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御利益最強!「小豆島七福神めぐり」で新年の福を呼ぼう!

約1200年前、空海(弘法大師)が修行した88の霊場をたどる巡礼「お遍路」の文化が根づく四国。この「四国88ヶ所巡り」とは別に、小豆島しょうどしま88ヶ所巡り(小豆島だけで88ヶ所の霊場を巡礼することができる)でも有名な超パワースポット小豆島

私が6年間住んだ台湾から一時帰国し、地元東京からこの小豆島へ流れるように移住するに至ったご縁も、ここ、小豆島に流れる良い「気」のおかげではないかと、個人的には感じている。私はあまりスピリチュアルなことはわからないけれど、それでも小豆島に漂う「気」の良さが半端なく良質であることだけはなんとなくわかる。

小豆島の「パワースポットっぷり」は、実は88ヶ所巡りに留まらない。
みなさんは「七福神めぐり」をご存知だろうか。

今回は、縁起の良い新春企画。
島でも知る人ぞ知る小豆島しょうどしま七福神めぐり」についてシェアしたいと思う。

「七福神」とは?

小豆島しょうどしまの七福神、大集合!
島内7つの「八幡さま」を巡りながら七福神を探そう!

そういえばこれまであまり意識したことがなかったけれど、そもそも七福神って?私自身もぼんやりとした知識しかなかったので、これを機に調べてみた。

七福神は7柱の神様で構成されています。
(「柱」は神様を数える時の呼び方です)
金銀財宝を積んだ宝船に乗っている七福神は富と幸せの象徴であり、大変縁起が良い神様です。

(中略)

七福神のメンバーは、恵比寿(えびす)・大黒天(だいこくてん)・毘沙門天(びしゃもんてん)・弁財天(べんざいてん)・寿老人(じゅろうじん)・福禄寿(ふくろくじゅ)・布袋(ほてい)。

実はこの7柱の神様のうち、純粋な日本の神様は恵比寿だけといわれ、他の6柱はインドや中国など海の向こうからやってきた神様だとご存じでしょうか。出身地も宗教も異なる神様をひとつのグループにして信仰するのはとても稀有なことで、日本ならではといえるでしょう。

<出典> 七福神とは?見分け方や由来、ご利益を知ろう│日本の神様(パワクエ)

これは、なんだかとてつもなく縁起が良さそう。
今年は七福神の福にあやかりたい!!

新春!小豆島七福神めぐり(七福神まいり)

七福神めぐり(七福神まいり)「七つの福を授かり、七つの災いが消滅する」といわれ、全国各地で親しまれているそう。中でも、新年の七福神めぐりは縁起が良いらしい。

小豆島七福神めぐりの7つの八幡神社(島の人々には、これら八幡神社の祭神さいじん「八幡さま」の愛称で親しまれている)には、古事記にも登場する神功皇后じんぐうこうごう御子みこである応神おうじん天皇が八幡神社に御祭神として祀られているという。

この応神天皇、実は「出世の神」として超有名だそうで、代表的な御利益は「出世開運」!

私と同じく昨年移住したてホヤホヤの土庄町とのしょうちょう地域おこし協力隊「オガワさん」こと、なるちゃんと一緒に「土地の神様たちにご挨拶を!」と意気揚々に出発。かつて応神おうじん天皇が小豆島を訪れた際に行幸されたという八幡神社を中心に辿りながら、七福神めぐりへ Let's go!

地域おこし協力隊、大阪出身の「オガワさん」こと、なるちゃん
なるちゃんと一緒に土地の神様へ年始のご挨拶!


