知らぬ間に自分を追い込んでいたように思います。

育児書に書いてあったから、子育て経験者に言われたから、というだけの理由でやっていることは、たいてい犠牲者になるのは自分です。そういったやり方をもちろん参考にはしますが、鵜呑みにすることなく「これは私と子供に合ったやり方だろうか?」と一度考えてから続けるか続けないかを判断する必要があると思います。

今では、子育てには「~しないといけない」ということはほぼゼロなのではないかと考えています。

頑張ることは正義は家庭内では通用しない

日本人は、頑張ることを美徳にする傾向にあります。その考え自体が悪いとは思いません。働き者の日本人が、これまでの歴史の中で作り上げてきた文化のようなものだと思っています。

近年では職場などでも見直されてきていますが、基本的にはこの考え方は仕事におけるものだと私は思っています。この文化が家庭にまで入り込んでしまっているがために、家庭と子供たちを守る立場にある人達を苦しめている気がします。

職場では、頑張っていれば昇進したり昇給したりがあるかもしれませんが、家庭内で頑張っても、自分が疲れて結局そのストレスが家族に影響するだけ。良いことはないと思っています。

自分のメンタルと、自分がやりたいこと・できることの適正値をよく考えたうえで、家族が気持ちよく過ごせるよう、これからも実践していきたいと思います。

sayu

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