【毎日note439日目】スマホ依存を脱したくて読んだ本
私はここ数年、自分で自分のことをひどい「スマホ依存症」だと思っていて。
元々インターネット大好き人間だったのですが、TwitterやInstagram、FacebookなどSNSが登場してから一層ひどくなりました( ̄▽ ̄;)
自分でもひいたのが、誰かとカフェでお茶しているときも、スマホを見たくて見たくて仕方がない衝動に駆られること:( ;´꒳`;):
何を見たいって、Twitterの通知が来てないか? メール(←ほとんどこない)が来てないか? など、ほんとどーーーーでもいいことで( ̄▽ ̄;)
ガラケー時代は、ネットに接続すると莫大な料金がかかったこともあり、また、TwitterやらSNSがメジャーな存在でなかったこともあり、そんなに依存していた記憶はない。
自分でも「スマホ依存」は良くないと思ってはいるのに、どうしてこんなにスマホLoveになってしまったのか、その理由が常々疑問でした。
そこで、スウェーデン出身の世界的人気の精神科医・アンデシュ・ハンセン先生による、昨年から大ベストセラーになっている、スマホと人間の脳の関係を解き明かした『スマホ脳』(新潮新書)を読んでみました。
まず驚いたのは、私たちはデジタルな世界にいるのにも関わらず、今も尚、狩猟採集民の脳を持っているということ!
脳の大部分はサバンナでの日々から変わっていないから、生き延びるたびに、そこら中に危険を探そうとし、すぐにストレスを感じるそうです。(※不安は脅威となり得るものに対して、事前にストレスシステムを作動させるのだとか…)
私たちを取り巻く環境と人間の進化は合っておらず、人間の脳はデジタル社会に適応していない。
…にも関わらず、スマホやSNSはできるだけ人間を依存させるよう巧妙に開発されているのだといいますーー。
スマホには「人間の報酬系を活性化させて注目を引く」というとてつもない力があるそうです。
ちょっとした「ドーパミン注射」を1日に300回も与え、毎回「こっちに集中してよ」と誘ってくる。
ドーパミンを与えてくれる対象に意識を集中させるのは、生き延びるたびに大切なことなのだそうで、一日中10分ごとにちょこちょことドーパミンを補給してくれる対象を失えば、当然ストレス反応が起こってしまいます😭
(スマホを取り上げられると不安になる現象はこれが原因だったのですね…。)
おまけに、「生存のために大切なものが消えてしまった!」という信号が脳に送られてしまうのだとか…。
SNSの開発者は、そんな人間の報酬系システムを詳しく研究しており、また、企業の多くも、行動科学や脳の専門家を雇ってまで、アプリが極力効果的に脳の報酬システムを直撃し、最大限の依存性を実現するために工夫が凝らされているのだといいます…。
それもこれも全て企業が広告費を得るため。
私は脳科学の専門家を雇って…など、全く知らなかったので、「て、手のひらで思うままに踊らされていたんかい!!」と、めちゃくちゃ驚いてしまいました😱😱😱
また、人間には、他の人が何をしているのか、互いにどんな関係にあるのか、知っておくとメリットがあるため、噂話をすると満足感を得るように脳のメカニズムが進化してきたようです。
人間の脳は悪い噂が大好きなので、"SNS"にはうってつけなのですね…。
しかし、SNSを熱心に利用する人の方が孤独を感じていたり、SNSで常に周りと比較することで、自信を無くしたりするデータもある。
スマホやSNSは、もちろん完全に悪ではないのだけれど、本当に強く意識して賢く使っていかないと、"巧妙に作られた"スマホの思うままに、ただただ操られることになってしまうな…とゾッとしました。
自分がなぜスマホ依存から中々抜け出せないのか、スマホが目の前にあると、会話ですら集中できないことがあるのか、本書を読んでその謎が大いに解けた気がします。
本書の最後の章で、スマホ依存から抜け出すために、どういう行動を取ったら良いのかいくつか紹介されているのですが、そのひとつに「運動」がありました。
脳の大部分はサバンナでの日々から変わっていないわけだから、身体を動かすことで集中力が増し、不安からも身を守ることができるようです。
私はさっそく、日課の散歩にスマホを置いて出かけたのですが、何かめっちゃソワソワして、コンビニでカフェラテとあんまんを買ってしまいました( ̄▽ ̄;)
依存症とは、「自分に害を及ぼすとわかっていても何度も繰り返してしまう症状」のことをいうのだそうです。
もう私は、かなりのスマホ依存だと思うので、目の前の人ときちんと誠実に向き合うため、そして仕事中にスマホを気にしないためにも、意識してスマホから距離を置いていきたいと思いました。
「これがなきゃ生きられない!」という存在は、猫ちゃんと本で充分です😸
さゆ
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