布袋尊ほていそん伊喜末いぎすえ八幡神社(四海しかい

地元小豆島では「八幡さま」の愛称で親しまれている応神天皇が小豆島に最初に上陸した場所と言われるのが、小豆島の西端にあるここ、伊喜末いぎすえの浜。ここで応神天皇が息をすえて休憩したことから、この地を「伊喜末いぎすえ(息すえ)」と呼ぶようになったのが地名の由来だという。応神天皇の行幸始まりの地として愛されているのが、伊喜末いぎすえ八幡神社だという。

四海地区の漁師町「伊喜末いぎすえ」は
応神天皇が小豆島に最初に上陸した場所

この町に住み始めて半年。ここ伊喜末いぎすえのある四海しかい地区には仕事でそこそこ頻繁に足を運んでいたのだが、八幡さまの存在を知ったのは取材当日の朝のこと。

余談だが、この島の神社の周辺には馬場ばばと呼ばれる広場がある。移住者の私には、この「馬場」というワードに全く馴染みがなく、地元の地図を見ても「馬場」が何なのかさっぱりだったのだが、地元の人たちの会話では日常的に出てくる島の頻出単語のひとつであり、現在では地域のちょっとしたイベントを開催する時の会場などでも使われている。ここ、四海の馬場には、その昔、小学校も建てられていたらしい。

私も何度かこの馬場に車をちょこっと停めさせていただいたこともあるのだが、この馬場の向こう側を上った先に、こんなに素敵な八幡神社があったとは。

本殿に辿り着くまでの急勾配は対向車に注意
結構な急勾配なので、くれぐれもセーフティドライブで!
布袋尊ほていそん
【御利益】ガン封じ、笑門来福、家庭円満

■ 伊喜末いぎすえ八幡神社(エリア:四海しかい
香川県小豆郡土庄町伊喜末1836 Google map


【えびすしん土庄とのしょう八幡神社(大木戸おおきど

私の自宅から最も近い八幡さまがここ、土庄とのしょう八幡神社。この辺りに住むみなさんは、年始にはご自身の住むエリアの土地の神様である八幡さまへお詣りに行かれるそうなので、私もしっかりとご挨拶。

小豆島最大の航路数を誇る「小豆島の海の玄関」、土庄港とのしょうこうから徒歩5分土庄とのしょう八幡神社は、地元の人たちはもちろん、観光で島を訪れたゲストたちも多く立ち寄るスポット。島内外から個人、企業、多くの方が八幡さまを訪れる。

小豆島の玄関口、土庄港とのしょうこうに最も近い八幡さま
土庄とのしょうの町を静かに見守ってくださっている

土庄とのしょう八幡神社の本殿は流れ造り拝殿は唐破風向拝からはふこうはいをつけた入念な神社建築としても知られる。個人的な趣味で恐縮だが、私はこうした古めの建造物にめっぽう弱いので、真冬でなかったら何時間でも見ていられる気がした。

歴史が感じられる境内
古い建築物にグッときてしまう私のテンションは右肩上がり
えびすしん
【御利益】商売繁盛、福徳円満、交通安全

■ 土庄とのしょう八幡神社(エリア:大木戸おおきど
Webサイト
香川県小豆郡土庄町甲5489-1 Google map


寿老神じゅろうじん離宮りきゅう八幡神社(肥土山ひとやま

今回ご紹介する中で唯一、周囲が山に囲まれた農村地帯の一角に位置し、かつ、この肥土山ひとやまという地区に代々伝わる肥土山ひとやま農村歌舞伎」の舞台、桟敷さじき、小屋などが、国の重要民俗文化財として指定され、神社に奉納されているのが、ここ、離宮りきゅう八幡神社

昨今の状況により、ここ数年は中止になってしまったが、本来は毎年5月3日にここの境内にある舞台で、肥土山ひとやま農村歌舞伎が行われる。この農村歌舞伎は地元住民により約400年以上の歴史がある伝統行事で、地元の人々も毎年この祭りの時期をとても楽しみにしており、肥土山ひとやまの初夏の風物詩となっているそうだ。

今回の七福神めぐりの中で、最も見つけづらい場所にあるため、なるちゃんと私もここへ辿り着くまでに思いっきり迷子になったが(車レッカーはなんとか免れた。笑)、肥土山ひとやまのマイナスイオンたっぷりな光景に心洗われること間違いなし!である。

寿老神じゅろうじん
【御利益】無病息災、不老長寿、健康回復

■ 離宮りきゅう八幡神社(エリア:肥土山ひとやま
香川県小豆郡土庄町肥土山甲2303 Google map


福禄寿ふくろくじゅ富丘とみおか八幡神社(淵崎)

土庄町とのしょうちょう内で「美しい日の出が見られるスポット」としても熱い支持を集め、個人的に私が大好きなスポットのひとつ、富丘八幡神社。境内からまっすぐに広がる瀬戸内海と、写真中央より少し左の小さな小さな小島こじま小豆島あずきじまを望むこの景色が、私はたまらなく好きなのだ。役場の地元出身者のみなさまによれば、その昔、野球部に所属されていた青春時代の朝練では毎日この階段を往復しながらトレーニングに励んでいたそう。

遮るものなく目下に広がる瀬戸内海
ここから望む朝日は一瞬で心奪われるほどの美しさ

社殿は富丘山頂にあり、後ろには土庄とのしょうの町が一望できるハイキングコースが人気の皇踏山おうとざん、前面には瀬戸内海、海の遥か向こうには源平合戦の古戦場として知られる屋島やしまが望める。

ちょっぴりしんどい階段を上りきると
目の前には立派な社殿が

なお、七福神のおひとり、福禄寿さんは、良縁、家内安全の神様らしいので、良縁に恵まれたい方、そして、家内安全をお願いしたい方には、しっかりと心を込めてお詣りすることをおすすめしたい。

福禄寿ふくろくじゅ
【御利益】良縁、家内安全、ぼけ封じ

■ 富丘とみおか八幡神社(エリア:淵崎)
香川県小豆郡土庄町淵崎甲2421 Google map


大黒神だいこくしん】亀山八幡神社(池田)

土庄港とのしょうこうと並び、フェリー定期便が発着する小豆島の主要港湾、池田港のそばに位置するのが、小豆島5社のひとつである亀山八幡神社

この鳥居の先の坂を上って本殿へ
※写真右側に私が入り込んでしまっているのはご愛嬌(笑)

七福神めぐりにおいて、「七福神がどこにいるか?」を探していくのは楽しいのだが、7つの八幡さまのうち、こちらの大黒神さまだけ本殿と随分と離れたところにいらっしゃる。なるちゃんが「あ!見つけた!」と言ってくれなかったら、おそらく私は気にも留めていなかったと思う。

ヒントは、この入口の大きな鳥居の近く、である。

大黒神だいこくしん
【御利益】福徳開運、営業繁栄

今回の七福神めぐりで、車を停めた後の徒歩移動中に「最も坂道感があった八幡さま」は、ここだったと記憶している。というのも、坂を上がりきった時に、なるちゃんも私もそこそこ息切れしていたからだ。(笑)

女子ふたり、息切れしながら到着
運動不足な人、要注意!である

ここ、亀山八幡神社の桟敷さじきは国の重要有形民俗文化財に指定されている。普段はとても静かな八幡さまであるが、毎年10月16日に行われる例祭は、古来より「池田の太鼓祭」として親しまれ、大賑わいだという。この秋のお祭りに再び足を運んでみたい。

社殿の手前に広がるスペースでは
毎年10月16日に祭りが開催され、地元の人たちで大賑わいだそう

■ 亀山八幡神社(エリア:池田)
香川県小豆郡小豆島町池田1618−3 Google map


弁財天べんざいてん内海うちのみ八幡神社(内海うちのみ

醤油造り最盛期の明治時代には約400軒の醤油屋があったという小豆島。今ではその数は随分と減ってしまったが、そんな中でも現在も醤油造りを盛んに行っているのが私の住む土庄町とのしょうちょうのお隣、小豆島町の内海うちのみという地区。窓を開けながらこの辺りを車で走っていると、香ばしいお醤油の香りが漂ってきて、私はそのおいしそうな香りがとてもお気に入り。醤油、ごま油、塩、オリーブオイル。小豆島は調味料に強い島であるとつくづく思う。

そんな内海うちのみの路地を少し入って山を上ったところにひっそりと佇むのがここ、内海うちのみ八幡神社。神社の森は香川県指定天然記念物、境内の石灯籠一対と石鳥居は小豆島町指定文化財となっている。

立ち並ぶ製造所から醤油の香ばしい香り漂う地区、内海うちのみ
路地裏から山を上っていった先に佇む内海うちのみ八幡神社

撮影に伺った1月初旬はちょうど境内の修復中で、あちこちにビニールシートが。宮司さんに伺ったところ、今年2022年夏のお祭り前には修復完成予定だという。

内海うちのみ八幡神社は2022年初夏までに
現在、境内修復中

内海うちのみ八幡神社で出逢えるのは弁財天さま。財福、学業、芸能に御利益ありだそう。
特に財福と芸能上達は神頼みしたい私。念入りに手を合わせてきたので、きっと今年はクリエイティブセンスに磨きがかかること間違いなし!?(・・・と信じたい。笑)

弁財天べんざいてん
【御利益】財福、学業成就、芸能上達

■ 内海うちのみ八幡神社(エリア:内海うちのみ
Webサイト
香川県小豆郡小豆島町馬木甲42 Google map


毘沙門天びしゃもんてん葺田ふきた八幡神社(福田)

最後にご紹介するのは、映画「八日目のせみ」のクライマックスシーンでも登場する福田港より徒歩3分の葺田ふきたの森に鎮まる葺田ふきた八幡神社。ここ、福田地区の地名「福田」は、この「葺田ふきた」という以前の地名が転じたものだといわれる。

立派な外観の葺田ふきた八幡神社
両脇の大きな門松が日本のお正月らしい

本殿と随神門を檜皮葺神明造ひわだぶきしんめいづくり、拝殿は唐破風からはふの上部に向破風むかいはふを配する流れ造り。
・・・と、参考資料を横目にこれを書いている私は建築専門ではないのでさっぱりわかっていないが、とにかく由緒正しき建築技法な気がしている。
気になる人は、Let's Google!

この本殿の左奥にある巨大隕石は子授け安産の御利益があると有名
島内外からの参拝者が絶えないという

七福神の中で最も厄除けに強そうなのが、この毘沙門天さまらしい。新春早々縁起でもないが、いままさに八方塞がりな人、今年は厄除けしておきたい人、そして、子授安産を願う人はぜひお詣りいただきたい。

子授安産について補足すると、取材時に偶然宮司さんにお会いしてお話を伺えたのだが、宮司さんもその御利益をお受けになったそう。本殿左奥には子授安産の御利益最強!と言われる巨大隕石も祀られており、これまで多くのご夫婦がここでお詣りをされ、実際に子宝に恵まれたというからびっくり。子授安産祈願をお考えの方には、ぜひ参拝いただきたいスポットのひとつだ。

毘沙門天びしゃもんてん
【御利益】八方除、厄除開運、子授安産

■ 葺田ふきた八幡神社(エリア:福田)
香川県小豆郡小豆島町福田甲598 Google map


みなさんにも最強の福が舞い込むよう、パワースポット小豆島での小豆島しょうどしま七福神めぐり」、ぜひぜひトライしてみては?

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■ Special Thanks(敬称略)
土庄町とのしょうちょう商工観光課
 - 小豆島しょうどしま観光ガイド

小川 愛生(土庄町とのしょうちょう地域おこし協力隊)

【公式】土庄町とのしょうちょう地域おこし協力隊
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 - Facebookページ

■参考資料
「小豆島 応神天皇ゆかりの地へ 〜ロマンを追い求めて〜」
阿豆枳皇踏会あずきおうとかい

「オリーブの島 祭りと七福神」
(香川県神社庁・小豆しょうず支部)

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・これまで住んでいた台湾、オーストラリア、トルコなど海外で気づいたこと
・東京出身の私が移住した小豆島しょうどしまのこと
・個人の活動と並行して携わらせていただいている地域おこし協力隊のこと
・30代の私が直面している親の老後や介護のこと


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